それでは連載第15夜は、JR北海道苗穂工場保存車を中心にお届けします。3年前、同工場の公開イベントに参加し、撮影しました。
最初は、SL時代のスーパースター、C62 3号機です(写真)。「スワローエンゼル」2号機と共に急行「ていね」「ニセコ」の運用に就いた同機、引退後小樽で保存されていたものの、JR発足に合わせ動態復活、一時函館本線山線で活躍したものの、現在は再び眠りについています。公開時にはDE10の後押しを受け、工場内を走りました。
その時の動画です。動輪もロッドも、しっかり動いています。本格復活であればどんなに良いことでしょうか、しかし現状では夢でしょう。
建屋には、2つの車両の前頭部があります。一つは、キハ82 86です(写真)。絵入りの特急「おおぞら」ヘッドマークを掲出します。
もう一つは、キハ59 1「アルファ・コンチネンタル・エクスプレス」です(写真)。キハ56改造車、バブル期のリゾートブームを思い出します。
屋外には、寝台特急「北斗星」減便で余剰となった電源車、カニ24 501です(写真)。
同じくマニ24 502です(写真)。マニ50改造車、屋根高さを合わせるためのキセがあります。
日高本線用キハ130の事故代替で新製、しかしキハ130老朽化で置き換え、余剰となったところで、モーターアシスト形ハイブリッド気動車の試験車に改造された、キハ160 1です(写真)。
草創期の気動車、キハニ5005です(写真)。昭和4年日車製、おでこにあるのは、ラジエーターです。
続いては、D51 237です(写真)。標準形D51、昭和13年苗穂工場製、生粋の道産子です。
現在のJR北海道の置かれた立場から考えると、これらの車両が公開される機会はしばらくなさそうです。いつか、心から楽しめる機会があれば良いなあ、と思っています。
札幌市内の公園には、D51 11が保存されます(写真)。「ナメクジ」、昭和11年川車製です。
後からですが、711系オリジナル塗色に出会いました(写真、クハ711 214)。北海道初の国鉄電車として、試作車がデビューしてから40年あまり、機会があれば是非記録したいですね。
最後は、想い出写真集から。781系特急「ライラック」「すずらん」の並ぶ様子です。789系1000番代「スーパーカムイ」登場で引退しましたが、後継はなかなかツキの無い電車ですね。
道南は素通りが多く、流山温泉の200系新幹線さえ撮っていませんでした。そのため、本連載最終回の次回は、函館への路か。すこし、地域ははみ出している気はしますが、お許しください。
それでは、次回をお楽しみに。
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