バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

和歌山線沿い・バスと電車の日帰り温泉旅@奈良・和歌山

2010-12-30 14:12:11 | ☆バスde温泉(近畿)

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JR西日本の和歌山線は、奈良県の王寺駅から奈良盆地と紀ノ川流域を結び和歌山駅に至る、電化されているものの全線単線のローカル線。王寺駅から高田駅までは大阪からの直通電車が走っていて、通勤ラッシュのある都市圏の電車だが、高田から先はいきなりローカル線の趣が漂う路線に変わります。この和歌山線の沿線を、バスや電車を乗り継いで日帰り温泉を巡ることにします。

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先ず始めは奈良交通の路線バスから。近鉄大和高田駅を出発したバスは、ほぼJR和歌山線に沿って、国道24号線で五條バスセンターに向かいます。

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奈良交通の葛城営業所のあたりでは、車窓からは葛城山がきれいに見える。標高959mのこの山の麓はなだらかで、古代には葛城氏、巨勢氏、鴨氏などの豪族が、大和盆地を隔てた東側の飛鳥・大和王朝と対峙し、覇権を競っていました。この麓を葛城古道が縦断し、その道沿いには今なお、古寺や神社、そして赴き深い町並みがあります。

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ここは一度、自転車でこの古道を散策したんだが、時折現れる集落に試飲もさせてくれる造り酒屋なんかがあったりして、のどかなサイクリングを楽しむことができます。

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また、この辺りからロープウェイで葛城山の山頂に一気に登って、山頂から大阪平野を一望することができます。

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御所を過ぎ、だんだん山に分け入ると葛城高原に入ってきます。金剛山が右手にえるあたりに2003年にオープンした「かもきみの湯」があります。

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五条駅に到着。五条駅は地方都市の玄関口というにはちと貧相であるが、その小ぶりな駅舎には柿の葉寿司専門の売店もある。さすがは本場。この五条駅からは珍しいバス専用道を走る奈良交通バスがでているんです。

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ここから電車に乗ってみます。電車は2両編成のワンマンカー、105系。路線は単線ながら意外にスピードを上げる。ただ、相当年季が入っているこの車両、ひどくガタガタ揺れる。それもそうでしょう、この車両は元は東京の常磐線を走っていた103系電車の1000番台を改造して使用しているもので、1970年製造、もう40年も走っているんですね。

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幻の五新線の路盤を見ながら、吉野川沿いを下るとすぐに和歌山県に入り、それとともに川は紀ノ川と名を変えます。そして、電車の線路をアンダークロスするとすぐに橋本駅です。ここは南海高野線との接続駅。特急電車や通勤電車が頻繁に発着する南海電車に比べて、こちらは2両編成のワンマンカー。JRが間借りする感があり、肩身が狭い。

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橋本から紀ノ川沿いをさらに下り、高田を出てから約一時間半、和歌山県かつらぎ町にある笠田駅に着きました。駅から徒歩で5分のところ、新しくできた複合施設の「野半の里」があります。

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野半の湯の近くのから、今度は和歌山バス那賀の路線バスに乗って粉河を目指します。バスはいすゞのキュービック、国道24号線を西に向かいます。交通量は多いが、スムーズです。

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粉河駅前に着くと、同じく和歌山バス那賀の熊取行きの特急バスが待っていました。これに乗り継ぎます。バスはふそうのエアロミディ。しばらく24号線を西に走り、打田駅の付近から今度は北に向かう県道で、和泉山地をぐんぐん登っていきます。サミットのところのトンネルを抜けると、今まで快適だった道も大阪府に入ると突然狭くなり、離合も危うい場所もしばしば。中規模の旅館が現れると程なく犬鳴山です。

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犬鳴山からは先ほどの特急バスだけでなく、日根野経由泉佐野行きの南海ウイングバスも走っています。これに乗れば日根野でJR阪和線に、泉佐野で南海本線に乗り継ぐことができます。車両はふそうのエアロミディです。

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JR和歌山線の終点は和歌山駅。この駅はこの和歌山線と阪和線、紀勢線が集合するターミナル駅。そして、このほど事業主体が南海から移管された和歌山電鉄もここから出発します。この駅の東側のバスターミナルから和歌山バスに乗り込みます。バスは日野レインボーのノンステップ。

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温泉から戻る途中に見つけた「井出商店」。ここはいわゆる和歌山ラーメン(当地ではラーメンではなく中華そばと呼ぶ)の元祖とされる店で、ご当地ラーメンの流行のはしりとなった、かなりの有名店です。中途半端な時間が幸いして行列もなく入店。6畳ぐらいの小さな店内では愛想のいいオバチャンが取り仕切っています。有名店にありがちな高飛車なところがなくっていい。

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手際よく出されたラーメンは、とんこつ醤油の濃厚な色と香ばしい匂い、味は意外とサッパリしている。んまいっ!押し寿司とともに食べるのが和歌山の慣わしだそうだが、胃のキャパシティーに自信がないのでやめときます。ところで、このスープの色、どこかで見たよな・・・・?あ!思い出した。「野半の里」の湯の色や!

  • 訪問日:2005年12月16日・2006年11月13日
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熊野古道弁当(大村屋)@川湯温泉

2010-12-05 23:52:01 | 料理(弁当・パン・テイクアウト)

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世界遺産に認定されてからというもの、殊にこの熊野古道を歩く旅行者が増えています。しかし問題は食。この古道には食事場所はほとんどありません。そんな中、予約しておけば熊野古道や休憩所など、本宮町内の適当な場所まで配達してくれるお弁当があります。

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川湯温泉にある温泉民宿の大村屋さんが提供している熊野古道弁当(1,050円)は、実は以前に食べたことがあるのだが、そのとき、実にいい印象だったのでもう一度食べてみたいと思ってたところ、この辺りを訪れる機会があったので早速インターネットで予約、今回は直接お宿でピックアップし、近露王子近くの公園でいただいてみることにしました。

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お弁当は2段になっていて、おかずの段は、地産の野菜を炊いたのやら、イワシの煮物のほか、さすが和歌山、梅干も欠かさない。体力を消耗するハイカー向けのためか、甘い、辛いをクッキリと際立たせています。

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おにぎりは4種。きのこのご飯の他、おいなりさんや南紀名産のめはりずしなど。何でだろう、米がモチモチしていて実に美味しい。米の品質なのか、炊き方なのか…竹を皮を編んだお弁当の入れ物は、捨てるのは忍びない上質なもの。今度、この入れ物にサンドイッチを入れて近所の公園に持っていってみようかな?

  • 購入場所:川湯温泉
  • 購入日:2010年11月27日
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川湯温泉 民宿 大村屋 旅館 / 田辺市その他)
昼総合点★★★☆☆ 3.5


龍神温泉元湯@龍神温泉

2010-12-03 23:42:29 | 温泉(和歌山県)

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龍神温泉は渓谷の秘湯で、徳川・紀州藩に縁の湯治場として、また三大美人の湯のひとつの鄙びた温泉街として知られています。そんな秘湯でも、最近は渓谷にへばりつくようにRC造の建物が建つようになり、唯一の共同湯である元湯も、昔はボロボロな建物だったのが、今や都会のスーパー銭湯並みに建て替えられています。

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この元湯の内湯には、川に面した窓側に二つの大きな浴槽があり、大きい方が岩風呂、小さい方が檜風呂となっています。いずれも掛け流しとのこと。岩風呂は自噴泉の源泉かけ流し。お湯は重曹泉特有のヌルヌル感が少しだけ感じられる。これが美人の湯と呼ばれる所以なんでしょうか。ただ、ヌルヌル感なら、同じ和歌山県内でもこれ以上のところはいくらでもある。加温によって特徴が薄れてしまっているのかなぁ…

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小さい方の檜風呂は、こちらは新しくボーリングされた源泉からのお湯で、加温のないそのままのお湯を使っています。このどちらも無色透明で匂いもない。印象の薄い浴感ではあるが、湯口にはコップが置かれていて、新湯を飲泉することができる。少し苦いかな。

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露天はどうやら循環しているようで、お湯の質は劣るように感じる。また、周りを囲っていて景色はよくない。その割には道路の方は丸見えなんやけど…

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この元湯からバラック建てのような古い建物が見えるのだが、これが旧元湯。現在もここからお湯を引いてるようです。温泉マニアにはこんな造りのほうが萌えなんやけどなぁ…この龍神温泉への道路は、最近、格段に良くなっていて、かなり行きやすくなっています。その分、「秘湯」っちゅうイメージは完全に消え去ったような気がしますね。

  • 泉質:ナトリウム‐炭酸水素塩泉 48度
  • 場所:龍神自動車・龍神温泉BS
  • 訪問日:2010年11月27日
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つるつる乃湯@出谷温泉(十津川温泉郷・上湯)

2010-12-01 23:25:15 | 温泉(奈良県)

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日本最大の村、十津川の中央を流れる十津川の支流、上湯川を遡ってしばらく進んだところの渓流の畔。ここに、これぞ秘湯といった趣の温泉、「つるつる乃湯」があります。秘湯ながら、数年前に建て直されたようで比較的新しい建物。

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受付のご老人に500円の入浴料を支払って中に入ると、手前が男風呂、奥が女風呂になっています。

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浴室は屋内のみで露天はないが、大きく広がった窓を開けると目の前は渓流。実質的には露天といっていい。

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お湯は僅かに白濁していて、湯の花が多く舞っています。やや硫黄臭はあるが、舐めてみると意外にも無味。しかしこの浴感が特徴的で、その名のとおりのツルツルした肌触りが実にいい。湧出温度が熱いので加水しているようなのだが、それを差し引いてもかなり上質な温泉だといえます。これは足を延ばす価値がありますね。

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この上湯へは、かなり以前から行ってみたいと思っていたのだが、バスで行くには1日にたった2本だけの十津川村営バスしかなく、奈良交通の十津川特急バスとの接続もない。なので、いつも断念していました。今回はバスを諦めて、レンタカーを使ってようやくの訪問です。念願叶って満足なのだが、しかしこれでは「バスde温泉」とは言えませんよね…

  • 泉質:ナトリウム‐炭酸水素塩泉 74度
  • 場所:十津川村営バス・上湯BS
  • 訪問日:2010年11月26日
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