私自身が義務教育に意味を見いだせない中で、内にこもってコツコツとものを作って昇華させるというタイプの人間だった。
小学校の頃近所に一学年上のいわゆるいじめっ子が二人ほどいて、むりやりなことをずいぶんとさせられた。
小学校高学年になり、私が自分で作ったコンピュータゲームをさせたら、自然と離れていってしまった。
技術と人間関係についての大きなターニングポイントとなる出来事でしたね。
そこから中学では相変わらず独自学習を突き進み、工業高校に入り首席特待生。
そこから推薦で大学院までという怒涛の快進撃でした。
めちゃくちゃ努力したんですよ?
なんと言っても相変わらずの貧乏ですからね。
基本、親からの資金援助はなく、資本調達も生活も自分次第だったので。
サバイバル能力は必須です。
こんな私ですが、世の中にわからないことがある悔しさもとてつもなく知っていて。
大体、なんでわざわざ学校に行って面白くもないよくわからない苦痛をよーいドンで全員やるのかさえわからない苦痛を、幼稚園の頃から感じていて。
宿題とか全くやらなくてねぇ。
泣く泣く徹夜して仕上げた夏休みの漢字ドリルとか恨めしい。
やっても覚えないのに意味がない。
高校の頃から先生の板書と一言一句をノートに書き留めて、テスト前に全部再度ノートにまとめ直すという技を編み出しましたが。
再度ノートで情報をリンクし直すんです。
テスト前には集中するために部屋掃除は必須でしたね。
授業中の落書きは当然のごとく。
寝ないために必須。
まぁ、情景をイメージ記憶するために必須でもあった。
匂いとか音とかストーブの熱とか雲の流れとかが記憶のトリガーになるので。
未だにわからないことが山ほどある。
因果関係が結べないことなんか世の中にたくさんある。
それでも一つ一つ基礎からしっかりと検証していって、やっと重要そうな要因と結果を結びつけていくことができる。
未だにいい仕事、いい社会の因果関係はわからない。
追い求め続けているのに。
追い求めているうちが幸せなのかもしれないけれど。
全然飄々とも自信満々でもなく、いつだって疑問だし万全でもない。
突き詰めれば突き詰めるほど不確定要素が増えていく。
それをせっせせっせと潰していく毎日。
余裕と自信?全くないぞ?
例えるなら毎日石橋を叩いて、進まないとどうにもならないから微速前進しているだけだよ。
できない人の悔しさは未だにわかる。
だから毎日努力する。
というか努力せざるを得ない。
それを続けているだけですよ。
楽じゃないよ?