tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

寒桜と菊画・・・

2014-11-20 18:10:52 | 日常雑感
11月20日(木)
雲が広がって気温が上がらない一日でした。今朝も寒かった~・・・
今日は明日からのお稽古の準備の日ですので、午前中から取り掛かりました。

始めればあちこち目に入りますから、掃除ばかりというわけにもゆかず、結局道具の出し入れと並行しての掃除となってしまいました。

   

   寒桜

昼食を済ませて気分転換にと散歩に出掛けました。
ある目的を持って、何時もの散歩道とは違う所です。

思っていた通り、寒桜が綺麗に咲いておりました。
この桜があるところが夏の間工事をしておりましたが、何とか無事に咲いていて良かった・・・。

たった一本だけの小さな桜の木ですが、小さな苗木のころから、健気にも一つ二つ花を咲かせておりました。
2メートルくらいになって、やっと多くの花を咲かせ始めたところでの工事でしたので、今年はだめだろうと思いつつ行って見ると、移植されておりましたがチラホラと咲いておりました。

   

   菊

桜の木の下では、可愛い菊が満開で上に咲いている桜と競い合っているかのような光景で、ちょっと贅沢な気分です。
菊と桜。どちらも日本を代表する花ですので、良い風景を見ることができました。
散歩コースも、気分によって変えながら楽しむのが一番のようです。

   淋しさも ぬくさも冬の はじめ哉    子規




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茶室の空気を吸う事の大切さは・・・

2014-11-19 18:34:02 | 茶の湯
11月19日(水)
冬らしい日が続いております。
乾燥しておりますので、我が家の時計に付いている乾燥注意報が怒っております。

今日も大學へ行って来ました。
こちらの大学では、これから先、四年生が中々集まれないので、早々、卒業写真を撮りたいという事ですので撮ってまいりました。


   

   一年生が真剣に

学園祭も終りましたので、一年生も柄杓の扱い方に移りました。
今までとは全く違ったお点前ですので、戸惑う事ばかりです。

柄杓を持った手が震えていて、釜から茶碗まで持って行けない…緊張の極みです。
今大学生活をしていて、手が震えるほどの緊張感を持つ事があるだろうか?それでも、毎週お稽古に来る子達に全力投球です。

盆略点前を完璧に覚えた子と、まだちょっと不安といった子の分かれ道で、やはりその差は出てしまいます。
それでも、同じように伝えなければなりません。



   

   お菓子

少し不安のある子には、お稽古事は、早く覚える、覚えられないではありませから、コツコツと積み重ねて行くしかない事を、ゆっくりと話して聞かせました。
焦る気持ちは分かりますが、その子ばかりにかまっておられませんので、後は本人が気持ちをしっかり持って、お稽古に来ること以外に解決の方法はありません。

用事がある時でも、一度はお茶室に来て、茶室の空気を吸って帰る・・・そんな心がけが大事だと思っております。

   

   無心に

自分の番が来た人は、失敗しないようにとか、上手にやろうとか思わないで、素直な気持ちだけを持ってお稽古に臨んでほしいと思います。
注意すると残念そうな態度を取る子もおりますが、多分、今日は注意されずに最後までやろうという決意でお稽古を始めているのでしょう。

これから暫く、こんな稽古が続きそうです。
私も気持ちを引き締めて、学生に負けないような気持で行こうと思っております。




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お菓子は羽二重餅で・・・

2014-11-18 17:45:58 | 茶の湯
11月18日(火)
初冬の日差しが眩しいような一日でした。
朝の気温が10度を切るようになっていよいよという感じです。

今日は大學へ行って来ました。

   

   二年生

二年生が炉のお点前を初めて2回目のお稽古日です。
風炉は合宿や学園祭で徹底的にお稽古をしておりますから安心して見ていられるほどですが、炉は初めてのお稽古ですから誰もが戸惑っております。

襖の開け方や、踏み込んで襖の方への向き方など、風炉ではなかった事が続きます。
そして、炉前に来てからの座り方が要領を得ずにおりますから、お点前が始まるまでの所作に時間を取られてしまいます。

炉の季節も半年ありますから慌てないで、じっくり伝えて行こうと思っております。

   

   お菓子

今日のお菓子は、羽二重餅でした。
羽二重餅は福井県で初めて作られた和菓子で、特産品の織物「羽二重」にちなんでその名前を付けたそうです。

餅粉を蒸し、砂糖・水飴を加えて練り上げたもので、ふわっとした触感が何とも言えないお菓子です。

   

   一服
三時になると、必ずお菓子が運ばれてきます。
もちろんお稽古中は食べている余裕がありませんので、合間に頂きますが、丁度食べ切る頃にいいタイミングでお茶を持って来てくれます。

きっと誰かが私の動きを見ているのだと思います。
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雲は悠々、そして紅葉は・・・

2014-11-17 17:18:28 | 日記
11月17日(月)参りました。
朝から雲が広がっておりましたが、午後からは薄っすらと薄日が射しこんで込んで参りました。
今日は月曜日、ストレッチの日ですので行って来ました。

インストラクターの号令でストレッチを行いますが、先生がちょっと風邪気味で声が出なくて苦しそうでしたので、こちらまで喉が変なようにな気にり咳払いをする人がおりました。

      

   綺麗な雲

帯状の雲が、会場の上まで伸びて来ておりました。
雲を見ていると飛行機に乗っているような錯覚をしてしまいます。

刻々と姿を変えながら悠々としている雲が大好きです。

   

    帰り道


一時間たっぷりと汗をかいて会場からの帰り道です。
道路の両脇の落葉樹が丁度良い具合に紅葉しておりました。

車の中からの撮影ですので思ったようには撮れませんでしたが、いい雰囲気で写っておりました。
紅葉もそろそろお仕舞でしょうが、何となく寂しくなってしまいます。

特に秋の夕暮は特に強く感じます。
北の方では雪の便りが聞かれますが、これからやって来る冬の本格的な寒さを考えると体がちじんでしまいそうです。

朝晩の寒さは、もう冬そのものです。

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風炉がやっと・・・

2014-11-16 17:23:40 | 茶の湯
11月16日(日)
風の無い静かな日曜日でした。
久しぶりに予定の無い日でしたので、やらなければならない事を片付けることにしました。

   

   風炉の灰

ずっと気になりながら中々できなかった、風炉の灰を篩って片付けました。
時間があっても風が強くて駄目、時間があっても雨模様で湿気のある日は駄目、とお天気と自分の予定が合わなければ出来ないことです。

今日のように、風の無い穏やかな日で、予定の無い日なんてありませんので、迷わずに三つ出ていた風炉を片付ける事しました。
篩いも一番目の細かなものを使いますから、案外時間がかかります。

目の粗い篩ですと早く終わりますが、来年灰形を作る時に後悔する事になります。

   

   椿

ずっと同じ態勢でおりますから、腰の負担も大きく、時々は腰を伸ばして庭を歩き回ります。
白玉椿が通路に向かって開いておりました。

ついこの間は蕾も固く使えませんでしたのが、今日は綺麗に開き始めておりました。
椿も、ただ切って来て生ければよし、と云うわけにもまいりませんで、枝ぶりや葉の並び方など見ながら切らないと使う事ができません。

   

   日が暮れ始めて

昼食後に始めた灰篩も、休みながらでしたが3時半ごろには終りましたので、気晴らしに散歩に出かけることにしました。
ずっと下を向いておりましたので、こんな時は散歩が一番です。

日曜日ですので、貨物列車も動いていないらしく、一回も見ることが無く散歩が終ってしまいましたが、赤味を帯びた雲を見ながら歩いておりましたので、何となく気持ちもゆったりとして、心も体もリフレッシュすることができました。

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亥の子餅の伝承は・・・

2014-11-15 17:51:28 | 日記
11月1日(土)
穏やかだったお天気も夕方には強い北風の変わり真冬のようになってしまいました。
今日も自宅でのお稽古です。

   

   亥の子餅

この時期には、必ずと言っていいほどお茶席で出されるお菓子です。
亥の月と言いますから旧暦の10月です。

言伝えでは、亥の月の亥の日の亥の刻(午後10時頃)に食べると、 無病息災だという中国の伝承に基づいて、平安時代に宮廷で行われたのが始まりと言われております。
また、猪は多産であることから、子孫繁栄を願う意味も含まれるようになり、亥の子餅を食べたという話もあります。

   

   一服

猪は陰陽五行説では水にあたり、江戸時代には火を恐れた庶民の間では、亥の月の亥の日に炬燵や囲炉裏などを開いていたといわれております。
お茶の世界でも炉を開くのは、亥の月の亥の日でしたが年々そのような伝承は薄れてきているようです。

そう云えば、子供のころ、どんなに寒くても炬燵を開いてくれなかったのは、この信仰が生きていたからなのでしょう。

何時ものように、終わってから一服頂きました。
お稽古も終り、ホットしたしたひと時は何物にも代えがたい充実した時でもあります。




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炉のお稽古がやっと・・・

2014-11-14 21:31:45 | 茶の湯
11月14日(金)
風も無い穏やかな一日で、ご近所さんとの挨拶も「今日は静かですね」でした。
今日は自宅でのお稽古でした。

   
   

   花

花は、万作の照葉と西王母で、花入は織部の耳付です。
炉開き、学園祭など行事が続いておりましたので、2週間ほど空いてしまいました。

余り空けると、来る人も、待つ側も日常の生活のリズムが狂ってしまいますから、出来るだけ空けずに続けることが良いようです。


   

   軸

軸は「楓葉霜経紅」、この時期にピッタリの語句だと思います。
禅語には季節など有ろうはずがありませんが、誰もが茶席で使うようになると、床の間に飾る軸が花と共に季節感を持つように変わって来ました。

南方録に「掛物ほど第一の道具ハなし・・・」と記されているように、茶席では軸が最も重要な意味を持っているといっても過言ではありません。


   

   床の間


毎年咲き続けている西王母も咲き始めら、たくさん咲いているのが見えるようになりましたが、蕾の絶対数が少ないものですから、咲いた花が散ってしまうとなんと寂しい事か・・・。
先が思いやられます。

炉に変わて初めてですので、どなたもが薄茶点前をやっておりますが、どなたも半年ぶりですので、何となくいつもと違った様子でもありました。



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富士山の見える所で・・・

2014-11-13 17:42:07 | 日常雑感
11月13日(木)
朝から、もの凄い風が吹いておりました。今もヒューヒューと虎落笛を鳴らしております。
雨よりはいいか!と、から元気を出して御殿場までお墓参りに行ってきました。

お彼岸に行かれなかったので今頃になってしまいました。
私共から御殿場まではかなりの道のりがありますので、「さぁ!行こう」という具合には行きませんので、やっと行くことができました。

   

    富士山が見えた

慣れない高速道路を真剣に運転をして、ひと休み、ふた休みを繰り返しながらのドライブですが、富士山が見え始めるともうすぐです。
何時も見慣れている富士山ですが、世界遺産に登録されてからは初めての雄姿です。
上の方はほどよい雪を冠り美しさがより一層増しておりました。

   

   両親のお墓から

両親が眠っている墓地からも、綺麗な富士山を見ることができます。
母の生故郷が御殿場ですので、生前に自ら選んでここと定めておりました。

自分の望み通り、富士山に抱かれるように眠っている両親ですので私たちも安心しております。
いささか遠いのでいつまでお墓参りに行けるかと、そちらの方が心配です。

   

   何時もの蕎麦屋さん

お参りを済ませて、いつも立ち寄るお蕎麦屋さんで昼食を取って、英気を養って帰って来ました。
どこに寄ることもせず、お参りに行って真っ直ぐ帰ってまいりました。

出来れば温泉地に一泊くらいしてから帰ってくれば、体は楽でしょうが、明日からお稽古ですので、のんびりしてはいられないところです。
今度行く時は、近くの温泉に宿を求めてのんびり行ってこようと思っております。

友人のYさんとの約束も果たせてホットしております。
さぁ~。明日からお稽古です。

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語り継ぐ難しさ痛感・・・

2014-11-12 18:10:50 | 日記
11月12日(水)
朝から雲の多いいどんよりとした一日でしたが、雨は降らずに持ちこたえております。
今日も大學へ行って来ました。

文字通りお祭りであった学園祭もおわり、キャンパスも元の静かさに戻りました。


   

   シルエットの床の間

こちらの花も昨日と同じで、ノコンギクとサツマノジギクの2種でした。
どちらの大学も同じにというのも大変なこともありますが、その時はご容赦といったところです。

こちらの大学は、3年生がいない変則な形になっておりますが、2年生が主力になって頑張っております。
2年生も1年生も人数が多いいのでこれからが楽しみですが、1学年がぽっかりと空いた溝は、2年生が埋めることは容易な事ではありません。

少しずつ教えながらやって行くより仕方がありません。


   

   キャンパスの紅葉

今日も炉を開けるはずでしたが、畳を上げて、切ってある畳と交換しなければなりませんが、2年生だけでは解らないのです。
畳のしまってある場所、炉壇の場所や開け方など、今まで見たことも無い物を準備しなさいという方が無理な事なのです。

そんな訳で、お稽古が終ってから、押し入れを開け放ち、入っている物を全部出して畳を出し、炉壇を出し、そして炉用の釜を出して全部入れ替えです。
1年生と2年生ばかりですから、各自に良く覚えさせて、仕舞う時は、今日の逆にすることを教えて来ました。

語り継ぐむずかしさを痛感したことは否めませんが、語り継ぐことを怠っていることに、無性に腹立たしい気持ちを感ぜずにはいられませんでした。


   bbb   

   お菓子

今日のお菓子は、菊の練きりで美味しい味が口いっぱいに広がり、その後のお茶がしゃべり続けた喉を潤してくれます。
2時間しゃべり続けるという事の大変さを最近しみじみと感じるようになりました。

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炉のお稽古も慣れれば・・・

2014-11-11 18:15:44 | 茶の湯

11月11日(火)
日に日に寒さが増してきております。日中は雨の予報でしたが降らずに済みました。

今日は大学のお稽古でした。
学園祭も終り、やっと落ち着いてお稽古ができます。

   

   炉の拝見

拝見まで進んでいるのは4年生です。
4年間一生懸命お稽古をしておりましたから、戸惑うことなく拝見もやっておりました。

上級生は炉、1年生は風炉と云った変則のお稽古になりますが、1年生には風炉を完璧に覚えてもらわないと来年の学園祭に困りますから・・・。
上級生と云っても2年生は炉のお稽古は初めてです。
柄杓の扱いが違いますから、ちょっと戸惑っておりますが、何回かお稽古をすれば出来るようになるでしょう。

風呂から比べたら柄杓の扱いはずっと易しいと思いますから・・・
先日まで御園棚のお稽古をしておりましたから、茶碗を上から抑えるなど、お点前全体が高いのが気になりますが、これも直ぐに元に戻ると思います。

   

   花

ノコンギクとサツマノジギクで、今まで何時もこの花で学園祭をやって来ましたが、ここ数年咲きだす時期が遅くなりまして、使えなくなってしまいました。
薩摩野路菊と書きまして、日本在来種であらゆる菊の原種となっている。

鹿児島県と熊本県の海岸に自生しており、現在では絶滅種に指定されているそうです。

今日からいつもの生活パターンに戻り、お茶曜日と言われるような生活が始まります。
大学も部長などの幹部交代が行われまして、気持ちも一新したところで、気持ちを引き締めて行きたいと思っております。
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