名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

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SS3-1 向い飛車に急戦(1)

2024-02-22 | 基本定跡の研究

今日からは向い飛車を取り上げます。まずは後手向い飛車に急戦から。

76歩34歩26歩44歩25歩33角48銀32銀56歩43銀58金右22飛

後手の雁木もあり得るので、玉の移動を後回しにしています。今は56歩を突かないで早繰り銀にする対雁木対策もあるし、早めに68玉としても対応できます。なのでこの形にする必然性もないのですが、早くに25歩33角を決めていると向い飛車にされる可能性はあります。

ここで指してはいけないのが68玉です。24歩同歩同角

77玉が最善ですが、68角成同玉28飛成でまずいですね。また24同飛同飛15角も25飛打の受けがあるので

やはりだめです。戻って

先手は68玉以外の手を選びます。57銀62玉68玉72玉78玉82玉36歩72銀96歩94歩46銀52金左35歩

右46銀急戦も選べます。後手は32飛とまわって受けると同じことになるので、後手四間飛車と同じ。詳細はSS1の四間飛車編を見てください。

また戻って

68銀62玉57銀左72玉68玉82玉78玉72銀96歩94歩36歩52金左

ここから左46銀急戦も選べます (山田定跡にはなりません) 。棒銀も選べます。これらは対四間飛車とほぼ同じです。

中央位取りで46歩~45歩とする形は少し得になるかもしれません。

この図になる前に、後手が42飛と戻せば1手損でした。 (四間飛車に中央位取りの項目を読み返してください。) 45同歩同桂44角

22飛が88角の射程に入っているので、角は44にかわすしかないです。57銀84歩48飛

ここで24歩だと54歩88角成同玉 (54歩には33桂成なので) 54銀44角

これで香を取れるので先手良しです。

ちょっと戻って

42飛と受けられるとまだ大変ですが、先手のねらいとしては47飛22角35歩同歩24歩同歩27飛

細かい攻めは続くのです。中央位取りは有力な選択肢になります。

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