星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(89) 四年目の日常

2009年07月06日 20時35分44秒 | Weblog
ケロウナに長期滞在して夏を過ごす生活も4回目の夏を迎えました。「いらっしゃい」ではなく「おかえりなさい!」とケロウナ在住の友達に迎えてもらえるのは、何とも嬉しいことです。「旅行者」ではなく「生活者」として仲間に加えてもらっているのが実感できます。

思い返せば、一回目の夏は生活に必要なライフラインをゼロから立ち上げながら、目の前のゴルフ場の会員になって狂ったようにゴルフをやりまくった毎日でした。加えて、日本からの友達も千客万来。受け入れに狂奔したカミサンも疲労困憊して、2年目以降の「単身赴任」をほのめかされたことが思い出されます。最初の夏は、今にして思えばガツガツした「旅行者」のスタンスだった気がします。

二年目の夏のゴルフは「平日会員」として、前の夏に比べてペースダウン。ゴルフの「ガツガツ度」も大幅に下がって、ゴルフ以外のケロウナの楽しみ方に目を向ける余裕も出た、旅行者から生活者へのシフトチェンジができた夏でした。

日本とカナダで「二重生活」を続けようとする身にとって、日本の生活で逃げ切れないのが「自治会活動」。3回目の夏は自治会活動の目玉「夏祭り」を済ませてから、しかも夏の旅行シーズンピークで飛行機にも乗れずで、大幅遅延。ゴルフはどこの会員にもならず、気の向いたときに気の向いたコースに出かける風来坊。会費の元を取りたいばかりに日参した初年度が嘘のような落ち着いたゴルフ生活でした。おかげさまで松茸の大漁に恵まれ、秋のケロウナを満喫できました。

四回目の夏ともなると、ライフラインの立ち上げは手慣れたものです。到着日に自動車保険を更新して即運転開始、去年帰り際にゲットして車庫に放置してあったMVP君も健気にも一発でスタート。インターネット・ケーブルテレビも事前手配で即日接続。三か月以上の長期ステイながら、今年も風来坊ゴルファーだから、ゴルフ以外の新たな楽しみ方を発掘する時間があります。

「脱日常」を求める旅行者とは一線を画す生活者としては、「日常」のペースを維持することが肝要と思い極め、今回は日本生活での「日常」を持ち込んでみました。古文書会の読解テキスト、韓国語入門テキスト、囲碁入門テキスト、エトセトラ。ま、気休めに終わることも想定しつつ・・・。

生活者の目で眺めると異文化の中にも自文化との類似点、共通点が目に入ってくるものです。写真はうちの近くの小高い山。姿形がなんとなく富士山に・・・・。
ケロウナ富士と呼んで一人で悦に入っています。