沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

「ああ結婚」:映画

2011年01月18日 | 日々のこと
 


 身勝手で遊び好きな金持ちの男と娼婦だった女が、ひょんな出来事で結婚することになった。結婚してはいるが、男は女をもと娼婦だったと蔑み相も変わらず遊び続け、ついには他の女と結婚しようとする。男女の葛藤が始まるが、女は実は隠し子3人がいる事を明かす。男を利用してその金で子どもたちを立派な大人にすることができたと。三人は父親が違うが、「実は一人はあなたの子よ」と男は言われ、最初は半信半疑だが、中年になった己を省みる。「子どもが?俺の?」と言いながらも、そのことが頭から離れず、「どの子が自分の子なんだ」と女に詰め寄る。
 が、女は強しである。私も母親だから同感出来るが、母親にとってはどの子も同じかわいいのである。だから自分の子だけ引き取って大事に育てようとする父親に吐き捨てるように「どの子も私にとっては同じ子どもよ」と突き放す。

 中年になったかつての遊び人の男が、三人の息子に近づき、「好きな事は?」「得意な事は?」と質問し、自分と似ている所があるのはどの子なのかと、どんなにかして我が子を探りだそうとする場面が面白い。母親役のソフィア・ローレンがいい。男は(いい男だね~)マルチェロ・マストロヤンニ。

 BSのチャンネルをひねって、途中からだったがいい映画だった。
 
 デ・シーカ監督、マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン3人の共作による、もう一つの男と女の物語「昨日・今日・明日」があるらしい。また見たい・な。

 (写真は金武町共進会で:どの子もかわいい黒豚ちゃん)

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