桜が咲きだした 本店より
つい先日は天気にも恵まれ、ここ津山にも綺麗に桜が咲き始めました。
実家を新築するための解体も始まり、あの忙しかった片付けや引っ越しがようやく一段落し、じいじと花見に行ったくーわんです。
思い起こせば片付けの最後に近いある日、こんなことがありました。
休みの日、いつものように実家の片付けや家の用事で1日バタバタイライラの夕方
ふと右手薬指にはめていた母の指輪がないのに気がつきました。
かなりゆるかったので、落とさないように気をつけていたつもりでしたが気分が一気に落ち込みました。
どこでなくしたかわかりません。
絨毯をたたんで運んだ時だろうか、ゴミ袋に色々詰め込んで片付けをしていた時だろうか
それとも庭で草取りもしたし、ビオラを植えた時かも・・・
あてもなく探す元気も出ず、母に申し訳ない気持ちでいっぱいでした 。
そんな私に母だったらどんな言葉をかけてくれるだろう?
「 どうしてサイズを直しとかなかったん。
でも一生懸命、片付けをしてた時だから仕方がないけど、今度はこんなことがないように気をつけなさいよ 。」
こんなことを考え、自分で納得させながら、 でも気分の沈んだ1日が終わりました 。
次の日の夕方、ゴミ袋をゴミステーションの前まで持って行ったものの、ふと (多分探しても指輪は出てこないだろうけど、最後に調べてから捨てることにしよう)と
なぜかそんな気持ちになり、もう一度家のガレージに持って帰りました 。
そして ゴミ袋を開けて服の母の服を一枚ずつ出していると、
ちょうどセーターの真ん中に指輪がちょこんと乗っかっているではありませんか。
ほぼ100%諦めていた指輪です。
これって奇跡かも・・・
思い出を十分噛み締めるまもなくバタバタした中での家じまいでした。
そこから起こった今回の出来事は、亡くなった母からの不思議な合図だったかもしれません。
〈実家のことをよく頑張っているね。でも無理をしなくていいよ。
これからもずっとそばで見守っているからね。〉
と言う母からのメッセージ・・・
とにかく、とにかく見つかって良かったと胸を撫で下ろした出来事でした。
くーわん。