沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

憂いを帯びた季節

2023年03月26日 | 日々のこと



 雨が止んだようなので、昼下がり買い物に出た。
 
 昼まで雨も降っていたので道端の木々や草もみずみずしい。憂いを含んだ風が柔らかに吹き頬を撫でた。途端、記憶が呼び覚まされた。こんな季節があった、懐かしいような、寂しいような。
 3月は旅立ちの季節。那覇空港で父母と妹に見送られて、飛行機の中で号泣した私の三月。初めて東京の土を踏んだあのキラキラ希望に燃えていた三月。子供たちが一人またひとりと飛び立って行った三月。別れと希望と憂い帯びた季節。
 今日の曇り空と空気が私にそんなことを思い出させた。


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