名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS2-11 先手石田流に右四間飛車(10)

2024-02-19 | 基本定跡の研究

手順の復習から。右四間飛車を見せて、先手が石田流をあきらめたら、後手はエルモ囲いから仕掛けます。

68飛に71金

というのが落ち着いた手です。先手の最善は46歩で、66歩同角同銀33角

銀取りの受け方は、65歩と67金は調べました。他の手としては、77銀がありそうですが、68飛成同金74歩

ゆっくり76歩をねらって後手ペース。評価値は-247です。

戻って

67歩と守れば64飛

74歩をねらいます。77銀74歩78飛75歩66銀

先手は銀を屈伸してさばきにかかりますが、65歩75銀62飛

86銀72金77角

77同角成同銀33角

この図の評価値は-231で後手ペース。

ということで、

この71金の工夫で、後手ペースで戦えるのですが、今見直してみると56歩66歩同銀という形も見えますね。調べてみましょう。

私は類似形の経験があるので悩むのですが、ここは65歩よりも65銀のほうが良いです。65同銀88角成同飛65飛は

評価値は-481の後手有利。

戻って

65銀には55銀のかわしですが、54歩で銀取りです。

ここで分岐して、64歩は67歩同飛56銀

69飛72金63歩成

63同金64歩同金

64同飛同飛同銀88角成

この図の評価値は-627の後手有利です。駒得だし馬は引いて使えるし、寄せ合いでも勝てるでしょう。

戻って

64歩ではなくて77桂ならば、76銀62飛成同金

54銀69飛63歩

この時の応手も悩ましいですが、AIによる最善手は52金82飛51歩

55歩同角53歩がありますが、63金同銀同飛成

この図の評価値は-350の後手有利。77銀成が楽しみです。

ということで

この71金で後手ペースとして良いでしょう。67銀型を終わります。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする