今日、紹介するアーチストは
『スティービー・ワンダー』です。
早合点せずによく見て下さい、
盲目の天才児といわれた彼です。
不幸なことに生まれて間もなく
保育器の中に、過剰な酸素を送り込まれた事が原因で視力を失いました。
しかし幼い頃から、たぐいまれな音楽的才能を発揮し、
12歳で既に天才少年としてスターになってしまいました。
その後の活躍はここで述べるまでもありません。
彼の才能は目が見えない代わりに神が与えたと云われています。
音楽における様々な賞をことごとく獲得し、今年2月には日本公演も開催するなど、
変わることなく活躍を続けています。
私は1972年の『スーパー・ステーション(迷信)』で、
彼のサウンドと出会い、この曲に衝撃を受けた一人でした。
人間業とは思えないほどの声の質の良さと、体から溢れるリズム感、
ビートに合わせ、左右に首を左右に振る仕草は、
自分自身が音楽を心から楽しみ、
聴いている我々をもハッピーな気分にしてくれます。
彼の素晴らしい声は何と表現したら良いか・・・。
誉め言葉が見つかりません。
今日紹介する曲は、彼の沢山あるアルバムの中でも、最高傑作と呼ばれている
アルバム 『ソングス・イン・ザ・キー・オブ・ライフ』
(このアルバムはビルボード連続14週一位) の中から
『 愛するデューク 』 (1977年)です。
デューク・エリントンに捧げた曲です。
とてもテンポがよい曲で、たしか四、五年前に
トヨタのCMに使われていたと思います。
彼は曲づくりは、神経質というか、妥協を許さないというか、
10曲つくって1曲選び、残りの曲は捨ててしまうそうです。
このアルバムの曲は1000曲の中から選んだという事ですから驚きです。
彼、スティービーの歌声を聴くと、『 音楽 』は、やはり 『 芸術 』 だと思います。
アップルくん