ふと丙午を調べた。
1966年に少子化になった原因。
丙午に生まれた女性に問題が出るという迷信だが、1966年生まれには、有森裕子さんや、小泉今日子さんなど、著名人も多い。
このとき生まれた場合、同級生が少ないという事が起こる。
逆の立場の私は、第二次ベビーブームにあたり、同級生がやたら多い。
木村拓哉さんや、マツコ・デラックスさんが同世代に当たる。
イチローさんは一年世代が下に当たる。
受験戦争も就職戦争も、過当競争になります。
供給過剰になるので、よっぽどの特性がないと受からない。
長期的に見れば、過当競争を勝ち抜くスキルが求められるため、能力のある人は伸びる。
また、相対的に人口が多いため、マスメディアの広告対象になりやすい。
世論全体の総意が反映されやすい世代となる。
相対人口が少ない世代は、以上とは逆の現象が起こると考えられる。
入試採用は、供給不足で重宝されるが、世論的な世代軽視が起こる。
しかし、丙午などの迷信は、それらの問題に別の問題が追加される。
社会的な冷遇も発生するが、相対人口が少ないからこそ受け入れられる面もある。
コロナ禍の最中にティッシュ買い占めが起こったのを見る限り、オイルショックと変わらず、日本ではデマがはびこることを証明してしまった。
オイルショック時は、マスメディアによる情報操作が主だったが、今回はSNSなどのネット情報に踊らされた。
ネットリテラシー以前の、情報リテラシーが不足しているんですよね。
噂を信じてしまう。
情報の原点や根拠を調べない。
それは未だに続いている。
過去の歴史を鑑みれば、マスメディアは政治的な大衆意識操作にうまく使われてきたというのに。
2026年に再度丙午がやってくるのだけれど、日本人の情報リテラシーではまた少子化が起こるのでしょうね。
遅ればせながら、「1984年」を読みました。
今の日本の社会は、この中で表現されている社会を見事に実現していると思いますよ。
見事な監視社会。
政治の理想社会ですよね。
ビッグ・ブラザーとなる神格化された存在を作ると、大衆は従順化する。
政治主導者や大企業の創業者は、神格化するべきだとわかる。
仮想敵を用意して、そこにヘイトを向ければ更に従順になる。
略語を用いて言葉の語彙数を少なくし、白を黒、黒を白として判断能力や思考能力をなくしていく。
見事に実現されてしまっている。
その文化の中にいる限りわからないんですよね。