第1問

少し無理かもしれませんが、気合で攻めました。
A 34金 B 45歩 C 35歩
第2問

攻めを続行します。
A 34歩 B 36歩 C 34金
ここからは先手番大山先生の手を考えます。
第3問

受け切れないので攻めます。
A 65歩 B 16桂 C 32歩
第4問

ここで逆転したようです。詰めろを探します。
A 22銀成 B 24桂 C 13歩
第5問

これも詰めろ。
A 14金 B 31銀 C 24香
第6問

どう寄せますか?
A 13歩 B 35銀 C 24桂打
20180108今日の一手
10月7日の名南将棋大会から、NさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは先手の方が堅いですが、81飛を守りの駒と見ればあまり差はありません。配置の問題なのですが、29飛は8段目のほうが守りに働いているし、81飛は1段目のほうが守りに働いています。
先手の攻め駒は29飛47角と持ち駒桂で3枚。
後手の攻め駒は持ち駒角銀で2枚。
総合すればやや先手もちくらいです。
☆ 大局観として
先手が47角と打ったのに対して、後手が44銀先手56銀の配置で55銀とぶつけて55同銀同歩、というのが問題図です。通常の手順としては後手が55銀同銀同歩、そこで先手が47角と打つという将棋を見かけます。違いは手番が先手だということ。さらに2筋の歩を持ちあって、33桂の頭も攻めることができる、という条件3つが先手のよい方に働いています。つまり良い手がさせれば先手よしになります。
攻めるところがいくつもあって悩みますね。こういう時は一番自然な攻め方は何だろうか?と自問してみると良いです。もしそれが間違っていたとしたら、こういう時はこういう理由でこれが自然、言い換えれば本筋だった、と反省するだけです。
△ 実戦では35歩と攻めました。
1歩持っているのですから、35同歩に34歩は先手有利。桂を取った後で右桂を跳ねれるし、飛車も成れるし、で簡単です。
後手は56歩というのが反撃筋で、56同歩には57歩(取れば48角)48金58銀
と攻め込まれると先手が指しにくいです。角を逃げて57金がまわってきても48角で効果なし。
実戦では56同角と取って55銀
34角46銀に44歩は良い手かどうかわかりませんが、後手の28歩
は悪手でした。49飛37銀成43歩成同金左
当然43同角成と行くのだと思いましたが、ひねって44歩34金同歩48歩
飛車先を止められて受けるだけになってしまいました。(48同金には27角か47歩同金38角か。)
さて43同角成と取っていたら
48歩に52馬は入ります。52同銀39飛
で少し先手が良いです。
△ 88玉と入って待つと
56歩同角55銀34角
実戦の35歩とは玉の位置が違います。この図で36歩が35歩となっていても意味はなさそうなので、この展開は先手の得です。46銀なら45桂同桂同角
というほうが自然でしょう。後手は38角から馬を作る(46銀の前かも)のが狙いで、形勢互角です。
△ 2筋を攻めるとしたら、24歩22歩
の交換は微妙なところ。互いに歩を使ったので落ち着くかもしれません。後手に持ち歩がなければ後手からの56歩に同歩です。先手は23銀と打ちこんでどうか。
△ 23銀ならば
42金左に34銀不成か銀成か。
56歩同角55銀に33銀成同金22飛成
13角33竜56銀同歩46角
形勢は互角です。後手から見ると左の金桂がさばけたので十分だと見るものかも。
○ 75歩と突けば
75同歩には1歩あるので74歩。仮に後手が23歩と我慢したら
73歩成同玉15歩同歩67桂
74銀打55桂54銀35歩
こんな調子です。歩切れで桂を取ったとしても駒得と言えないことがありますが、その後も調子のよい攻めが続きます。
75歩には65歩
と桂損を防ぐほうが普通の応手です。どちらの歩を取るのか悩ましいですが、74歩同銀65歩
と両方とってみます。65同桂には76銀64歩66歩
77歩で桂交換でしょうが、74銀が47角の射程に入っているのが良い感じです。
後手はなにかごまかす必要があり、56歩か。
56同角55銀に角を逃げないで75歩63銀64歩同銀上92銀
51飛83角成62玉91銀不成
まで進めばはっきりしますが、55銀が空振りになる(次に56銀と角を取られても駒に当たっていない)ので先手有利になっていきます。
× その他には15歩
取ってもらえば1歩補充できるかもしれませんが、手抜かれてぬるいです。手を渡しても先手が悪いというわけではありませんが。
△ 95歩ならば
取ってもらえれば角筋が通って92歩で香を取るとか、止まっていても93歩同香92銀とか、先手の攻め筋が広がります。
56歩同角55銀
には34角と逃げるのですが、どこかで後手も95歩と手を戻すことになるでしょう。これはあり得ます。
☆ まとめ
攻める地点が多い場合に考えるのは、相手が受けにくいところはどこか(守りの薄いところはどこか)、戦果が大きいところはどこか、という二つの見方があります。
両方に当てはまるのが囲いの急所と呼ばれる地点です。右玉には急所が多くて、6筋、7筋、9筋と、相手玉に近いところは全部急所です。ただし先手の攻め駒は右を向いているわけで、急所を攻めにくいのが普通なのですが、攻め駒が持ち駒になれば、その急所を攻めることができます。
問題図ではせっかく47角と打ってある(早くに打ったので守りの意味が強かったのでしょうが)ので、7筋(かそれを絡めて9筋)を攻めたいです。これが本筋になります。
3筋は桂を取った後の攻めの継続が見えるのでやってみたくなるのですが、(56歩同角55銀で)攻めをかわされてみるとつまらなかったです。ただし右桂を交換して45角の位置が得られれば結構指せます。右玉には筋違い角が有効になることがあります。
同様に2筋も後手玉から遠いですし、1筋も遠いです。守りの薄いところは攻めやすいですが戦果が少ない、というのが右玉の指し方なのでした。