名南将棋大会ブログ 名古屋

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まずは将棋上達法則を見てください。

SS3-1 向い飛車に急戦(2)

2024-02-23 | 基本定跡の研究

後手が中央位取りを拒否した場合は

46歩52金左37桂64歩45歩

45歩急戦が出現します。私の記憶があいまいですが、定跡書とか、実戦例があったはずです。45同歩には33角成同桂66角

44角同角同銀31角

21飛84角成63銀86馬

歩損せずに馬を作れるので先手ペース。でも評価値は+111しかないから、力戦振り飛車が好きならば後手が選んでも良いのでしょう。AIは42角77馬43金としてこれからだと言いますが、指しこなすのは難しそうです。

戻って

後手は64歩を突かないで、46歩52金左37桂84歩68金上74歩29飛83銀

こんな待ち方をするのもあります。先手は1歩損で45歩同歩33角成同桂66角44角同角同銀31角から馬を作ってもつまりません。AIの推奨手順は、55歩同歩45歩

54銀44歩同角46銀

72金56歩

ここで手が岐れますが、45歩 (の他に73桂や33桂もある) 55銀同銀同歩75歩

75同歩42飛24歩35歩

23歩成36歩32と28歩同飛37歩成

42と28と52と38と59銀49と62金

こんな寄せ合いで評価値は+140の先手ペースです。

四間飛車と向い飛車での、対急戦の違いがわかったでしょうか。

なお先手が持久戦を採用した場合は、引き角の系統 (四枚美濃、居飛車穴熊) が1手損になるかもしれません。それを見越して後手が向い飛車を選択することも考えられるでしょう。

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