後手の右四間飛車に対して、先手の石田流はうまくいきません。となれば
飛を浮かず、低い陣形で備えるのが普通でしょうか。鈴木大介先生の本では、32玉28玉としたところで、65歩同歩同銀と仕掛けます。22角成同銀77銀
後手の攻め方は3通りあるのですが、66銀同銀同飛がシンプルです。対して38銀で互角だというのですが。
ここは67銀が厳しいです。先手の最善の応手は77銀ですが
58銀成が利いて、同飛
67飛成68飛同竜同銀
88飛77角89飛成82飛62歩
こんなところですが、評価値は-456の後手有利です。そんなに差があるのかという気がしますが、81飛成48金69銀打49金同銀51金右
先手玉は薄くて、後手には67桂とかの攻めがあるということなのでしょう。
先手は途中の38銀の所が間違いで、67歩を打たねばなりません。
62飛74歩同歩同飛73歩76飛
この図の評価値は-85、まだ互角です。
戻って
ここでは66歩もあって、68飛45角98角
鈴木先生は互角だとのことですが、評価値は-146の後手ペース。この後の指し方次第です。
また戻って
第3の手は76銀同銀69飛成
銀を捨てて飛金取りです。でも68飛49竜48金
金を取り返したけれど竜金取りが残ってしまいました。評価値は+227の先手ペース。鈴木先生は怖いところがあると言いますが。
ということで、この仕掛けは後手ペースだけど互角の範囲なのかなあ、というくらいです。