バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

般若寺温泉@奥津温泉郷

2010-07-24 00:31:13 | 温泉(岡山県)

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奥津温泉の旅館街から南方向に少し離れた場所、奥津渓谷の真っ只中にある一軒宿です。ここは天台宗般若寺の宿坊として明治4年に開業したとのこと。奥津渓谷の旧街道から石段を下っていくと、今や珍しい萱ぶき屋根の母屋が現れます。飼い犬がワンワン吠えて来客を知らせると、中から宿の女将さんが現れ、1時間1,000円の入浴料を支払います。

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この母屋の奥、小さいお堂の先に温泉があります。温泉小屋は、巨大な岩壁の周りをコンクリートブロックで囲ったシンプルなもの。

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中は岩の壁の根元に石造りの小さい浴槽を設えていて、洞窟風といっていいかな。この浴槽に碧く澄んだお湯が掛け流されています。

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無味だが僅かに温泉の匂いがあるお湯は、温度が低めなのでじっくり浸かっていられます。そして浸かっているうちにヌルヌルの湯触りを感じられるようになってくる…pH9.2のアルカリ泉なんですね。

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この内湯からいったん外に出て、川岸を少し下流に歩いたところに露天があります。この露天には裸で歩いていくことになるので、女性には少し敷居が高いかな?

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露天風呂も内湯と同様、小さい浴槽に澄明のお湯が掛け流されていて、こちらはやや温度が高くなっている。内湯では気づかなかったが、少し湯の花が舞っています。川風を浴びながら、渓流を眺めながら上質のお湯に浸かるのはまさしく極楽!

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この露天から川の向こうに大釣温泉の建造物があり、こちらが丸見えになっているが、この際、暫しのヌーディストを気取ってみるのもいいな。

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この温泉をいただくには予約が必須で、1時間の貸切制となっています。ちょっと面倒ではあるが、この極上の温泉を1時間独り占めできるのだからまあいいか。当初、1時間は持て余すかな?っと思っていたが、実際に入ってみるとあっという間。後の予定が無ければ延長をお願いしたいと感じてしまいました。

  • 泉質:アルカリ性単純泉 39度・40度・42度
  • 場所:中鉄バス・奥津温泉BSから徒歩30分ぐらい
  • 訪問日:2010年7月19日
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鷺温泉館(療養泉)@湯郷温泉

2009-10-31 23:21:17 | 温泉(岡山県)

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湯郷温泉は関西からの観光客が多く訪れる温泉地で、大規模な旅館が建ち並んでいます。ここには風情のある外湯があるわけでもありません。一応、日帰り温泉施設の鷺温泉館があって、立ち寄り客はここを利用するようにはなっています。

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ところがですね…そんな享楽的?な温泉街の中に、一軒だけ実に渋い温泉があるのです。それが湯郷の白眉、鷺温泉館の向かいにある療養泉です。ここは鷺温泉館と同じ経営だが、湯治目的のための施設になっています。入館の際に、受付の係りから石鹸が使えないこと、利用は1時間程度であることを告げられます。

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館内には加温と非加温の小さい浴槽があるのみの小ぢんまりした施設であるが、湯郷でここだけは源泉掛け流し。少しだけ湯の花の漂うお湯は温いが、浸かっているうちに気泡が纏わり着いてきます。しかし、新湯の投入量は多いとは言えず、気泡も奥津に比べたら見劣りは否めない。それでも、先客の爺さんはわざわざ姫路から車を飛ばして来ているとのこと。根強いファンがいる限り、この唯一のマトモな温泉も安泰でしょうね。

  • 泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉 40.2度
  • 場所:宇野バス、神姫バス・湯郷温泉BS
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河鹿園@奥津温泉

2009-10-30 10:24:20 | 温泉(岡山県)

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奥津温泉の老舗旅館のひとつ、河鹿園です。ここの温泉は、大・小および露天の各浴場が時間帯によっての入替制で、夕方の大浴場は男タイムです。この大浴場も決して豪華ではないが、実にセンスがいい。

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昭和初期のデザインらしく、壁や床に細かいタイルが曲面的にびっしり貼られていて質感を演出し、重厚なドア金具も時代を感じさせます。こんな手間のかかる造作は現在では不可能でしょう。なんでも、この細かいタイルは現在では手に入らないらしく、剥れて流されてしまったら大変だとか。流れ出た河原まで探しに行くこともあるそうです。驚くことに、掛け流しの浴槽の縁から溢れたお湯が浴室の床を均等に流れるようになっていて、足元がヒンヤリすることがないよう配慮されている。芸の細かさに脱帽です。

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この旅館の温泉はもちろん掛け流しではあるが、若干の加温があるようです。しかし、これだけの大きい浴槽を快適なレベルに保つためには仕方ないかな。

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露天のほうでも石畳に少しずつお湯が流れるようになっていて、足が冷たくないように配慮されています。

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この露天では、閑散期は入浴の前に帳場に依頼して加温してもらうようになっています。逆に言えば、依頼しなきゃ源泉そのままってこと…もちろん加温なしのお湯でいただきました。真冬にはちょっと厳しいが、新鮮なお湯は気持ち良い。

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浴槽の底から竹筒を通じてお湯が噴出している。真賀温泉と同じ手法ですね。ただし、泡付きは東和楼に比べると劣ることは否めません。この後すぐに大浴場で暖まったのは言うまでもありません。

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朝風呂は小さいほうの内湯です。こちらは新しく設置されたとのこと。ただし、大浴場ほどの質感を味わうまではいきません。

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料理は一般的な旅館の料理です。牡丹鍋も副えられるが、それほど賛美できるものではない。

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赤飯のあんかけがいちばん良かったかな。この旅館の名物料理の鯉こくは、この日は食材が手に入らなかったらしく出てきませんでした。予約の段階で聞いていたので不満はありませんが…正月明けなので仕方ない。

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ともあれ、実に上品な昭和の匂いが漂っているこの旅館、日本画や洋画、棟方志功の版画など値打ちのありそうな美術品を集めたギャラリーが宿泊者に開放されているのだが、セキュリティーや空調など、管理も大変でしょうね。

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無駄を排し、いいものだけを飾るセンスは一流といえます。

  • 泉質:弱アルカリ性単純泉 38~40度
  • 場所:中鉄バス・奥津温泉BS
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東和楼@奥津温泉

2009-10-26 22:56:10 | 温泉(岡山県)

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この歴史を感じさせる建て屋を持つ東和楼は、奥津荘、河鹿園と並ぶ、奥津温泉を代表する旅館です。ここのお湯をいただくには、旅館の本館から薄暗いトンネルを抜けて行かねばならない。

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廃墟を思わすトンネルは少々不気味。温泉マニアの間では評価の高い温泉ではあるが、評価は分かれるやろな。少なくともカップルで来るところではないと思います。ワタシ個人的には大好きだが…

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古びた浴室に小さく深い浴槽があり、やや青みを帯びた温泉が満たされています。匂いも味もないまろやかでややヌルヌルしたお湯です。しばらく浸かっていると全身に気泡がまとわりついてきました。

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足元から湧出する柔らかい感触のお湯は、低温でじっくり浸かることができる。しかし、温いながらも浸かっているうちにホカホカしてくるのは気泡のお陰かな。温泉の本道を歩む質実剛健さを感じることができる…これぞ温泉の醍醐味やないかな。

  • 泉質:弱アルカリ性単純泉 42.6度
  • 場所:中鉄バス・奥津温泉BS
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砂湯@湯原温泉(湯原温泉郷)

2009-10-19 23:33:18 | 温泉(岡山県)

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美作三湯のひとつ、湯原温泉は、東の草津温泉に対し西の横綱と賞されています。この湯原温泉を代表するのが、ダムを背にした川原の野天湯「砂湯」です。川底から砂とともに温泉が吹きあがってくるのでこの名が付いたとか…

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混浴露天湯のここは、脱衣所こそ男女別になっているものの風呂は完全に開けっぴろげの混浴。水着は不可だがバスタオル巻きは許されているようで、事実、勇気ある女性も数名います。湯は無味無臭で透明。川原から砂が噴き出す様は見れなかったが、浮遊物(湯の花ではなく藻)が少なからずあります。泉質が単純泉で、しかも川の水で薄まっているので温泉感がない。正直なところなにがいいのかよく解らん…

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混浴に抵抗がある方には近くに市営の湯本温泉館「ふれあい交流センター」があるのでそちらへどうぞ。ただし館内に入っただけで塩素臭がしたのでワタシは遠慮。この湯原、温泉街の雰囲気もいいものだが、なぜだろう、西の横綱のわりには印象が薄い感じがします。最良のコンディションの湯は旅館でいただくしかないですね。

  • 泉質:アルカリ性単純泉 48.5度
  • 場所:中鉄バス・湯原温泉BS
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真賀温泉館@真賀温泉(湯原温泉郷)

2009-10-15 22:56:38 | 温泉(岡山県)

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真賀温泉は湯原温泉郷の一湯で、4・5軒程度の小さい旅館街の真ん中に、山肌に張り付くように共同湯がの「温泉館」が建っています。

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この共同湯には男女別の一般風呂と家族湯。そして、メインの「幕湯」があります。この「幕湯」には由緒があり、その昔お殿様専用の温泉で、入浴中は中が見えないように幕を張ったことから「幕湯」と言うようになったとのこと。

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足元から清澄なお湯がコンコンと自然湧出、それをわざわざ竹筒で水面に導いています。なぜこんなことをするのかというと、竹筒からお湯を飲んだり目を洗ったりするからですね。そう。ここのお湯は目に良いとされているんです。その湧きたてのお湯は、もちろん加温や加水はなく、長湯のできるぬる湯です。ただし3~4人でもう満員の小ささだが…

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岩の浴槽は意外に深く、入るときに注意しないと溺れそうになる。この幕湯は混浴だそうだが、幸か不幸か、このときは周りはおっちゃんだけでした。なぜか青みがかったお湯は、ワタシの中では最も美しいと思った温泉ですね。

  • アルカリ性単純泉 39.2度
  • 中鉄バス・真賀温泉BS
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