先手が77角を打つ変化の続きです。
77同馬は先手が少し指せそうなので、89馬が後手の最善です。11角成までは必然で
22歩は55香があり、22銀打も効果なし。62玉として66馬72玉48玉
こう進めれば評価値は+44の互角なのですが、所司先生は48玉ではなくて33香を書いています。32銀打同香成同銀25竜64香
香で銀を取っても後手を引いてしまいます。77馬57歩68金寄56飛48玉
後手の攻めを受け切れるかどうか。65桂22馬58歩成同金寄同飛成同金56歩49桂
「わずかに後手が指しにくい」と書かれています。でもAIに聞くと、57桂成同桂67香成
この図の評価値は-283の後手良しなのです。でもまあ先手が急がなければ
おとなしく指して互角ならばと思うのですが。もっと前まで戻って
57歩同金65桂58金引56飛
後手はすぐに攻めるのが良いようです。68桂57飛成同金57歩同金62玉
この図の評価値は-213の後手良しです。AIの読み筋を追いかけると、12飛52金右48玉32銀打
25竜49金同玉57桂成
66馬67馬同馬同成桂
ここまでくると評価値は-316の後手有利です。
ということで
この角打は後手良しとなり、先に調べた55桂以下のほうが本筋だということになるのです。AIに聞くと、定跡の間違いはありましたが。
ここまでで一番激しい急戦の話は終わりです。先手がわずかに指せるようでしたが、従来の定跡は修正が必要でした。