最後の変化は
ここで89馬です。43桂成として
51飛は44角が攻防で入るので、56飛57香同飛成同金
ここで65桂は53角
72玉に31角成同金同竜57桂成とすると、別の変化に合流するのですが、その形は後で触れます。AIに聞くと72玉には31竜同金52銀が正しく
この図の評価値は+2326、先手の寄せ合い勝ちです。
ということで
72玉22角65桂
これが後手の正しい手順です。31角成57桂成41馬
どちらの勝ちでしょうか? 所司先生は67馬63馬82玉72金
これが詰みまで定跡化された手順だと。82玉は82飛同銀同金同玉81馬同玉61竜以下。72同銀は71銀同玉72馬同玉61竜同玉51飛以下。72同金は同馬同玉63銀同玉61竜~53飛以下。確かにどれも詰みます。
でもAIに聞くと結論が変わります。82玉の早逃げが好手で、63馬には51香
これが攻防で後手有利です。
なので戻って
82玉には68銀と受けるくらいですが、後手は46歩
46同歩は47香から寄り筋です。57銀47歩成と進んで
58歩の受けには78銀
すでに後手有利で評価値は-585です。78同金同馬68金56歩
56同銀は49金同玉48歩から詰みます。受けなし。
ということは
68金打と受けるのですが、57と同金54香
この図の評価値は-224の後手良しです。56歩と受けると同香同金67馬が詰めろで、77馬の王手竜取りもあります。22飛には72金打と受けます。難しそうなのは42飛で、72金打には56歩同香同金67馬52成桂が攻防になります。よって42飛には62銀打63馬57香不成58歩51銀打53成桂48歩
かなり難しい手順ですが、48同銀は38金、48同玉は46歩同飛成63銀という調子です。この図の評価値は-575の後手有利です。
ということで結論はひっくり返り、後手有利の定跡になってしまいました。