第1問

ここから手を作ります。
A 95歩 B 75歩 C 56歩
第2問

攻めを続けましょう。
A 95歩 B 59角 C 56歩
第3問

左の駒をさばきましょう。
A 88飛 B 77桂 C 87歩
第4問

ついでにこれも。
A 77角 B 88飛 C 45桂
第5問

角は逃げません。
A 53歩 B 24歩 C 23桂成
第6問

こんな手がありました。
A 53歩 B 66金 C 56金打
20180130今日の一手
10月7日の名南将棋大会から、MさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
少し前から見てみます。
中盤の初めに後手Kさんのポカで桂損になり、先手が駒得になっています。端を攻められて、取るのも危なさそうなので端は手抜きでもいいでしょう。ここで89飛~84飛~82飛成と攻めてしまえば簡単だったと思います。
39飛という受けのような攻めのような手で対応して16歩18歩35桂
金を逃げて指すのもありましたが、35同銀同歩同飛と相手をして
成桂を取ってまた攻められました。
先手玉がずいぶん薄くなって、飛の位置もとがめられ、89飛に57銀成が問題図です。
☆ 形勢判断をします。
先手の桂歩得で歩をカウントせず。馬VS馬成銀の作り合いです。結局はやや先手の駒得です。
玉の堅さは後手のほうがかなり堅いです。
互いの玉の囲いに向かっているものだけ数えて、先手の攻め駒は51馬と持ち駒金銀桂桂で5枚。
後手の攻め駒は57成銀と持ち駒金で2枚。
総合すれば先手もちか。
☆ 大局観として
先手が有利だったのが、玉のまわりの金銀を剥がされてかなり形勢が接近しています。それでも先手が駒得で後手の攻め駒が少ないです。
寄せ合いで勝てればわかりやすいですが、後手玉は馬があるのと端を詰めているので堅くて広いのです。寄せ合いが危ないと考えたら、受ける手段を考えます。幸いに後手の攻め駒は2枚だけですから、しっかり受けてから反撃を考えます。
× 実戦は84飛で攻め合いです。
これで有利なら話は早いです。47歩82飛成48歩成39歩
先に詰めろをかけられて、歩で受けました。39同と同玉47金37銀46金
この先の手順がわからないのですが、後手玉を寄せに行っても捕まらず、駒を渡して先手負けにしてしまいました。
一度は46同銀47成銀に48金
46成銀と取らせて詰み筋を消してから、42馬同銀同竜32金
というくらいが相場なのですが、これでも23馬の守備力が高く、寄せが見えません。
× 他の攻めは53歩で と金つくりですが、やはり47歩と返されて
明らかに後手の攻めが速いです。端を詰められているのが痛いですね。
○ 駒を打って受けるのが手堅いという原則から、38金が見えるでしょう。
47歩には同金引同成銀同金
後手は歩切れなので先手有利です。
47歩ではなく48金と打つくらいですが37金とかわしておきます。
これで後手から速い手はないので53歩からゆっくり攻める順にするか、39歩も打っておいて飛車を使って攻めるか、という狙いです。
○ 比較したいのは単に37金で
47歩なら取ってしまうというのは同じです。48成銀には39歩
先手玉は狭いですが、後手の攻め駒は少ないです。
35金と攻められたら
結構うるさいのですが、35同金同歩34歩同馬42馬同銀26桂
強い反撃もできます。あまり渡すと危ないですが。
○ 38銀もありそうで
やはり47歩は取れます。48成銀には47金打
しっかり駒を打っておきましょう。38成銀同玉35銀
が怖いというのは同じですが、やはり35同金同歩34歩同馬42馬同銀46桂
反撃があります。
△ 37銀もありまして
47金には38金同金同玉
35金には39桂
何か打たれたら1枚打って受けます。
△ 58歩もありそうな受けで
後手の攻め駒として一番働いているのは57成銀なのでそれに働きかけます。これも受けのテクニック。48成銀に38金
と受けます。49金には37銀
これは後手の金成銀の働きが悪いです。
58歩には47金が嫌な手で
57歩46金38金
これは金銀1枚ずつの配置ですが後手番です。47金打39桂38金同玉
14馬48金58金37銀
まだ何とも言えませんが、受けきりまでは先が長いです。
× 同じ意味で49桂もあるのですが
やはり47金で57桂46金では57桂が取られるだけの駒で働きがないです。58歩に比べてもはっきり損です。
△ あとは37玉として
左に逃げ出していけるかの勝負を挑みます。56金同金同成銀47金
14馬36歩47成銀同玉66金
67金46歩同玉55金47玉76金
76同金56銀38玉46金
左翼に逃げ出すことはかないません。後手は持ち駒を使いきったので詰めろまで手数がかかるのですが、84飛~82飛成では勝てない感じです。
☆まとめ
また受けがテーマになりましたが、
先に受ける
持ち駒を打つ
というのが基本的な受け方です。状況によって基本から外れることもあって、なかなかセオリーまで昇格しませんが、この二つが受けの原則だと思ってください。
後手の盤上の攻め駒は57成銀1枚で、先手の盤上の受け駒は46金1枚(プラス89飛の横利きもある)ですから、金銀を2枚にしておけば受けやすいです。
金を打つか銀を打つかという選択は悩ましくて、金のほうが守備力が高いけれども、その金を剥がされて困る場合があります。銀(あるいはほかの小駒)を打つと利きが少ないけれども、取られた時に相手の戦力が減るから受けやすいという場合もあります。
38金37金38銀37銀(あるいは39金39銀もあるかも)の比較は難しいのですが、この場合はどれもありそうです。
何か攻めの手を指して(84飛とか53歩とか)47歩と垂らされたら受けが無くなっています。3枚の攻めとはいえ、先手玉が薄く、逃げるところもないです。先に受けるほうが手堅いのです。
58歩や49桂もテクニックではありますが、47金と打たれた時が厄介でした。
37玉から左に逃げるというのも実現すれば大きいのですが、後手には馬を使う手段がありました。