それでは、連載第88夜は、平成21年晩夏の「東京車両センター」(旧称「大井工場」)のイベントからお届けします。
写真は、新性能直流F級電機のトップバッター、EF60 19「高運」、ヘッドマークは「あさかぜ」を装備します。昔はJR化された新塗装でしたが、やはり国鉄色が落ち着きます。ただ、ヘッドライトのブタ鼻が気になっていましたが、後に大目玉で復元され、現在はその姿です。
EF60初期車のクイル駆動は期待されたものの、粘着性及び整備性の問題から、早期に吊り掛け式に戻されました。同機も吊り掛け式です。またブルトレ用500番代も製造されましたが、歯車比が原因か高速性能に問題があり、EF65 500番代登場で貨物用に転用されました。EF65はJR各社に多く引き継がれましたが、EF60はほとんど無く、多くは廃車されました。同機は、現存する現役の数少ないEF60なのでした。そういう目で見ると、この写真の貴重さが分かると思います。
それでは、次回をお楽しみに。
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