名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

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SS2-11 先手石田流に右四間飛車(8)

2024-02-17 | 基本定跡の研究

三間飛車にエルモ囲い右四間飛車で仕掛けます。

65同歩、76飛は後手良しです。68飛66歩同銀も後手良し、今日は68飛66歩同角を調べます。

66同角同銀に45角

これは気が付きにくい手です。意味は56角同角同歩79角

馬ができるのですね。 (57歩の形は78飛66飛79飛で失敗です。) この図の評価値は-224の後手ペース。78飛24角成76飛33馬67歩65歩77銀72金

後手は馬を作った駒得です。先手は持ち角を生かせれば良いのですが。この先の駒組は手順省略で

こんな図に。後手は7筋から動いて先手の飛をねらいます。後手の作戦勝ちから、すぐに有利になりそうです。

戻って

後手のねらいはわかりました。とりあえずは桂取りを防がねばなりません。67歩が最善ですが、強く66飛と切ります。

66同歩ならば89角成で二枚替え。

後手の駒得で76桂もあるから後手有利と言いたいところですが、56角の合わせがあります。99馬83角成は金取りになるので回避して、56同馬同歩77角98飛71金

57金95角成78飛

こんなところでしょう。評価値は-97の後手ペース。この先は94馬74歩45桂58金引67銀・・・と激しくいくのもあるのですが、駒得なのですから、無難に85馬86歩63馬のほうなのでしょう。先手から見ると左の銀桂が飛と交換になったのですから、まだ指せると思います。

戻って

この図は66同歩の一手ではないのです。77角 (あるいは88角) があって、76飛11角成79飛成

88馬同竜同飛33角

98飛が自然に見えますが、66歩には56香

67歩成同金66歩68金55銀

ここまで進むと後手有利になっています。評価値は-313

ちょっと戻って

この図では98飛ではなくて、67の地点を守る68飛のほうが最善です。99角成46歩

角が死にました。27角成同銀89馬12飛

舟囲いならば痛いのですが、エルモ囲いが生きています。22金14飛成76桂

69飛78馬59飛68桂成

AIの最善を追いかけて、評価値は-211、後手ペースです。

 

今日調べたのは難しい変化で、後手ペース~互角です。後手はもう少し工夫が欲しいですね。

 

コメント
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