今日の棋譜20180119
昭和59年1月、桐山清澄先生と第33回NHK杯です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/be/3e1e416614dae09f435f72a00dbe78e0.png)
大山先生の中飛車に桐山先生は玉頭位取りです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/8a/87dd8540d0e97e982c86516fe40b7a3c.png)
大山先生は53銀~44銀で対抗します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/56/46a31cc608b4e5dd2afba3abc7039114.png)
桐山先生は6筋の歩を交換し
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/42/8674b3f363218399c3b05e514c6bb29d.png)
大山先生は四間飛車に。なるほど、中飛車は玉頭位取りに対抗しにくいのかと思っていましたが、これなら悪くはないですね。昔の石田流にする将棋は玉頭位取りのほうが指しやすいと思っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/78/ffe258773e2ad11a6267fce5c09aee9f.png)
大山先生も中央で1歩持ちます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/75/4ad0eeaf1e56340cc9d6500eca9b2e52.png)
7筋の歩も交換するのは一長一短ですが、桂を跳ねて歩を謝らせたのならまずまず。玉頭位取り側としては持ち歩を増やしたいのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/16/616c5d34a7a7748242477f5c018707dc.png)
大山先生が好き放題に指しているようですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/a1/bc0eb8084a787c4d2344b315420da95b.png)
桐山先生も反発しました。ただ、作戦負け(とも言い切れませんが)のほうから動くのは危ないものなのです。(攻めるにしても86歩84歩の交換を入れておきたかった。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/c4/01acd1424e4d91f688c62609aea02df4.png)
大山先生は手にのってカウンターで動きます。ここで桐山先生は43歩同飛を入れて35銀なのですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/0e/d188a080df96d7d62a5b76b13fe86b30.png)
銀を捨てる手があります。56同金47飛成は後手よし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/5e/5bb416d82f0d5b0bb0b5014d44821ac0.png)
44歩に53飛がぴったり。さかのぼって、43歩と叩かずに44歩と止めておけば53飛はないわけで、まだ長かったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d7/791967199d1b328d25a37b2cc221ec1f.png)
大山先生は角取りに構わず26飛、きれいにさばけそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b6/801792cc39f3ce3f0b1f1092b8d331a1.png)
桐山先生は銀を打って、瞬間は駒得で頑張るのですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/68/3779cfa5454d5d61f7f2e8c76765c924.png)
(86歩84歩を入れなかったので)84桂も入って飛車を取られ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/02/6b4bb2c64c2b70065258420d7ff7c0b4.png)
角と金桂歩4の交換ではひどいです。38銀も遊んでいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/64/910e78c52d918c7580f0ed7889a4ca7e.png)
74歩には85桂で返されて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/6c/97474b3925044f396d163d0959fe0b7c.png)
金は逃げづらく、73角から
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/99/7394c9e476a2874eca15578be79a4d2c.png)
金を剥がして桂を捨て
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/7a/807169802667e8f59a8c21eb25b495c0.png)
金を打って
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f5/a967a971f7ab8e6d759c3831d62ab28a.png)
一応は寄せ合いの形を作りました。でもこの飛打ちは厳しくて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/12/0b9b4776d19de4f1183f03f6e83b744e.png)
飛合いに68銀、これが詰めろです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/cd/5ea61a8d73cde904253633d36335d6a7.png)
受けもないので詰まされて投了図。
持ち時間が長ければまた別なのでしょうが、この将棋は細かいやり取りの比較が大事です。だから早指しではつらそう。大山先生は手にのってうまく飛車をさばいて優勢です。
変わった手が出てくる桐山先生の特長も出ませんでした。後手をもって楽しく並べてみましょう。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:桐山清澄8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 5七銀(48)
16 5四歩(53)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 6八銀(79)
20 7二銀(71)
21 7五歩(76)
22 5三銀(42)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 7七銀(68)
26 4五歩(44)
27 6六歩(67)
28 6四歩(63)
29 7六銀(77)
30 4四銀(53)
31 6七金(58)
32 6三銀(72)
33 6五歩(66)
34 同 歩(64)
35 同 銀(76)
36 6四歩打
37 7六銀(65)
38 7二金(61)
39 7七角(88)
40 4二飛(52)
41 4八飛(28)
42 5二金(41)
43 8八玉(78)
44 5五歩(54)
45 同 歩(56)
46 同 銀(44)
47 5六歩打
48 4四銀(55)
49 7八金(69)
50 7四歩(73)
51 同 歩(75)
52 同 銀(63)
53 7五歩打
54 6三銀(74)
55 3六歩(37)
56 7三桂(81)
57 6六歩打
58 5三銀(44)
59 3八飛(48)
60 5五歩打
61 同 歩(56)
62 同 角(33)
63 1八飛(38)
64 1二香(11)
65 2四歩(25)
66 同 歩(23)
67 5六歩打
68 3三角(55)
69 3五歩(36)
70 同 歩(34)
71 3八飛(18)
72 4四銀(53)
73 4六歩(47)
74 同 歩(45)
75 同 銀(57)
76 4五銀(44)
77 4三歩打
78 同 飛(42)
79 3五銀(46)
80 5六銀(45)
81 4四歩打
82 5三飛(43)
83 5六金(67)
84 同 飛(53)
85 3四銀(35)
86 2六飛(56)
87 3三銀成(34)
88 2九飛成(26)
89 3九銀打
90 8四桂打
91 6七銀(76)
92 3八龍(29)
93 同 銀(39)
94 3三桂(21)
95 4三歩成(44)
96 同 金(52)
97 7四歩(75)
98 8五桂(73)
99 8六角(77)
100 7七歩打
101 同 桂(89)
102 同 桂成(85)
103 同 金(78)
104 8五桂打
105 7三角打
106 同 金(72)
107 同 歩成(74)
108 同 玉(82)
109 6五桂打
110 同 歩(64)
111 7四歩打
112 同 銀(63)
113 6四金打
114 6二玉(73)
115 7四金(64)
116 4八飛打
117 7八飛打
118 6八銀打
119 6三銀打
120 5一玉(62)
121 8四金(74)
122 7九角打
123 投了
まで122手で後手の勝ち