なんだダンスショットか。と思った方もいるかと思いますが(苦笑)、今回のダンスショットは一台のビデオカメラで撮影された、いわば「振りコピ練習用」に適した作りになっています。これだよこれ! ダンスショットは、こうでなくては!と思うのですが、いかがでしょうか?
可能なら「都会っ子純情」とかを、このような1カメラで撮る引きの画像バージョンを新たに出してほしいくらいです。会場で振りコピする人だけでなく、℃-uteのダンスを覚えて家やカラオケで踊りたいけど難しいと嘆いている人達にも喜ばれると思います。
そして、副音声にはメンバーによるワンポイントアドバイスを付けてみてはいかがでしょうか。
私はハロプロ関連のCDのレーベル面にも毎回注目しているんですが、今回のCDは夏にちなんだイラストで可愛いです。
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しかも、このイラストが「DVD付き仕様のCD」、「DVD付き仕様のDVD」(写真のは、このDVD)、「通常盤のCD」で、それぞれ描かれてあるイラストのアイテムが違うのです。芸が細かいなゼティマ。こういう拘り好きです。
今回の新曲の見所は前回の記事にも書いたように「アイドルらしい爽やかな曲と衣装」にありますが、実はC/W曲に新しい試みが行われています。それは、
「タイトル曲へのアンサーソングになっている」
そして、
「鈴木愛理ソロ曲」
なのです。実は、この事に関しては賛否両論となっていて、「なんでC/Wがソロ曲なんだ」という意見が多く、それに対して「曲調に愛理がピッタリだったから起用しただけではないか」という意見も出ています。
おそらく、シングルのC/Wがソロである事に対する疑問以上に、そのソロ曲を日頃℃-uteのメインボーカルを務めている鈴木愛理が行なう事への反発が強いのだろうと推測します。「普段目立っているのだから、ここは別な子でも良かったのでは?」という疑問。確かに、その疑問はわからないでもないです。
この曲で作られたOPVをひっそりと貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=aS4-TL5qHcA&fmt=18
(気に入った方は是非CDを買ってください。)
曲の話に行きましょう。このC/W曲はバラード。あまり変に凝らず、シンプルな歌詞にシンプルなメロディ。このようなシンプルなバラードだからこそ、歌唱力を強く要求されてくる訳ですが、愛理の歌声はどうでしょうか?
率直な気持ちを正直に書きます。「もうちょっと頑張りましょう」が私の感想です。
悪くはないのだけれど、今一つ物足りない。鈴木愛理はもっと歌えるハズ!そんな思いを感じながら聴いていました。音域が合っていない?そういう技術的な事もあるからかもしれませんが、愛理の歌に余裕がないというか、歌に歌わされてしまっているような印象を受けました。
例えば、ジャケット写真で愛理の隣で微笑んでいる方は、はっきり言って歌は上手くありません。しかし、自分のペースに歌を巻き込むパワーと懐の深さがある。その、やや強引な感じは賛否両論分かれる要因になっていますが、ボーカルに迷いがないから、常に個が出ています。
それに対して今回の愛理は、何となくこの歌を自分の懐に引き寄せられていないような気がするのです。
良い方に考えれば、これから先この歌をステージで歌い続けていく事によって、少しずつ愛理が自分の歌に染めていける余地が残っているとも言えます。是非、愛理の力でこの歌を輝かせてほしい。ツアー序盤は、まさに「残暑 お見舞い申し上げます。」なシーズン。歌への感情移入がしやすい季節。
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昨日の記事に貼り付けた℃-uteの動画で、舞美の紹介を受けてこのソロ曲について愛理が語るシーンがあります。その時にメンバーはどんな反応を示すのか?気にして見ていると、やはりちょっと微妙な空気が漂っているように見えなくもない感じでした。負けず嫌いのなっきぃ、ライバルは愛理(でも、愛理の事は大好き)な岡井ちゃんあたりは、内心色々思うところがあるのかもしれません。
悔しい気持ちを持つ事は大いに結構な事だと思うので、負けじと自身のレベルアップに努めてほしいと願います。今回、C/W曲をメンバーのソロ曲にするという異例の選択をつんくPが行なったのも、そんな感じでメンバーが切磋琢磨していく事を期待してのものかもしれません。