高校の頃かしら?
徳間書店に電話しました。
「『風の谷のナウシカ』の漫画が全然進まないのですが、続編と単行本はいつ出るのでしょうか?」
宮崎駿は映画製作で忙しく、漫画を描けておりません。続編は描きますのでお待ちください。
といった返事をもらったように思います。
それでかどうかわかりませんが、漫画『風の谷のナウシカ』は続編が出て完結しました。
素晴らしい。
ナウシカの単行本は発刊当初のまま捨てずにあります。
売ってもいません。
最初に折り込んであるイラストを切り取って壁に貼っていたので、売物にならなかったんです。
ゆうきまさみさんの絵もかなり模写しましたし、浦沢直樹さんのMASTERキートンもGペンで模写しました。
あさりよしとおさんの『宇宙家族カールビンソン』はとてもタッチが難しくて挫折してました。
その次に模写していたのはナウシカでした。
高校の頃は大ヒットでひたすらナウシカを描いていましたねぇ。
実験実習のレポートに模写した「ナウシカページ」をはさみこんだり。
それで全教科満点取れたのだからすごかった。
もっとも考察を漫画で描いたら、
「続き描けよ?」
と言われて困ったくらいですから。
ナウシカの模写は難しいんですよ。
身体の凹凸はほとんど無いのです。
衣装の厚みがものすごくたくさんある。
衣装の厚みと構造を理解してレイアウトしないとうまく描けないんです。
設定では服は分厚いフェルト素材を使っているとあるのです。
だから分厚いフェルトの曲がったときのシワやらその縫製を意識して描かないと、なんだか変な感じになるんです。
もちろん日常生活でそんなものを目にする機会などそうそうありません。
ないものをイメージして描き出すのはものすごく大変なんです。
ナウシカに限らずに、他のキャラクターも全てですが。
今自分が「無いものをつくる」ようになって、全くのゼロから作り出すということをするのですけれど、そんなナウシカ模写の経験があったのかもしれないなとふと。
普通の洋服のシワの寄り方とか研究するんですよ。
スーツなんか結構一定の法則でシワが出るんです。
そういうものを観察してパターン化する。
そういうシワの出方を研究すると、革靴やら革ジャンなどのシワも想像できるようになる。

こちらの革のシワはほとんど想像で描いています。
基本的には「スーツシワ」を元にしています。
ヘタですがまぁそれなりに見えるのではないでしょうか。
光源と影の描き込みを放棄しちゃっていますねー。
光源・反射光・影をしっかりと考えて描き込むともっとリアルになるのですが。
そんなわけで、画家は何でもかんでもスケッチしまくります。
手の動き、形、シワ。
骨格から筋肉の付き方まで。
どんなにCGシミュレーションが進んでも、それがリアルかどうかは人が見て判断するわけです。
完全に抽象化したとしても、何らかのイメージと重なるものがあるから、その作品を「ある」ように感じるのです。
また機会があれば宮崎駿さんの作品をそのような目で見てみてはいかがでしょう。
見たことのないものがそこに当然のように存在しているんです。
それは結局のところ現実をとことん観察して表現したからこそできる、匠の技なんです。
徳間書店に電話しました。
「『風の谷のナウシカ』の漫画が全然進まないのですが、続編と単行本はいつ出るのでしょうか?」
宮崎駿は映画製作で忙しく、漫画を描けておりません。続編は描きますのでお待ちください。
といった返事をもらったように思います。
それでかどうかわかりませんが、漫画『風の谷のナウシカ』は続編が出て完結しました。
素晴らしい。
ナウシカの単行本は発刊当初のまま捨てずにあります。
売ってもいません。
最初に折り込んであるイラストを切り取って壁に貼っていたので、売物にならなかったんです。
ゆうきまさみさんの絵もかなり模写しましたし、浦沢直樹さんのMASTERキートンもGペンで模写しました。
あさりよしとおさんの『宇宙家族カールビンソン』はとてもタッチが難しくて挫折してました。
その次に模写していたのはナウシカでした。
高校の頃は大ヒットでひたすらナウシカを描いていましたねぇ。
実験実習のレポートに模写した「ナウシカページ」をはさみこんだり。
それで全教科満点取れたのだからすごかった。
もっとも考察を漫画で描いたら、
「続き描けよ?」
と言われて困ったくらいですから。
ナウシカの模写は難しいんですよ。
身体の凹凸はほとんど無いのです。
衣装の厚みがものすごくたくさんある。
衣装の厚みと構造を理解してレイアウトしないとうまく描けないんです。
設定では服は分厚いフェルト素材を使っているとあるのです。
だから分厚いフェルトの曲がったときのシワやらその縫製を意識して描かないと、なんだか変な感じになるんです。
もちろん日常生活でそんなものを目にする機会などそうそうありません。
ないものをイメージして描き出すのはものすごく大変なんです。
ナウシカに限らずに、他のキャラクターも全てですが。
今自分が「無いものをつくる」ようになって、全くのゼロから作り出すということをするのですけれど、そんなナウシカ模写の経験があったのかもしれないなとふと。
普通の洋服のシワの寄り方とか研究するんですよ。
スーツなんか結構一定の法則でシワが出るんです。
そういうものを観察してパターン化する。
そういうシワの出方を研究すると、革靴やら革ジャンなどのシワも想像できるようになる。
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こちらの革のシワはほとんど想像で描いています。
基本的には「スーツシワ」を元にしています。
ヘタですがまぁそれなりに見えるのではないでしょうか。
光源と影の描き込みを放棄しちゃっていますねー。
光源・反射光・影をしっかりと考えて描き込むともっとリアルになるのですが。
そんなわけで、画家は何でもかんでもスケッチしまくります。
手の動き、形、シワ。
骨格から筋肉の付き方まで。
どんなにCGシミュレーションが進んでも、それがリアルかどうかは人が見て判断するわけです。
完全に抽象化したとしても、何らかのイメージと重なるものがあるから、その作品を「ある」ように感じるのです。
また機会があれば宮崎駿さんの作品をそのような目で見てみてはいかがでしょう。
見たことのないものがそこに当然のように存在しているんです。
それは結局のところ現実をとことん観察して表現したからこそできる、匠の技なんです。