バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

湯の峯荘(温泉)@湯の峰温泉

2019-06-29 16:23:11 | 温泉(和歌山県)
熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で下湯峰BS下車、目の前の坂がこの旅館の私道で、この坂を登ったところに旅館が現れます。

湯の峰温泉の温泉街から少し離れた丘の上に位置し、鉄筋コンクリートの建物を持つ湯の峰では最大の温泉旅館です。

この旅館、以前は南海電鉄グループの運営だったのだが2002年に閉館。その後、旅行会社の社員有志が退職金を持ち寄って購入、運営を引き継ぐことになったとのこと。

それだからかどうかわからないが、大きい旅館にもかかわらず家族的な雰囲気が漂っています。その辺りが気に入って、湯の峰に泊まる際の定宿にしています。

湯の峰の温泉水を活用した料理の詳細は食べログで。

この旅館にはふたつの大浴場がありそれを男女別にしているが、22時を持って男女を入れ替えるので、どちらの大浴場も楽しめます。

それぞれ露天湯も設けられていて、広い敷地を活かして浴場も広々。その解放感とともに、満たされているお湯もすべて源泉掛け流しです。

関西では珍しい高温泉を誇る湯の峰温泉のこと、大浴場では加水するため大量の湯の花が舞っています。一般的に湯の花があるのは濃厚なお湯である現れなんだが、地中から直に湧き出した最上級の温泉では、湯の花を形成する暇が無く、湯の花も見られません。

なので源泉に直近のつぼ湯やくすり湯では湯の花が多くないのですね。しかしながら、大量の湯の花があったとしても、こちらもものすごくハイレベルなのには違いない。

大浴場とは別に2室の貸し切り湯があり、ここでは加水なし、源泉そのままのお湯が満たされています。濃厚で新鮮なお湯なので、つぼ湯と同様の湯垢離を実体験できます。

世界遺産のつぼ湯なら、入浴するのに1時間待ち…といったことが常態化しているが、こちらは1回20分と時間制限があるものの、空いてる日には他のお客が現れない限り延々浸かることができます。

しかし、この濃厚なお湯のこと、長湯をすれば湯あたりすることもあるので注意が必要です。

以前はそれほど混むことのない静かなお宿だったが、最近は熊野古道を訪れる外国からの旅行客が激増したため、予約を取るのが難しくなりつつあります。日本の旅館や温泉の良さを知る外国人が多くなるのは嬉しいことです。

・場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・下湯峰BS
・泉質:含重曹硫化水素泉 92℃
・訪問日:2019年2月26日

あづまや@湯の峰温泉

2019-06-29 16:07:56 | 温泉(和歌山県)
熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で湯の峰温泉BS下車して目の前のところ。湯の峰温泉の由緒である東光寺の小さなお堂の小川を挟んで対岸にある旅館です。

老舗の風格が漂よう湯の峰温泉を代表するこの建物は、フランスの作家アンドレ・マルローが「これぞ日本の宿」と絶賛した旅館。日本の有名な温泉評論家の多くも大絶賛の、すこぶる有名な旅館です。

木造の浴室は大正時代の築造とのこと。槙の浴槽も湯を含んでなめらか。そして乳白色の湯は芳しい温泉臭を放ちます。


成分の濃い湯の峰温泉のこと、浴感は強力だが、古木に包まれているせいか、緩やかな時間が流れている感じがします。

小さい浴槽は「さまし湯」で、独自の手法で加水せずに適温にしているらしく、こちらはさらに濃厚。ワインに例えるならフルボディのボルドーでしょうか。

ここの料理も絶品。温泉の湯の風味を料理に生かしています。鮎の塩焼きや熊野牛のしゃぶしゃぶが超美味!しゃぶしゃぶの湯はもちろん温泉水で、やはりここの個性的なお湯は料理には最高ですね。

この旅館、多少値が張るので、正直、ひとり旅にはもったいない。湯の峰温泉にはかなりリピートしているが、ここには1回しか泊まったことがありません…

・場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・湯の峰温泉BS
・泉質:含重曹硫化水素泉 92℃
・訪問日:2005年11月14日

亀屋旅館@川湯温泉

2019-06-29 15:16:55 | 温泉(和歌山県)
和歌山県の川湯温泉は河原を掘ると温泉がポコポコと湧いてくるという、関西ではおそらくここだけの珍しい温泉で、エメラルド色の大塔川で温泉浴を兼ねて水遊びを楽しむこともできます。

奈良交通、熊野交通、龍神自動車の各路線バスで「かめや前」BSで下車して目の前、亀屋旅館は家族経営の小さな、しかしかなりの老舗旅館です。

重厚な母屋は昭和初期に建てられた木造2階建ての和風建築で、平成20年3月に国の有形文化財に登録されたとのこと。何よりも目の前のバス停が「かめや前」となっているのが老舗であることの証左です。

旅館のお料理は薬膳料理です。料理の詳細は食べログで。

この旅館の温泉は自家源泉。高野槇の浴槽に澄明なお湯が掛け流されています。湧き出たばかりのお湯が掛け流されているので浴槽の中はけっこう熱い。ほんのり匂いたち微発泡です。

すぐ近くの湯の峰温泉に比べたら個性に欠けると感じるが、浴感がマイルドなので湯あたりは起こしにくいし、微炭酸なので保温効果もある。これは湯治に丁度いい湯質ですね。

本当の川の中から湯が湧いてくる野趣を味わいたいなら、各旅館が目の前の川原に掘っている専用露天風呂がいい。川底から湯がプクプク沸いてきて、ときどき熱い湯が身体に当たってびっくりするのも楽しいですね。

しかし川の中では泉質を実感することはできません。やはり温泉は旅館のお風呂のほうがじっくり味わえます。

川面に隣接するこの旅館の宿命として、台風や大雨で大塔川が増水すると、頻繁に浸水してしまうことです。関西を襲った2018年8月の台風20号では1階の床上1.8メートルまで浸水し、営業できなくなってしまいました。

クラウドファンディングにより復旧費用をかき集めて、ようやく翌年3月に一部ではあるが営業再開に至ったところです。クラウドファンディングが成功するというのは、よほどこの旅館のファンが多いのでしょうね。

・場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・かめや前BS
・泉質:ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉 63℃
・訪問日:2016年2月26日

川湯温泉公衆浴場@川湯温泉

2019-06-29 13:56:20 | 温泉(和歌山県)
川湯温泉は和歌山県田辺市本宮町。熊野川の支流 、大塔川の川べりに中規模・小規模の旅館や共同浴場が軒を連ねています。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に位置付けられた熊野古道一帯に位置し、熊野本宮大社や、最古の温泉のひとつの湯峰温泉にもほど近いため、熊野観光の拠点にもなっています。

ここは河原を掘ると温泉がポコポコと湧いてくるという、関西ではおそらくここだけの珍しい温泉で、エメラルド色の大塔川で温泉浴を兼ねて水遊びを楽しむこともできます。

冬になれば川岸をせき止めて、水着で入れる「仙人風呂」が拵えられ、家族連れやカップル、そして最近急増してきた欧米系の外国人に大人気です。

しかし、独り旅でこの嬌声のなかに混ざるのは意外に気が引ける。でも大丈夫。無理して川に入らなくても、ここには地域の共同湯があります。

川湯温泉BSの近くの川縁に建つこの共同湯は、コンクリート造りのいかつい姿で少々殺風景。しかも、壁に描かれた温泉マークはいささかキッチュです。

しかし、浴室に入るとうっすらと温泉のいい匂いが室内に充満し、やや小さめの浴槽に蛇口から清澄なお湯が掛け流されています。

僅かに湯の花が漂うお湯は、口に含んでも無味無臭。実にあっさりとした泉質で、悪く言えば無個性。しかし、少しヌルっとした肌触りは良好です。

この周辺の十津川や湯の峰といった個性的な泉質の温泉と比べたらいささか印象の薄い感があるが、単体ではかなり上質な温泉だと思います。

・場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・川湯温泉BS
・泉質:ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉 73度
・訪問日:2011年7月3日

つぼ湯@湯の峰温泉

2019-06-29 12:15:14 | 温泉(和歌山県)
熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で湯の峰温泉BS下車してすぐ。湯の峰温泉の由緒である東光寺の小さなお堂の奥にある、日本の温泉文化の原点たる温泉です。

温泉街の中心にある「つぼ湯」は天然温泉の岩風呂であるだけでなく、「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として、温泉としては世界で唯一の世界遺産に登録されている貴重なものです。

熊野詣の最終目的地、熊野本宮大社にほど近いところにある湯の峰温泉は、身を清める湯垢離(ゆごり)場として、また、小栗判官と照手姫の伝説の舞台として古くから知られてきました。

一日のうちに七色に変化すると言い伝えられるこの「つぼ湯」は、板囲いの中、岩をくり貫いただけの、二人入ればいっぱいの小さな温泉です。なので入浴には貸し切りが原則となっています。

岩を伝って湧き出てきて窪みに満たされているお湯は、青みがかった白色で、かなり強い硫化水素臭。今でいう「掛け流し」には違いないが、それよりもっとプリミティブな姿です。

なにせ岩の隙間から自然に湧出するお湯のこと、そのままの状態では熱すぎてとても浸かる事ができないので、設置されている蛇口から水を足して埋めることになります。

その加水を入浴客が自由に行うのだから、泉質や温度管理が一定しないし、加水による泉質の劣化は否めないところ。しかもこのつぼ湯自体が観光名所のため、少なくとも30分以上の順番待ちが常態化しています。

とはいうものの古くから熊野詣の旅人達にとっての湯垢離と休息の場。命がけでようやくここまでたどり着き、身を清めることのできた安堵と喜びを想うと、そんな不便も些細なことです。

この「つぼ湯」を含め、湯の峰温泉こそ日本の温泉の至宝。後世にこの温泉文化を伝え続けることが必謹です。

・場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・湯の峰温泉BS
・泉質:含重曹硫化水素泉 92℃
・訪問日:2010年11月26日

湯の峰温泉公衆浴場@湯の峰温泉

2019-06-29 11:43:58 | 温泉(和歌山県)
熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で湯の峰温泉BS下車してすぐ。湯の峰温泉の由緒である東光寺の小さなお堂の目の前にある公衆浴場です。

熊野詣の最終目的地、熊野本宮大社にほど近いところにある湯の峰温泉は、古くから熊野詣の旅人達にとっての湯垢離と休息の場として知られていました。

温泉街の中心地には公衆浴場、および天然温泉の岩風呂である「つぼ湯」があり、このつぼ湯こそ「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として、温泉としては世界で唯一の世界遺産にも登録されています。

つぼ湯のすぐ手前の川沿いには「湯筒」という熱湯の源泉の自噴口があり、地元はもとより、観光客も卵や野菜を茹でることができ、近所の土産物店などでも卵や野菜が販売されています。

この公衆浴場には一般湯、くすり湯、貸切湯、休憩場などがあり、つぼ湯も含めて公衆浴場入り口の券売機で入浴券を買うようになっています。

公衆浴場の一般湯は加水がしてあり、ここでは石鹸を使って体を洗うことができるが、その横にある「くすり湯」では、石鹸の使用は禁止されていて、その代り濃厚な源泉がそのまま掛け流されています。

浴室は10人も入ればいっぱいの小ささで、強烈な硫化水素臭が充満しています。ここでは加水していないので湯温はかなり熱いが、実に濃厚で、まるで水銀に浸かっているかような強力な浴感があります。

つぼ湯のために長時間の順番待ちするよりは、空いていて、しかも極上湯のこのくすり湯。湯治目的なら間違いなくこちらをお薦めします。

・場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・湯の峰温泉BS
・泉質:含重曹硫化水素泉 92℃
・訪問日:2008年2月27日

ばんぺい湯(八代市日奈久温泉センター)@日奈久温泉

2019-06-27 19:04:31 | 温泉(熊本県)
肥薩おれんじ鉄道の日奈久温泉駅から南へ10分ほど歩いたところ、鄙びた…鄙びすぎた温泉街の中心に、2009年にオープンした共同湯です。

建物は真新しいが、この共同湯の歴史は古く、江戸時代に肥後細川藩の藩営温泉「御前湯」、明治から昭和にかけては「日奈久温泉本湯」、その後、昭和42年から「温泉センター」として多くの人に親しまれてきたとのこと。

正式には「日奈久温泉センター」だが、「ばんぺい湯」という愛称が付けられています。これは、八代特産の晩白柚(ばんぺいゆ)にちなんでのことです。

1階は地元食材の直売所と200円の公衆浴場、2階が500円のばんぺい湯(大浴場)と休憩所、簡易な食堂になっていて、地元の方は公衆浴場を使い、観光客はばんぺい湯に案内されるようになっています。違いは、サウナと露天風呂の有無ぐらいらしいです。

かすかに硫黄の香りが漂うアルカリ泉、実に柔らかい湯触りですね。この時期は柚子湯ならぬ晩白柚湯が楽しめます。この温泉では掛け流しを標榜しているが、加温はされています。

この日奈久温泉、宿泊客は最盛期の10分の1まで減ってしまったそうです。街では観光客を取り戻そうと、この温泉に縁のある種田山頭火の俳句を記した木片をあちこちに吊るしたり、ボランティアによるガイドを行うなど、いろいろ手を打っているようです。

しかし、駅から温泉街までは、車が多いのに歩道のない一ケタ国道を歩かないといけないのが最大の弱点ではないかと思ってしまいます。

・場所:肥薩おれんじ鉄道・日奈久温泉駅、九州産交バス・日奈久温泉
・泉質:弱アルカリ性単純泉 34.5~46.0度
・訪問日:2010年1月28日

金波楼@日奈久温泉

2019-06-27 17:19:29 | 温泉(熊本県)
八代市の市街から10kmほど南のところ、肥薩おれんじ鉄道・日奈久温泉駅の近くにある日奈久温泉は、八代海を望む海辺の温泉地です。室町時代に海の干潟で発見されて以来、連綿たる歴史を持つ九州の古湯です。

この温泉街に、ひときわ威厳を湛える建屋を持つ旅館が、創業が明治43年の金波楼です。今では貴重な木造3階建ての建屋は、県内でも最大級といわれています。

屋根は寄棟・切妻様式を組み合わせたもので、平成21年には国の登録有形文化財にも登録されました。まるで「千と千尋の神隠し」に出てくるような、独特の存在感を持った姿に魅せられます。

正門から玄関に入ると、柱や梁、床や階段の手すりがピカピカに磨き上げられていることにも驚きます。館内を進むと桃山様式の庭園が見事なぐらいに手入れされています。

客室も実に広く、襖や欄間も手の込んだものが設えられています。やや天井が低いのも時代を感じさせるが、古いながらも落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

名産の太刀魚や竹輪をあしらった料理の詳細は食べログで。

建物は古いが、温泉はリニューアルされていて、新しくクリーンな姿になっています。お湯は単純泉で澄明で無味無臭。湯触りは実に柔らかい。

完全な掛け流しではなく一部循環されてはいるが、オーバーフローは捨てられています。世界一大きいとされる八代市名産の晩白柚(ばんぺいゆ)や夏みかんが大量に浮かんでいて、そのいい香りで温泉の持つ香りはよく判りません。

露天は桃山様式の庭園に面していて実に風雅な景色が楽しめます。風情は超一流のこのお風呂、せめて一部のお風呂だけでも完全掛け流しにしてもらえたらなぁ…

この旅館、何よりもこの建物を維持し、恐ろしいほどに掃除に傾注していることに賛辞を惜しみません。こんな建物、火事でも出したら大変なことだから、いっそ全館を禁煙にする英断があってもいいのではと思います。

2016年にこの地方を襲った熊本地震により、建物にも少なからず被害を受けたようだが、不断の努力で改修したとのこと。館主や女将が案内する館内ツアーも人気とのことです。

・場所:肥薩おれんじ鉄道・日奈久温泉駅、九州産交バス・日奈久温泉
・泉質:弱アルカリ性単純泉 43.9℃
・訪問日:2010年1月28

ホテル昴@十津川温泉(十津川温泉郷)

2019-06-24 23:10:51 | 温泉(奈良県)
全長166.9㎞、停留所の数は167、高速道路を使わない路線では、日本一の走行距離を誇る路線バスの奈良交通・八木新宮特急バス。このバスは観光だけでなく、十津川村の生活を支える重要な足です。

大和八木からの行程の7割方を過ぎた十津川温泉での小休止後、国道168号線から一時それて立ち寄るのがこのホテル昴です。

このホテル昴は、十津川村、奈良交通、十津川村観光協会の出資によって1988年に開業した第三セクターのホテルで、小さい旅館が多い十津川温泉の中で、最も規模が大きいところ、十津川を代表する旅館です。

険しい山岳地帯にある十津川では珍しく広い敷地を有し、野外ステージのある広大な芝生広場や温泉プールなどが整備されています。こんな土地を得られたのは、十津川の支流の曲折した盲腸部分の河原を切り開いたからですね。

第三セクターの資本力によって整備されたこの施設、レストランでいただける料理も十津川の山の幸、川の幸に溢れています。
料理の詳細は食べログで。


十津川では珍しい広い敷地を活かしてお風呂も広々。露天風呂、内湯、サウナ、寝湯、うたせ湯…等々、スーパー銭湯並みのヴァリエーションがあって、家族連れやグループ旅行にはうってつけですね。

もちろんお湯は十津川温泉独特のやや白濁した柔らかいお湯で、泉質も申し分ない。比較的空いている冬場には、こんな広いお風呂を独り占めすることも…

当初、巨費をかけて設置した循環装置を、2004年に撤去する英断を…そして、このホテルの掛け流しへの移行をもって十津川村全村の掛け流しが実現しました。

この十津川では各旅館が独自の方式で熱い源泉を薄めずに冷ましているが、ここは熱交換器で自然冷却する方式とのこと。

十津川では貴重なほど広い天空を眺めながらの湯浴みを楽しむことのできるこのホテル、初めて十津川に訪れる際の旅館としてはうってつけです。

・場所:奈良交通・ホテル昴BS
・泉質:ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物泉 70度
・訪問日:2012年6月23日

滝の湯@湯泉地温泉(十津川温泉郷)

2019-06-22 15:51:40 | 温泉(奈良県)
奈良交通・十津川村役場BSから旅館街とは反対方向、村役場横の十津川を渡る橋を歩いた先にある共同湯です。

ここは廃業になった民宿を共同湯に業態を買えた温泉で、さらなる大改装を得て、十津川村いち押しの温泉になっています。

土地の貴重な十津川にもかかわらず、ここは割りと広い敷地で、本館には簡易な食堂と休憩所が設えられています。
食堂のお料理の詳細は食べログで。

入り口で入浴料を支払って靴を預けると、本館の奥に増設された新館へ、以前の内湯は別棟になっていて、いちいちサンダルに履き替えての移動が強いられたのだが、今はこの真新しい内湯になっていて、硫黄臭漂う力強いお湯が満たされています。

同じ十津川村でも、この湯泉地温泉は十津川温泉とは全く異なる泉質。やや湯の花が漂う澄明な美しいお湯です。

露天へはここから公園のように美しく整備された庭の中を歩いていきます。以前はいったん服を着ることになって面倒だったが、改装後は裸でOK!ただし、かなり無防備な姿なので、コケたら擦り傷だらけになること必定…

石段を下り降りたところがここの白眉、滝の見える露天湯です。この露天湯でも力強いお湯が惜しげなく掛け流されています。多少熱くても森からの風と滝のミストによる冷気でのぼせることはありません。

本物の滝のある露天湯はそう見かけるものではありません。滝の音とミストを浴びながら自然のままの温泉に浸かる至福、さすが自然豊かな十津川、癒されます。

・泉質:単純硫黄泉 55.6度
・場所:奈良交通・十津川村役場BS
・訪問日:2019年1月20日