名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS4-13 ゴキゲン中飛車(13)

2025-01-28 | 基本定跡の研究

先手が77角を打つ変化の続きです。

77同馬は先手が少し指せそうなので、89馬が後手の最善です。11角成までは必然で

22歩は55香があり、22銀打も効果なし。62玉として66馬72玉48玉

こう進めれば評価値は+44の互角なのですが、所司先生は48玉ではなくて33香を書いています。32銀打同香成同銀25竜64香

香で銀を取っても後手を引いてしまいます。77馬57歩68金寄56飛48玉

後手の攻めを受け切れるかどうか。65桂22馬58歩成同金寄同飛成同金56歩49桂

「わずかに後手が指しにくい」と書かれています。でもAIに聞くと、57桂成同桂67香成

この図の評価値は-283の後手良しなのです。でもまあ先手が急がなければ

おとなしく指して互角ならばと思うのですが。もっと前まで戻って

57歩同金65桂58金引56飛

後手はすぐに攻めるのが良いようです。68桂57飛成同金57歩同金62玉

この図の評価値は-213の後手良しです。AIの読み筋を追いかけると、12飛52金右48玉32銀打

25竜49金同玉57桂成

66馬67馬同馬同成桂

ここまでくると評価値は-316の後手有利です。

ということで

この角打は後手良しとなり、先に調べた55桂以下のほうが本筋だということになるのです。AIに聞くと、定跡の間違いはありましたが。

ここまでで一番激しい急戦の話は終わりです。先手がわずかに指せるようでしたが、従来の定跡は修正が必要でした。

コメント
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