今日もいいことがあるよー
祖父が朝子どもたちを起こすときの言葉は
「はーい起きて 今日もいいことがあるよー」
四十代で 戦争で 妻と三人の子を亡くしたが
いつも朝は決まった言葉で呼びかけた
「はーい起きて 今日もいいことがあるよー」
残った四人の子らだって
満腹はそんなにない時代だったのに
毎朝 毎朝 この子らのために
いい一日であるように
「はーい起きて 今日もいいことがあるよー」
詩集 「ガラスの少女」:大石直樹より P94
詩集の中に納められたこの詩いいですね。
「はーい起きて 今日もいいことがあるよー」と、おじいちゃんがいつもそう言って起こしてくれたそうです。
私の子どもたちが小さい時、この詩ができていたら、そう言って起こして上げたかったな。絶対にまねしていたと思う。
言霊というのがあると言うが、この言葉で朝が始まったら、いい一日がまっているに決まっている。希望につながる言葉。祖父が子どもたち を思いやる祈りの込められた言葉。
孫・・かな~、機会が訪れたら、きっと言おう、「はーい起きて 今日もいいことがあるよー」