今日の更新は二本立てです。二本目は、「2009年のハロプロシングルを語る」です。
各ユニット、ソロ別に、自分の意見を書いてみたいと思います。
モーニング娘。
今年の娘。シングルの特徴は「曲調が暗め」という事ですが、メンバーの年齢も上がり、十代のメンバーが遂に二人だけになりました。その事を考えると、今後もこのシリアス路線の延長線上で曲が作られていく可能性は高そうに思えます。
今のモーニング娘。の良さ、ファンを増やしていくためには、その良さを多くの人に知ってもらう必要があります。やはり、ハロプロの顔として娘。が音楽番組で歌やダンスを披露する事は重要であり、娘。に興味がない他グループ(ベリ、℃など)のヲタも、ハロプロ代表として娘。のテレビに於けるパフォーマンスは見守ってほしいと思います。
そういう意味では、おちゃらけ路線よりも、シリアス路線の方が興味のない人に見てもらいやすいかもしれません。しかし、曲自体が真面目だとインパクトが弱くなるという問題があります。その分、メンバーの歌やダンスでインパクトを与えられれば、それがベストであり、テレビを見てここ数年に娘。に興味を持った方は、歌やダンスを見てインパクトを感じたのだと思います。
そういう現状を踏まえて、私が選んだモーニング娘。の今年のシングルで一番良かったのはこの曲です。
モーニング娘。/なんちゃって恋愛 [Dance Shot Ver.]
ダンスをゆったりと、しなやかに見せて、更に動きを揃える。速く動いてキレで勝負するのであれば、今ハロプロには℃-uteという存在がいる。たとえば、℃-uteの「FOREVER LOVE」は一つの形を提示した。 (参考動画は→これ)
ならば、娘。はキレとは違うところで魅せる。これはいい切磋琢磨ではないですか。この曲に於けるしなやかダンスの揃い具合は、現在のアイドル界では肩を並べる存在はいないと思います。
ただ問題は、それを求めているファン、ファン予備軍がどれだけいるのかという事。来年は、敢えて「凄いと思わせない」路線というのも、やってみてよいのではと思います。シリアスばかりでは息苦しいというのもあるかと思います。
Berryz工房
今年のベリはシングル三枚。昨年と同じ枚数ですが、これで定着してしまった感はあります。三枚であるなら、クオリティを求めたいところですが、、正直言って昨年から続く作り手と演者の迷いが見え隠れする一年でした。
昨年はシリアス路線の曲がなかったため、今年最初のシングルでトライしたものの、カッコイイでもなく、聴かせるでもなく、どこへ向かっているのかちょっと掴みにくい作品となり、次作はどうするのかと心配になっていたところ、原点に帰ったかのような「楽しい系」である「ライバル/青春バスガイド」を出し、両方作られたPVもどちらも良い出来で安心しました。
ところが、次でディスコ調に合コンソングと、また路線が大きくチェンジ。特に合コンソングの方は、「大人になってきたBerryz工房」を見せるには、ちょっとメンバーの魅力をスポイルし過ぎではないか?と思える出来で、個人的には残念に思いました。
こうなってくると今後のベリは、毎回変化を楽しむという事になっていきそうで、本来はハロプロ内の保守派ユニットとしての存在意義を堅持してきたものが崩れていきそうで不安もあります。私としては、メンバーの大人化を緩やかに見せていく方が良いと思うのですが。
そんな訳で、今後もこういう曲やってねという願いを込めて、この曲を選びます。
Berryz工房/ライバル
℃-ute
℃-uteは今年二人もメンバーが辞めていきました。この事は大きい出来事であり、現時点で語るとすれば「痛手」だと思っています。
そういう激動の一年の中で出して来たシングル三枚、流れ的には昨年末に発売した「FOREVER LOVE」も含めて、基本線としては、今年の℃-uteはまずダンスありきという路線だったように思います。ダンスを魅せる上で、方向性としては格好良くという方向。これは感想が二つに分かれる結果になりました。
大雑把な分類ではありますが、ライトファンにはこの路線は良いとされて、コアヲタには今一つ面白みに欠けると思われているように感じています。℃-uteの場合、ファン層がこのように二つに分かれるため、どちらに向けて曲を作っていくかというのは、なかなか難しい。アルバムには「★憧れMy STAR★」みたいに、どちらの層にも支持されている曲があるだけに、出来ない事はないのですが、ではどういう曲なら両方に好まれるかというのは難しいと思うのです。
この辺の読みを見誤ると、どちらからも支持されない曲になります。いや、別に新曲の事を言いたい訳ではありません(苦笑)。
これは娘。にも書きましたが、「敢えて格好良く見せないという格好良さ」を追求していくというのもアリではないかと思うのです。他のアイドルとの差別化を図っていく上で、某グループがダンスだラップだと来たから、こっちは次なる方向に向かおう。今までの路線を一旦閉じる、そんな潔さを2010年は見てみたい気がします。
今年出して来たシングルは、C/Wも含めて(タイトルではなく)歌詞が栞菜へのメッセージソングにも思えた「Bye! Bye! Bye!」に始まり、カバーで久しぶりにシングルで可愛い℃-uteを出し、そして梅さんへの応援ソングに聞こえるこの曲へと歩んできました。この曲は、アレンジや曲調にオリジナリティが無いという批判もありますが、これまでの℃-uteの集大成として選んでみます。
℃-ute/EVERYDAY 絶好調!! 絶好調 Ver.
スマイレージ
いよいよ、来年メジャーデビューをするハロプロ久しぶりの新人レギュラーユニット「スマイレージ」。PVが既にインディーズのクオリティではありません。真野ちゃんがインディーズ時代はPVが作られなかった事を思うと、事務所の力の入りようがわかります。
曲もPVも非常にオーソドックスで、これぞアイドルポップスです。既存のハロプロユニットが意外にこういう流れから離れているので、オーソドックスが新鮮に見えます。
曲的には、インディーズ二作目のこの曲で既に出来上がった感があり、あまり出来映えにまとまり感を出してしまうと、新人としての新鮮味が薄れてきそうで余計な心配をしてしまいますが、まだ四人の声を巧く束ねていくという課題もあるし、これからが非常に楽しみな新人です。
スマイレージ/あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい
長くなったので、ソロや派生ユニットは明日書きたいと思います。すいません。
2010年ハロプロコンサート「モベキマス」のグッズが発表されました。遂にスマイレージのグッズ来ましたね。英語ロゴは旧名で、これは個性を感じるので良かったです。
PC
http://www.helloproject.com/goods/tour/2010hello_mobekimasu/index.html
携帯
http://www.hpm.jp/goods/mobekimasu/?uid=NULLGWDOCOMO&vl_sesid=8390_412135