昨日の検討の続きで
35歩に32金と受ける手もあります。大山先生が好みそうな形で、昔の定跡書には難しい岐れだと片付けられていることも多いのですが、今のAIに聞くと明快に先手有利になります。34歩同銀38飛43金
43金で43銀だと34歩22角35銀から抑え込む指し方を採ります。35歩には46銀からさばきあいです。25銀ならば35飛24歩37桂14銀が利くので、これも3筋を押さえこむ形です。いずれも先手有利になります。細かく検討すると長いですが。
16歩と待って(34銀を追うために有効な手待ち)、45歩ならば35歩
88角成同銀25銀66角44角28飛
66角同銀24歩37桂36歩
互いの最善を求めると難しそうなのですが。25桂37歩成26飛71玉
後手は駒損でも玉を移動する手が必要です。13桂不成同桂24飛
この図で評価値は+326の先手有利。壁銀は気になりますが、先手玉は堅いです。
ということで43銀型は急戦策を取れば先手有利になるでしょう。後手の32銀型はどうか。
52金左を優先して
藤井システムでは玉の移動が遅れるので、居飛車の仕掛けは38飛~35歩同歩46銀ではなくて、いきなりの35歩から始まります。ここからの変化も多いので明日に回しますが、結論的には後手にとって43銀型よりも優ります。対居飛車穴熊のほうでも32銀型のほうが良さそうですし、振り飛車党にとってわかりやすいさばきが出てきます。
居飛車側から見ると、(昨日今日の変化もそうですが) 通常の右46銀急戦の形では見られない急いだ攻めが出てくるので、それらを混同しないことです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます