星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(68) 蜂たた器

2007年08月11日 04時15分13秒 | Weblog

高度1900メートルのレベルストーク国立公園で蚊の大群に悩まされたのが嘘のように、ここケロウナには蚊がいないので助かります。空気が乾燥しているせいでしょうか。

虫に刺されたときのためにキンカンやらムヒは常備していますが殆んど使いません。蚊取り線香にいたっては箱から出してもいません。その代わりと言うわけでもないのでしょうが、蜂が多くて常に身の回りを飛び回っています。

蜂が近づいても無視するようにして、手で払いのけるとか、追い払うしぐさをしないようにと注意されました。こちらの追い払う仕草を、蜂は自分を攻撃する相手と見て反撃に出るそうです。そうは言われても、目の前を旋回し手足に触れんばかりに飛び交う蜂を気にせずに放置するのは至難の業です。ついつい手や帽子で追い払わずにはいられません。

先日ゴルフをしている時に、右肩口にチクッと痛みを感じ「あれっ?!」と思って右肩を触ったら、いつ何処からどう入ったか、シャツの中に蜂が入ったらしく指先にモゾモゾする動きを感知しました。次の瞬間にはその動く物体は背中に回り羽音を出しているではありませんか!これ以上の攻撃から逃れる為、「やべっ!」とばかりに大慌てでシャツを脱ぐのが精一杯で、当然のことながら犯人は取り逃がしてしまいました。指先でキッチリつぶし殺してからシャツを脱ぐ冷静な対応が出来なかった自分の不甲斐無さを反省していますが、それは結果論であって、蜂に刺された経験も無く蜂の怖さだけを聞かされている、インドア派のシティーボーイの行動としてはあれが限度であったのだと、自分に言い聞かせて納得しています。

一度刺されるのは問題ないが、二度三度と刺されると体内にアレルギー原が出来、体質によっては呼吸困難に陥る等のトラブルの原因になるから要注意との生半可な知識を聞きかじっている、アレルギー体質の私としては、これからの蜂の攻撃をいかに撃退するかが、いわば「命がけ」の課題です。気のせいなのかどうか、以前よりも私の周りに蜂が飛来する頻度が増えたような気がしてなりません。

そんな悩みを抱えるシティーボーイにお誂えの「Mosquito Swatter」なる秘密兵器が見つかりました。ピンポンラケットくらいの大きさの面に電線を張り巡らせ、単2の電池2本が生み出す電流で蚊を感電死させる、定価7ドルの簡単な電気蚊取器ですが、動きの俊敏な蜂にも効果抜群なのです。飛んでいる蜂に正面衝突させてもよし、追いかけるようにして後ろから接触させてもOKなのです。写真は正面衝突作戦の成果です。

蜂におびえていた私が、今や遅しと蜂の飛来を待ちわび、蜂の姿を認めるやいなやラケット片手に中腰に構え、膝を軽く折って「さあ、何処からでもかかって来い!」と臨戦態勢に入るのを、遠巻きに目撃して蜂が恐れをなしたのか、心なしか、寄りつく蜂が減ったような気がします。

これで家の周辺対策は出来上がりました。問題はゴルフ場はじめ野外での作戦です。臨戦態勢に入ったこちらの動きを察知した敵がどのような反撃体制を築き上げるかです。虫除けスプレーを振り撒くだけで良いのか、この「電気蜂取器」をゴルフバッグに忍び込ませるべきなのか。

アルルギー体質シティーボーイの悩みは尽きるところがありません。