tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

茶室では松風のみが・・・

2014-11-22 19:16:33 | 茶の湯
11月22日(土)小雪
昨日に続き穏やかな日が続いております。
今日は小雪に当たり、寒さが進み、そろそろ雪が降り始めるころの事を云うそうですが、まだまだ先の話のようです。


   

   松風と共に湯気が立ち上がる

龍が天に上るように渦を巻きながら湯気が立ち登ります。。

釜の鳴りには、魚眼、蚯音、岸波、遠浪、松風、無音の6音があるそうですが、松風が一番よく聴く音だと思います。
浜辺の松林を吹き抜ける風の音にたとえられたこの音を利休さんは松風と呼びました。
松風だけが聴こえる茶室で、点前をしている亭主と、客とが共に釜の鳴りの音聞きながら、至福の時を感じ合っている瞬間でもあります。

濃茶では、この釜の鳴り音を聞きながら、一碗の茶が練られます。
練始める前に一杓の水を注ぎますが、鳴り続けていた松風がぴたりと途切れ、一瞬の静寂が訪れます。

その静寂こそが、お茶の醍醐味のような気がいたします。
表現のしようがないほどの心地よい緊張感に包まれるひと時でもあります。

   

   拝見

茶道独特の拝見も一生懸命にお稽古をするひとつです。
特にお稽古を始めて間の無い人は、この拝見が次へのステップになりますので誰もが真剣に覚えます。

   

   一服

今日もお稽古が終った後の一服です。
ゆっくりお菓子を頂いて、おもむろに点てた一服は、今日一日の終りの安らぎと明日への活力の源になります。

美味しいお菓子と、たっぷりのお茶を頂いて、明日も頑張らなくては・・・








コメント (2)
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