第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/37/4fd2f1dfa4d5c82032550e1d8e050e73.png)
2筋はどう受けますか?
A 32銀 B 36歩 C 51金
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/e1/e4d5d00e84e100323d8265ca03183234.png)
森安流の粘っこい手です。
A 32金 B 32金打 C 56角
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/58/0da1ee8ff0183c909a3d4c1649a65714.png)
平凡ですが正しい手です。
A 32金 B 53金 C 36歩
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/08/a437639a775228e7142b80285a330dac.png)
攻めをけん制します。
A 29飛 B 56飛 C 74歩
第5問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/f1/030aa1c2572e339c27d41e872f90e8b9.png)
飛車取りですが。
A 46馬 B 45歩 C 57歩
20180120今日の一手
10月7日の名南将棋大会から、SさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の2歩得ですが後手に持ち歩があるので損得なしとします。
玉の堅さは先手の方が堅いです。
先手の攻め駒は56銀1枚。
後手の攻め駒は33角45銀で2枚。75飛も加えてよさそうで、3枚に近いです。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
後手は玉が薄いものの攻勢をかけてきました。もっと固めてから動かれるほうが困るところですが、ちょっとありがたいです。ただ7,8筋に不安があり、破られないようにあるいは破られても反撃できるように対処したいです。
具体的には87歩97角77歩成という攻め筋と、銀を交換して77銀という攻め筋が見えます。先手玉からは遠いところなので少し余裕があります。うまい反撃があるでしょうか?
× 実戦では素直に45同銀と取りました。
45同飛46歩75飛に38飛(77銀を避けた)
ここでは87歩97角88銀というのが嫌な攻め筋で後手もちです。実戦では77歩成だったので77同角で何でもないのですが、77同桂と取って87歩
で困ってしまいました。角を捨てて攻めましたが
後手優勢です。
46歩ではおとなしすぎるので48飛と受けてみます。
87歩97角66角
穴熊だからと言って56金とぶつけるわけにもいきませんから後手有利です。
△ 78歩が堅実な受けです。
46歩37金56銀同歩
57銀も何とかなるし(67飛58銀不成57飛47歩成同金)、45飛も48歩、これらは怖くないです。73桂には48飛か。
後手が歩切れなので先手の2歩得を主張します。
攻めてもらうのは問題ないのですが54銀
と引き上げられた時は手を出すところが少ないです。後手の52金上、22玉~32金、73桂、という手の価値が高いのでどうしたものか、というのが課題です。
△ 67飛は振り飛車らしい受け方だという気がします。
56銀同歩78銀57飛89銀成
97角に99成銀か52金上か。(97角77歩成85歩なら先手よしですが。)形勢互角です。
× 46歩も堅実そうですが
56銀同金77銀
これは困っています。右側ではおとなしくしないほうが良さそうです。
○ 48飛とまわるのが攻防で
銀を渡して77銀の打ち込みを避けています。56銀には同金で
44歩~43銀を狙えます。これは先手が指しやすいでしょう。
後手が46歩も同金同銀同飛
後手は歩切れですから4筋を受けにくくなっています。
後手は4筋をいじらないで87歩
がどうか。97角77歩成には85歩
85同飛に77桂がぴったりです。
ということは後手から動けなくて52金上
くらいなのですが、45銀同飛46金75飛56金
飛をぶつけられないので手損ではありますが金を移動して4筋を狙います。43歩の受けに44歩同歩65歩
として先手好調です。77銀には97角~85歩と使えばよいです。43金右に66角74飛55金
自然に駒を進めて攻めが続く形です。
後手は銀を逃げておく我慢が最善か。
これに46金52金上45銀
駒をぶつけて指しやすくなっています。
△ 他には38飛もあるか。
46歩37金56銀同歩47銀
わざと打たせている感じですが、68飛56銀成48歩
87歩97角77歩成58飛55成銀85歩71飛54歩
後手の歩切れを突いて反撃できます。
後手は歩切れにならないように単に56銀と取って
56同歩には87歩97角66角
で指しやすいです。
56銀には同金で
47銀も37飛56銀成同歩
は銀2枚を手持ちにしています。54歩同角55銀~44歩という攻め方ができるのでまあまあ指せそうです。
後手は銀を交換しない方が良いのでしょう。すると38飛がぼけているという気がします。
△ 37金は玉を固めた手で
後手の46歩を避けてもいます。56銀同歩87歩97角77歩成85歩76飛48飛
今度は37金が攻めに使えていないのですが、守りに働いています。後手は歩切れなので4筋を受けにくいので先手よし。
56銀同歩のところで52金上
と手を戻すくらいで互角です。後手は87歩とか77銀とか(これは指さない方が良い)攻めるのは後回しです。
△ 後は43歩同金44歩
と連打するのも考慮に値します。44同金45銀同飛48飛
としておくと4筋の反撃が強力です。
とすれば43歩に52金寄か。
利かしなのですが、この後攻め続けられるかどうかです。
☆ まとめ
振り飛車穴熊では囲いに手数がかかるので、居飛車に素早く攻められた時には受けが間に合っていなかったり、囲いが完成していないことが多くなるでしょう。囲いを優先すべきか、守りを優先すべきかというのは悩みどころです。この問題では囲いを優先したのですが、代わりに7,8筋が手薄いです。受けきれないのですが、87歩97角77歩成には85歩が反撃です。68飛が移動してしまえば77銀の打ち込みは97角でかわしています。
つまりは左翼を軽く受け流して、右翼で反撃を見たいのです。後手陣は4筋が薄いので48飛が一番良い手でしょう。自然に銀交換に応じて謝るよりも、4筋の動きを逆用すれば一気に形勢が良くなる可能性が高いです。相手の動きを逆用する、カウンターで攻めるのはかなり強力なものなのです。
後手の方も攻めがたいしたことがないので、自玉の薄さが目立ちます。
7筋でややポイントを上げたところで
自玉に手を入れるほうが戦い上手だろうと思えます。少しポイントを上げたら相手が反発する(少し無理でも動いてきて)のを待ってカウンターを仕掛ける。これはクロスカウンターです。
平手の将棋では戦力互角ですから、一方的に攻め切れるということはないです。相手のミスがあった時に強く動くという呼吸を覚えたいですね。