ダイレクト向い飛車対策の37銀、棋譜を検索すると2局見つけました。まず1つ紹介しましょう。2022年9月28日、徳田拳士先生と大石直嗣先生、王位戦の対局です。
後手の大石先生は33桂と跳ねる前に54歩を突きました。先手の56角をけん制したのでしょう。77銀33桂37桂21飛
後手としては飛を引く形が良いとされるのですが、66歩32金88玉64歩16歩74歩56角
先手はやはりこの自陣角を打ちます。この図の評価値は+275の先手良し。63銀34角55銀78角
72金35歩46銀同歩36銀
後手は桂頭を攻められるので動かねばなりません。48銀24歩同歩25桂
25同桂24飛26歩
桂得で先手有利です。44飛34歩75歩同歩76歩同銀46飛
後手は飛をさばくのですが、56歩44角47歩
66角77桂45飛33歩成
先手の駒得は拡大していきます。25銀32と84桂
67金76桂同金65銀
66金同銀76金77銀成同金36銀
後手もそれなりに頑張っているのですが、先手は角得です。55歩同飛23角成73桂74桂
93玉62桂成65桂72成桂77桂成同桂まで。
先手徳田先生の完勝に終わりました。
AIに聞いてみると、
先手は66歩~88玉としないで、すぐに56角を打てばよいと。32金34角55銀16歩
これは15歩~14歩同歩12歩同香24歩同歩12角成をみせて、後手の攻めを催促しています。46銀同歩49角は47銀とすれば
受かります。
戻って
後手としては、46銀同歩に55歩15歩を入れてから49角とするほうがアヤがあります。
でも先手はもう47銀を打つ必要もなく、45歩を突いて、27銀ならば
48飛38角成同飛同銀成44歩
44同歩には65角が両取りです。49飛にも43歩成同金同角成同飛成65角
これも両取りですし、32銀と打つ筋もあります。先手有利。
戻って、後手としては27銀ではなくて39銀18飛27角成
とするほうがましなのですが、44歩同歩43銀
31歩52銀成71金43歩
という調子で先手の攻めは続きます。
ということで
後手が54歩を先に突いても問題はありません。
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