tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

渓山幽意多は禅語ではないらしい・・・

2014-11-28 18:52:37 | 茶の湯
11月28日(金)親鸞上人忌
気持が良いほど晴れ渡っておりましたお天気も下り坂だそうで、明日から雨の予報です。

今日は自宅でのお稽古でした。
いくら暖かいとはいえやはり部屋の中は寒く、お稽古の始まる前からエアコンは入れて皆さんを迎えました。

   

   花

花は先週と同じ取り合わせになりましたが、この時期としては綺麗な組み合わせだと思います。
織部の花入れにニシキギに白玉を添えたものですが、ニシキギ最後の紅葉に真っ白な白玉です。

   

   軸

軸は「渓山幽意多」ですが、禅語の本には載っておらず、禅語ではないようです。牧翁老師の考えた語句かも知れません。
「それぞれの季節ごとに、山や渓谷は幽玄さが多く感じられる」そんな意味でしょう。秋に掛ければ、深山幽谷が錦を織りなしたように変わって行く様を想像させます。

   

   床の間

若い頃、書道の昇進試験に「山意向秋多」という漢詩の一句を嫌というほど書いた記憶がありますが、多分同じような意味だと思います。
そして、「山意向秋多」の語句を、大徳寺塔頭の老師に揮毫をお願いしました時に、「この句は禅語ではありませんので書けません」と断られた事があります。

今朝、この軸を掛けながら、そんな事を思い出しておりました。
そして、筆を持つ機会ごとに思い出す語句でもあります。

コメント
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