この本もいつ予約したのか、順番がくるのを楽しみにしていました。
戦だけが闘いの場じゃない。命と矜持を賭けた任務への挑戦が今、始まる。
五奉行と呼ばれた石田三成、増田長盛、浅野長政、中長束正家、前田玄以の物語。

北野大茶会、刀狩り、太閤検地、大瓜畑遊び、醍醐の花見を五奉行がどのようにして成し遂げたのか、が興味深く描かれていました。
ドラマで見る奉行のお仕事とは違う苦労や知恵、行動力に驚きました。
刀狩り
刀を狩るためには、心を狩るか。…
「刀狩り」は反乱の防止という意味もあるが、きたる泰平に向けてどうしてもやらなければならなかったのだ。
醍醐の花見
「葉…か」
花を愛でる人は多いが、葉を眺めようとする人は少ない。だが誰が見ずとも葉は生い茂り、やがてひっそりと身を引き、再び花が咲き誇るのだ。人々の笑いを咲かせるため、誰に顧みられずとも働き続ける。
「奉行とはかようなものかと」
…成すべきことの為に出逢う。これもまた人というものではないか。