名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

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SS3-2 急戦向い飛車(3)

2024-02-26 | 基本定跡の研究

もし16歩14歩の交換が入っていたらこの図になります。

初手から76歩34歩16歩14歩26歩・・・どちらが飛を振るかの打診があったら、とかの場合です。先手が居飛車穴熊志向で77角、24歩同歩同飛25歩23飛

後手の飛の引き場所を変えます。88玉に13桂

これがねらいでした。17桂には15歩同歩16歩があるからと、78銀と備えても25飛同飛同桂

この図の評価値は-323の後手有利です。

実はここで

17桂はあるのです。15歩に26飛ならば16歩同飛25桂

11香にひもが付いているので後手有利です。 (22飛の形でも、16歩同飛23飛としておいて、26飛に16歩は後手ペースのようですから、この筋が成立するようです。)

また戻って

先手の正解は17桂15歩同歩16歩24歩

24同飛同飛同角14歩 (もし22飛の形ならば、24歩ではなくて14歩17歩成同香25桂14歩成24飛で互角)

17歩成21飛28飛

17香31金同飛成57角成

68金打58馬同金寄25桂

この図の評価値は0近辺の互角です。先手が悪くはないにしても、後手番振り飛車で互角ならば十分でしょう。

先手の対策としては

88玉ではなくて46歩13桂45歩

25飛同飛同桂44歩52銀

27飛24歩26歩

飛を自陣に打たされましたが、桂得にはなります。これで評価値は+100ほどの先手ペースです。

最初のほうに戻って、端歩の突き合いを前提にしていましたが、

ここで14歩を突いて、77角32金88玉24歩同歩同飛25歩23飛

98香には13桂で後手有利になります。16歩ならば最初の形に合流 (先手ペースで最善手) 。ここで46歩だと13桂45歩

25飛同飛同桂44歩52銀

28飛に49飛78銀46飛成でも互角ですし、24歩78銀15歩

26歩に17桂成を見るのもあります。評価値は0近辺の互角ですが、後手番なので満足でしょう。

というように、先手が居飛車穴熊志向ならば後手が戦える戦型です。32金を見て居飛車穴熊を放棄する (46歩とか36歩とか) ならば先手ペースの序盤ではありますが。

 

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