tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

芽吹きと競い合って

2013-03-21 17:20:19 | 日常雑感
3月21日(木)

昨夜からの強い風が一向に収まる気配がありませんでしたが、予定通り植替えを行いました。

余りの風の強さに、やろうか。止めようか。心が揺れましたが、草花の芽吹きは待ってくれませんので決行いたしました。
深めの帽子、その上から麦藁帽子、防塵眼鏡にマスクを2枚重ねての完全防備で植替え開始です。

昼食を挟んで全部の植替えが終わりました。残るはサギ草だけです。



野草棚の勢揃い

ぎっしりと根が詰まっている物は根をほぐすだけでも相当な時間が掛かってしまいます。でも、その鉢は元気に育っている証拠です。
特に、ホトトギスが繁殖率がよく鉢いっぱいに増えております。

今年もホトトギスは何鉢も分けてやりました。楽しみです。



3時の羊羹

全部終わったのが三時半でしたので、後片付けをしてから美味しい羊羹とお茶を頂き疲れを癒しました。



萩の茶碗で一服

使い込んだ萩茶碗ですが、ほど良い渋みがやっと出てきたという感じです。

萩の「七化け」と言われている通り、使い込んだ萩茶碗は有名な作家さんが造ったものでも、そうでない茶碗でも、丁寧に使い込んでゆく内に景色の良い渋みが出てきて、いい茶碗に育ってゆきます。

どんなに高価な物でも、使わないでしまって置いては買った時のままで味が出ません。使い込んで始めて道具としての輝きを増してくるものだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

萌え出・・・芽吹き

2013-03-20 18:35:48 | 日常雑感
3月20日(水)春分の日

連日暖かな日が続いておりますが、時折雨を交えての一日となりました。

今日はお稽古が休みですので、朝から野草の植替えです。

先日半日で15鉢でしたので、今日は一日あるので何とか植替えを済ませてしまおうと始めましたが、結局残ってしまいました。残念・・・



萌え出る

庭に植えてある檀香梅の新芽が元気よく出てきました。
白い産毛に包まれるように枝先にニョキニョキと出ておりました。

昨日よりも今日。正にその通りでグーンと大きくなっておりました。明日には葉が開き始めると思います。
萌え出る・・・何て言っているゆとりはありません。
草花だって1日ごとに芽が大きくなっております。芽が大きくなってからの植替えは、どんなに慎重にしても折ってしまうことがしばしばあります。



植替えの道具

一番左にあるものが最も重要で、竹ベラです。

自分で作ったものですが、大中小と揃えておくと植替えには最強の道具となります。大きいヘラで大まかに砂を落とし、細い物で根と根の間の砂を取り除くのに使います。

根も傷めず綺麗に出来ます。



春曙光

今シーズン3度目の登場です。
何度もしつこいようですが、本当に綺麗な花で、何度でも載せたいし、何度でも写真を撮りたいと思います。

我家の狭い露地には椿がたくさん植えてあります。

植替えが済んだ鉢を奥に運ぶたびに通りますが、椿の回廊のように色んな種類の椿が咲いております。中でも春曙光が一番綺麗だと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お茶室に「ことば」の唱和が響く

2013-03-19 17:40:07 | 茶の湯
3月19日(火)

春を通り越し夏日になったそうです。

今日はお稽古でしたが、何を着ていったらいいの??それ程暑い日になりました。夕方からは強い北風になりましたが上がった気温は下りません。

時間に行って見ると皆さん勢揃いで出迎えてくれました。
久しぶりのお稽古でしたので、何だか戸惑っておりました。

挨拶の後決まって行う事があります。
それは裏千家独特の事かも知れませんがことばの唱和を行います。

全員で合掌して、大きな声を揃えて行いますが、この頃になりますと1年生もしっかり覚えて、暗唱できるようになっております。



桜餅

今日のお菓子は桜餅で、やわらかな甘さが口いっぱいに広がり桜の葉の香りと味が独特の美味しさをかもし出して、見た目とは全く違った上品な美味しさを味わう事が出来ます。

卒業茶会を終えて、4年生を送り出したお茶室は何となく寂しいものがありますが、4月に入ると大勢の1年生が入ってきます。
今年はどんな子達が入って来るやら今から楽しみです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椿が一気に咲き出した

2013-03-18 17:57:24 | 徒然日記
3月18日(月)

春らしいいい陽気になりました。
あちこちで桜の開花が告げられておりますが、一方では春の嵐とでも言うのか、凄まじい風が吹き込んでいるようです。
砂を巻き上げた風は、街全体を砂埃に包みこんでしまいます。

今日は月曜日でストレッチからスタートです。
行って見るといつもの先生がお休みとかで変わりの先生の指導で一時間ストレッチをしてまいりました。



クリスマスローズ

我家の野草棚で唯一植替えをしなくて良い花で今が満開の見頃です。
今でこそ珍しくなくなっておりますが、この種が我が家に来たのは20年くらい前だと思います。

先生が教えてくださったので直ぐに園芸店で探してもらったのを覚えております。
当時は種類もなく、クリスマスローズといえば茶紫の1種類のみでした。

今は園芸店では棚に並びきれないほどの種類があります。
花の色が薄くなるほど栽培が難しくなるそうです。



鶯神楽(ウグイスカグラ)
この花も早春の丘陵地に入るとあちこちたくさん見かける花で、秋になると赤い身がなります。

下を向いて咲きますのでで、掛花入に椿といけると床の間をグット占めてくれます。今時分の欠かせない花です。
乾燥にも強く場所を選ばずによく咲きます。



大紅椿

この椿は名前の通り大輪の花で見ごたえのあるヤブ椿系統の花で蕾も大きく生ける楽しみを実感する事が出来ます。

一時期椿が咲かないので困っておりましたが、今はどの木もたくさんの花を広げて主張しております。

「咲きましたよ~」と・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

のんびり休ませてはくれません

2013-03-17 17:22:03 | 日常雑感
3月17日(日)彼岸の入り

朝から春らしい穏やかな一日でした。
午前中スーパーに買い物に行くと店内が大賑わい、その上店員さんの「今日は彼岸の入りです」という威勢のいい掛け声が店中を駆けめぐっておりました。

特別な事をすることもありませんが、ささやかに「おはぎ」を買って帰って来ました。



野草棚から駐車場へ

いつものように野草棚に行って見ると芽が出始めている鉢がありビックリ。
このところの暖かさで動き出したのでしょうけど、のんびり遊んでいる訳には行かなくなってしまいました。

急遽園芸店に行って、植え替用の土(軽石・赤球・鹿沼土・腐葉土など)を買って来て植え替え開始となりましたが、鉢いっぱいに根が張っていて鉢から出すのだけでも時間が掛かってしまいます。

午後から始めた植え替え作業も4時までやって15鉢・・・先が思いやられます。



天倫寺月光

野草棚と駐車場を、鉢を持って何度も行ったり来たりしておりましたが、狭い露地に今が盛りと咲いている天倫寺月光が気持ちを穏やかにしてくれます。
真紅の花弁の真ん中に白い侘芯が綺麗な侘助です。



木五倍子(キブシ)

丘陵地などに自生し、早春に葉に先駆けてたくさんの花を付けるキブシ科の底木で、栽培も優しくどんなところでもよく育ちます。
我家では、植物が最も嫌う西日が当たるところですがこうして綺麗な花を咲かせます。

植替えはまだまだ当分終わりそうもありません。

気が重いな・・・・と言って手を抜くと先々花が無くて困ってしまいますから、大切にそして丁寧に植え替えてやります。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チュウリップの茶碗で・・

2013-03-16 18:44:55 | 茶の湯
3月16日(土)

日中は穏やかな春を感じさせる陽気でしたが、午後の3時を過ぎるころから強い北風が吹きつけて冬に戻ってしまいました。

今週のお稽古も終り、いつもの事ながらホットしております。
今日も、お茶会でお点前する人しない人がそれぞれのお稽古をしておりました。



今日のお菓子

お菓子屋さんが届けてくれたお菓子は、早くも桃で、求肥に包まれた味噌餡の味がほど良く口に広がり、何ともいえない甘さとなって溶け込んで行きます。

お茶会で使うお菓子は、他の先生のところも注文すると思いますので、同じお菓子にならないように気を使いながら注文を受けているそうで、重複したら大変です。

市内にはお菓子屋さんもたくさんの店がありますが、どうしても同じ店に集中するようです。
誰しも美味しいお菓子をお出ししたいと思う気持ちは同じですから・・・そんな訳で、同じお菓子は絶対に注文を受ける事はありません。



チュウリップの茶碗

可愛いチュウリップの茶碗ですが、子供用にと思って出して置きますが大人達がよく使っております。萩や瀬戸そして信楽などがお稽古用にたくさん出しておりますが、こんな可愛い茶碗がいいようです。

お稽古が終り美味しいお菓子を頂いて一服・・・静かなお茶室でお茶をいただく・・・至福のひと時というべきかも知れません。

今週のお稽古も終わり、明日は何の用事も入っていない完全オフで何だか今から嬉しくなっております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お稽古が出来る雰囲気を・・・

2013-03-15 18:22:18 | 茶の湯
3月15日(金)

今日も穏やかな一日でした。
暖かな日が続きますと庭の木々も芽を出し始め気持ちも高ぶって来るのが分ります。

今日もお稽古です。
お茶会が間近に迫っておりますので、お点前する人しない人とそれぞれのお稽古です。



瀬戸つる首に谷桑と春曙光

この瀬戸つる首は、遠目には唐銅のように見えますが、瀬戸の焼き物でして徳川美術館見学の折に買い求めて来た思い出の花入です。

どんな花にも相性がよく、使い勝手の良い便利な花入れです。

先生に連れて行って頂いた時ですので思い出もひとしおです。



開いた春曙光

谷桑のことですが、茶席では谷桑と呼んでおりますが、本来は総桜(ふさざくら)が正式名称で、谷筋などの湿り気の多いいところを好んで生え、早春に葉に先駆けて花弁のない花をつけます。

その花が終わると桑に似た葉を出すので、「桑」の字を付け、谷に多く自生していることから、谷に咲く桑に似た花という事で「谷桑」と呼ばれているそうです。

1月から2月ごろまでは、ふっくらとした蕾を使い、3月から4月にはほころび始めた花を椿とあわせて使い、葉の出始めには、草々の根締めとして使うなど、一年を通して使える珍しい花といえます。

一本植えておくと便利ですが、大木になりますから考慮して植えないと大変な事になってしまいます。



今週の床飾り

少しでも落ち着いてお稽古が出来るように心掛けるのも私達の仕事のように思っております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

清らかな風の中で・・・

2013-03-14 18:32:09 | 茶の湯
3月14日(木)

昨晩から今日にかけての強風は凄まじく、近くの駐車場の土を巻き上げて車が見えないほどになっておりました。

この風では、日本海側は雪でしょう。春になったり冬になったり、そんな繰り返しで暖かくなるのでしょうが・・・。

今日は稽古日です。

稽古前の掃除やら道具だしやらしながら、「今日は軸は何掛けようか・・・」と考えながら仕事をしておりましたが、外が余りにも強い風ですので、迷っていた軸が決まりました。



歩々是清風 晃仙禅師筆

この軸は、総持寺の大道晃仙禅師の軸で、何掛けようかと迷った時はいつも助けて頂いております。

今日みたいに大荒れの時にはこの軸はピッタリだと思っております。

虎落笛のやまないほどの風ですが、お茶室に入れば静かな湯のたぎる音だけが聞こえます。そして、床の間には、清らかな風が雲水の後を追うように吹き抜けてゆきます。

こんな中で、心落ち着け清らかな気持ちでお稽古に入って欲しいと思っての軸飾りです。

皆さん落ち着いてお稽古できたでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お茶会の準備も・・・

2013-03-13 18:25:36 | 茶の湯
3月13日(水)

穏やかな一日でした。
ニュースでは、強風で交通機関の乱れを放送しておりましたが、私共のところは無風状態といっていいほど静かでした。

これから雨が降るらしいけど・・・。

午前中に駆け足で用事を済ませて、午後からはお茶会のための道具出しです。



道具を運ぶ箱

この箱は10年以上使っております。
同じような箱で丈夫な物といいますと中々見つかりませんので大事に使っております。同じ箱2つというところがミソで、並べてクロスを掛けると、ちょっとしたテイブルになりますので便利です。

お軸や花入、茶碗などは、ほとんど決まっておりますが、難しいのは菓子器です。

部屋の大きさやお菓子の色合いに合わなくては、お菓子屋さんがどんなに美味しいお菓子を作ってくれても、器と合わなければ台無しになってしまいます。

数少ないお菓子器を出しては仕舞い、そして眺めては仕舞いの連続で中々決まりません。そして、最後には、やっぱり「最初のが良いみたいね」になって、1時間も出したり仕舞ったりの無駄な時間が終わります。

これとて、お菓子の色とイメージだけであれこれ言っているだけで、実際お菓子を並べて見ると、こんなはずではなかったのに・・・なんて事がよくあります。

近々、お菓子の見本が出来上がりが届けられるはずですから、それでまた、器を変えなければならないことになるかも知れません。

今度のお菓子は、お菓子屋さんも作った事がないというものをお願いいたしましたからなおさらです。

こういった、注文でお菓子を作るのは、お菓子屋さんにとっては大変なことかもしてませんが、作る方も、お願いした方も真剣ですから、お菓子屋さんはとても意気に感じて作ってくれます。

きっと、見栄えの良く美味しいお菓子が完成すると思います。

以前のブログで、お菓子を決めたという事を書きましたが、あれ以降の変更で未だに見本が出来ておりません。

楽しみです。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

使いごろの椿があるのに・・・

2013-03-12 17:15:50 | 徒然日記
3月12日(火)東大寺二月堂お水取り

春本番というほどの暖かさでした。
二月堂のお水取りが終わると春が来るといわれているそうですが、少し動くと汗ばんでしまい1枚脱ぎ2枚目を脱いで、暫くすると寒くなって、また着込むという忙しい一日でした。

この時期の体温調整の難しさを感じておりました。

この暖かさで今まで硬かった椿の蕾も一気に大きくなりました。丁度使いごろです。



白玉椿

名前の通り白玉のような蕾を持つことからの命名で、古典椿の代表かくです。
いつもですと遅くとも2月中旬には咲き始めるのですが、今年は何だか理由はわかりませんが総ての椿が遅いように思います。
今日みたいな日が続くと、次々咲き始めることでしょう。



春曙光椿

ほんのりとした淡い淡紅色の色合い、そして、美しい形といい申し分のない椿で、昔から多くの人に愛好されている椿です。
その名前の由来も、「枕草子」の「春は曙・・・」を連想して名付けられたそうです。

植えつける場所も選ばずに育てやすい椿です。

どちらの椿も丁度使うのに良いところで、床の間に生けたらさぞかし映えるでしょうが、今日も明日も、お稽古はお休みですので残念・・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする