芸能人は即物的で快楽主義というイメージもあるのでしょうけれど。
シンガーソングライターの歌手などは、歌詞に自分のメッセージを乗せて歌うのだから、それなりに世の中を観察して、自分の考えを持っているのですよ。
別に歌番組のひな壇でニコニコしているのが仕事ではなく。
忌野清志郎さんは歌だけでなく、普段の行動とか持論すべてが社会批判だったけれど。
それでも自転車に熱中する姿は可愛らしくもあり。
言葉で社会批判すると、直接的でわかりやすいため、反感もある。
歌や造形物や絵画はある意味オブラートで、メッセージの伝わりを遅くしたり、わかりにくくしたりする。
逆に直接的に社会批判を印象づけることもできる。
新聞の風刺漫画や韓国の銅像みたいな。
最近ではバンクシーが有名。
Twitterは直接的な社会批判の表現手法でもありますね。
逆に政治的な広告にも使えるわけです。
ある一側面だけを捉えてビジュアル化することもできる。
今は検索することはできないけれど、一時期新型コロナウイルス感染者数と定額給付金交付期間を示したグラフがアップされて、感染者数減少期と定額給付金交付日が一致すると示されていた。
それを見て、「お金があれば自粛できる」という結論を導き出す人もいたのだけれど。
ちょっと待って?
8月中旬まで申請できるんですよ?私のところは現時点でも申請可能。でもグラフでは感染者数増大前に給付終わっていることになってる。
それっぽいデータだけど完全に間違っていますよ?
それさえも表現手法といえば表現手法なのでしょうけれど。
自分でも一度書いたけれど、ポビドンヨードの新型コロナウイルスへの効果は、現時点ではなんとも言えない。
確かに外科手術で滅菌するためにポビドンヨードを使うし、SARSウイルスやコロナウイルスへの直接的な効果も報告されている。
ただしウイルスへの効果は漂白剤にもあるわけで、それを直接的に体に取り込むのは体に良くない、というか危険。
ポビドンヨードの原液を摂取するのは危険だし、イソジンのホームページにも適切な水による希釈が必要との記述もある。
薬全般に記載されている、用法用量を守って使用することと、実際にどれだけ効果があるかのエビデンスは必要なのだろうと。
それでも、次亜塩素酸水を空中に巻き散らかす対応よりは、多少はエビデンスが存在はしていると思われるという程度。
重要な情報源としてテレビだけしか見ない、いわゆる情報弱者がすぐに被害に会うのだろうと予測。
ネット見てても騙される人は騙される。
表現の手法が何種類もあるように、受け手の情報の取捨選択も問題なのだろうなぁと。
常に何が正しくて、何が間違っているか、根本の原理原則から考える力が必要なのだと思う。