ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

PD

2016-02-01 21:33:11 | 日記
「パニック障害」を調べるとこうある。

前触れもなくめまい、動悸、呼吸困難といった症状(パニック発作)が繰り返し起き、発作に対する不安と、それに伴う回避行動がみられる病気のこと。PD(Panic Disorder)。

PTSDに近いけど違う。

さて、多くの精神的な病気もさることながら、心の病とでも言おうか。

鬱でも双極性障害でもなんでも共通して言えることは、
「自分を自分でコントロールできない」
状態であることを考慮しなければならない。

例えば鬱状態に入ると「歯を磨いて寝る」という当たり前のようなことができない。
実はこれだけで相当なパニックになる。
物心ついた時から続けていた習慣ができなくなることは相当なショックだ。
当たり前のことができない。
家を出るだけで脂汗が出てきて吐き気を催すほど気分が悪くなったら、それはもう病気だと思っていい。

役割の変化とも言うけれど、そこで意地を張って健常者を無理に演じるよりも、自分自身を「病人」として受け入れる必要がある。

自分の思う常識的行動が、当たり前になんの意識もせずに行えていたことが、できなくなるのだから、パニックにもなる。
自分で自分を省みて、死にたい気持ちになるのもわかる。

でも、こう考えてみてはどうだろう。

長年なんとか生きてきた。
ちょっとだけ一休みしてみよう。
自分は立派な病人だ。
病人は休むのが義務。
無理して動いて、ただでさえパニックになっている自分自身を、またさらに傷つける必要はない。

とにかく安心な場所を見つける。
行政の保健所や大きな総合病院に行けば、ソーシャルワーカーという仕事をしている人がいる。
デイケアといった、安心できる守られた場所がある。
保険適用で日中を過ごし、少しづつ体を動かしたりしながら、パニックになっている自分の心と体を正常に戻していくという、認知行動療法もある。
さらにそういった訓練を無理なく助ける理学療法士や心理療法士などといった専門家のもとで、リハビリできる環境がある。

更に最近では、対人関係療法といった根本的なコミュニケーション能力を向上させることにより、自分の意思を周りの人たちに上手に伝えることで、パニックになる環境そのものの改善をはかる方法もある。
この方法は素直な意志疎通をすることが目的となるため、再発症率が小さい。

最近の内服薬も進化しており、薬の依存性などを心配するよりも、服用してパニック状態で混乱している思考を、整理するために服用するといった使い方をすればよい。

いろいろな処理能力が落ちて愕然とするかもしれないが、先にも述べたように休んで頭が整理されれば元に戻る。

ちょっとした人生の道草だと思って、他人がなんと言おうが(それが肉親関係だとしても)休むのが病人という役割。

混乱している上に焦ると良い判断はできないので、その辺りも気をつけておいたほうがいい。

一番の近道は地道に進むことであることは多い。

これが誰かの道標になれば。