バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

つるべすし 弥助@下市町(奈良県)

2013-07-30 22:02:09 | 料理(和食)

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近鉄・吉野線の下市口駅より奈良交通バスに乗って下市本町BSで降りてすぐのところ。ちょうどいい時間のバスがなけりゃ、駅から直接歩いても20分はかかりません。吉野川に架かる千石橋を渡ってさらに南へ5分程、天川方面に向かうバスの走る国道309号線の、ひと筋東側の旧街道にある鮎鮨の老舗です。

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昭和のまんま、時間が止まったかのようなひっそりとした街道筋に、ベンガラ赤壁のひときわ立派な木造3階建ての建物が威容を誇っているが、それもそのはず。ここは創業800年あまり、歌舞伎「義経千本桜」の三段目、「鮨屋」にでてくる「釣瓶鮨」そのもの。清盛や義経が跳梁跋扈していた時代から続く老舗中の老舗なんですね。

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予約した時間よりかなり早めに着いてしまったので、玄関から入ってすぐの小部屋でしばし小休止、建物にも増してこのお部屋も調度も実にクラシックです。

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しばらくしてから若女将と思しき方の案内で3階の広間に通されました。この広間、ざっと30畳はあろうかと思える広さで、奥にひと組の先客がいてはりました。

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窓からは崖にしつらえた山庭が一望。こんな急斜面に手入れの行き届いたお庭を維持するのは大変そうです。

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ここでいただくのは当然ながら鮎。鮎の懐石料理もあったんだが、予約時にお料理の内容を伺って「鮎の姿焼き定食」(4,095円)にしておきました。前菜は鶏の冷製、カラスミ、鮭のチーズ焼き、スカンポ(イタドリ)の炊いたん。カラスミはねっとりしていて上質のチーズのよう。スカンポ、これは珍味ですね。

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鮎の塩焼き、この日は天川の天然鮎、やや小さめのものが2尾。北大路魯山人は「鮎は腸(はらわた)を食す物なり」と言ったらしいが、今まで食べてきた鮎の概念を吹き飛ばすぐらいの内臓の旨さ。天川の清流にある藻を餌としてきた天然鮎は、その腸の苦みの内側にある旨みが一気に広がってきます。

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鮎の唐揚げ野菜あんかけ。これは低温で二度揚げしたのかな?骨までしっかり火が通っていて、頭からがぶりといただける。香ばしく揚がった鮎に中華風、というか普茶料理風の餡との相性がいいですね。塩気の強いしっかりした味付けは、このお料理の流れの中で変化球のひと品。

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焚き合わせは里芋、オクラ、冬瓜等の冷製。薄味で上品な仕上がりです。

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鮎寿司は「焼鮎ちりめん山椒鮨」です。本来の釣瓶鮨は一種の熟れ鮨だが、今はなかなか熟れ鮨が受け入れられないので、焼き鮎の箱鮨になっています。実はこのお店に来ようと思った動機がこのお鮨なんですね。阿倍野の近鉄百貨店に「弥助」のショップがあってそこで買ったお鮨が旨くて旨くて。ならばいちど本店に行ってみよう…っと思ったのが今回のきっかけです。しっかり熟成したお鮨は鮎の風味が鮓飯に移っていて、山椒の爽やかさと合わさって絶妙の旨みを醸しています。

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お味噌汁もいい出汁が出ています。具はあんぺいかな?

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最後に水菓子です。わらび餅が秀逸。食事の途中、若大将がいろいろお話しくださいました。大滝ダムの工事が鮎に及ぼした影響とか…ここの亭主は代々「弥助」を名跡されるので、この方は次代の「弥助」さんなんですね。

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歌舞伎によって広く世間に知られた吉野のお鮨は、屋号としても全国に広がりました。食べログで「弥助」や「吉野」を検索してみたら出るわ出るわ…これらのお店のいわば総本山でいただいたお料理は、実に重みのあるものだと思います。

つるべすし 弥助
昼総合点★★★★ 4.5 <script src="http://tabelog.com/badge/google_badge?rcd=29000995&user_id=100698" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>

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まつゆき(護衛艦)@舞鶴東港

2013-07-08 19:48:43 | 乗り物(船舶)

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はつゆき型護衛艦の9番艦で、1986年就役のヘリコプターやC4Iシステム、各種ミサイルなどの兵装をバランスよく搭載した基準排水量3,100トンの汎用型護衛艦、「DD」です。

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このまつゆきが就役する直前の相模湾での公試中、前日に起きた日本航空123便墜落事故で事故発生時に脱落した、事故機の垂直尾翼を偶然に発見し、事故原因解明に大きく役立ったというエピソードがあるそうです。

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このはつゆき型は護衛艦として初めてガスタービンエンジンを採用したり、小型の汎用型護衛艦にもかかわらずヘリコプターの搭載を可能にしたりと、かなり意欲的な形式なんだが、さすがにそろそろ老朽化が目立ってきて、順次退役が始まっているとのことだが、3隻がしまゆき型練習艦に用途変更されているほか、後期建造艦のこのまつゆき他2隻は延命改修を受けて、今しばらくは活躍する予定であるとのこと。もうしばらくは舞鶴で見ることができそうですね。

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ましゅう(補給艦)@舞鶴東港

2013-07-06 13:20:41 | 乗り物(船舶)

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この「ましゅう」はましゅう型補給艦のネームシップで、2004年就航の最新型の補給艦で、満載排水量としては、あの「いせ」「ひゅうが」を凌ぐ最大の自衛艦とのこと。ちなみに2番艦は「おうみ」で、補給艦は湖の名前から付けられています。

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船体も巨大だが艦橋も巨大。上にいくにしたがって萎むように傾斜しているのはステルス性を考慮した形状とのこと。

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甲板から伸びているアームは補給ステーション。艦首よりの右舷・左舷の2つ(第1/2番)は主燃料、艦橋よりの2つ(第5/6番)は主燃料航空燃料、真水用。

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間に挟まれているのが物資などドライカーゴ用のクレーンです。第2甲板の両舷に艦首から艦尾までほぼ全通している補給通路が設置されており、大量の物資を緊急移動することができます。このときは、積み込みを待つ(あるいは降ろしたばかりかも…)の陸上自衛隊の戦車がズラリ。戦車には詳しくはないが、おそらく九○型。

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特筆すべきは、自衛艦として最も高度な医療能力を備えていることです。手術室、集中治療室、X線撮影室、歯科治療室など充実した医療設備を備え、46床の入院設備を備えているとのこと。これは大規模災害の際には病院船としての運用が考慮されているとのこと。

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先の大震災の際にも災害派遣で大いに実力を発揮したようです。非常に心強い艦ではあるが、でもまあ、この艦はあんまり活躍せんほうがいいみたいですね。

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みょうこう(護衛艦)@舞鶴東港

2013-07-05 22:22:48 | 乗り物(船舶)

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「みょうこう」はこんごう型護衛艦の3番艦で、ミサイル防衛に特化したDDGに分類される大型艦。艦名は新潟県の妙高山からとっていて、帝国海軍の重巡洋艦「妙高」に続いて2代目と言っていい。

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このこんごう型は海上自衛隊初のイージス艦で、アメリカ海軍以外で初めてイージスシステム搭載艦とのこと。なので1隻あたりの価格はなんと1,000億円を突破している、日本にとっては虎の子の一隻です。

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この「みょうこう」が注目を浴びたのは、なんといっても「かの国」のミサイル発射。2006年には、日本海に展開していた「こんごう」と「みょうこう」がテポドン2号とみられる噴射熱の探知・追尾に成功。仮に日本領土内に落下することになれば直ちに迎撃ができる体制を整えたことから、この護衛艦への期待度が一気に高まったのです。

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日本の軍港の中で唯一日本海に直面しているこの舞鶴。ここに配属されている、この主力艦には、これからも「北」に向けての睨みを充分に発揮してほしいものです。

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八十島@天王寺

2013-07-04 08:31:56 | 料理(弁当・パン・テイクアウト)

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JR天王寺駅のターミナルビル内。中央改札口を出た正面に、お土産物を主にしたショップがあります。ここは昨年にリニューアルして広く大きくなったばかり、品ぞろえも充実しています。

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移動の車内で食べるお弁当を物色していると、おいしそうな大阪寿司を発見。いろいろな種類の中、穴子寿司と太巻き寿司のハーフを購入しました。

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車内と言っても電車ではなく、難波OCAT発、舞鶴行きの高速バスのこと。舞鶴道の丹南篠山口ICを過ぎたあたりで食べることにしました。穴子寿司(900円)は握りと細巻きのセット。穴子は実にふっくらしていて、やや甘めのツメの味付けとともに、優しい味わい。堺の深清鮓のレヴェルに肉薄しています。これは当たりかも。

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大坂巻きと名付けられた太巻きは、ぷりぷりした海老の身や、玉子など贅沢に巻かれた上巻きで、薄めの味付けに好感が持てます。

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どちらも大阪のお寿司を名乗るに恥じない上質の一品。今度は箱寿司を買ってみようかな?

八十島
昼総合点★★★☆☆ 3.5 <script src="http://tabelog.com/badge/google_badge?rcd=27073914&amp;user_id=100698" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>

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フォレスト@西舞鶴

2013-07-03 10:16:06 | 料理(ローカルフード)

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JR舞鶴線、北近畿タンゴ鉄道の西舞鶴駅のすぐ近く、駅前広場を挟んだ京都交通バスの並びのところにあるカフェです。店頭の「元祖肉じゃが」の幟に惹かれて入ってみることにしました。「肉じゃが発祥の地」を巡って、呉と大バトルを繰り広げている舞鶴らしいですね。あの世の東郷元帥も笑ってはると思います。

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店内は一昔前のカフェバーって感じで、テーブル席と窓際のカウンター席合わせて30席足らずの小さなお店です。テーブル席に向かったらお隣が煙草を吸ってはったので、カウンター席に座りました。(そしたらカウンターのお隣さんが煙草に火をつけたので、結局同じてした…)
「元祖肉じゃが」の幟はあったものの、「肉じゃが」そのものではなく、「肉じゃがオムライス」とか「肉じゃがピザ」などアレンジメニューとのこと。ギネスビールとともに「肉じゃがピザ」をひとつ頼んで相方とシェアすることにしました。

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木製の丸い平皿に乗ってピザが運ばれてきました。明らかに市販品のピザクラストの上にピザソース、チーズ、みじんの玉ねぎ、そして茶色いソースとネギ、ピザの中心には温泉卵が横たわっています。

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この茶色いソースが「肝」。作ってから3日ぐらい経ってジャガイモが溶けてしまった肉じゃがのような、形はないが味がまさしく「肉じゃが」って感じ。こういうものだと思えば意外に美味しい。シャキシャキと食感の残る玉ねぎと、万願寺(だと思う)の程よいピリピリ感がいいアクセントになっています。肉じゃがももともとはビーフシチューの日本化したアレンジ料理。これの「肉じゃがピザ」も名物料理になる可能性を秘めていますね。

フォレスト
昼総合点★★☆☆☆ 2.8 <script src="http://tabelog.com/badge/google_badge?rcd=26015428&user_id=100698" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>

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おーべるじゅどぼの(Auberge de Bono)@東舞鶴

2013-07-02 21:35:19 | 料理(フレンチ・イタリアン)

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東舞鶴の市街から引揚記念公園の方面へ3㎞ほどのところ、舞鶴湾を見渡す丘の上にあるオーベルジュです。

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このオーベルジュでは、ディナーは隣の棟のレストラン、「ほのぼの屋」でいただくんだが、朝食はオーベルジュ内のダイニングで提供されます。

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朝食の時間、朝の散歩から戻ってダイニングに向かうと、ダイニング横のキッチンに料理長の糸井さんが朝食の準備をされている。なんだか贅沢な気分やなぁ…

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席に着くと、正装のムシユーがジュースを入れてくださいました。ジュースのチョイスはトマトジュースを。北海道産の濃厚なジュースで、フルーツのような甘味があって実においしいですね。

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バスケットにパンが盛られています。大量で選ぶのに困る。クロワッサンや角食、エピ、クルミパン、ロールパン、ベーグルなど。バターとともに地元産万願寺唐辛子のジャムも添えられています。

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しばらくしてお料理が運ばれてきました。先ほどからキッチンで料理長が調理されていたお皿です。ソーセージとハムと、プレーンオムレツ。ケチャップが添えられています。

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次に実に瑞々しいサラダが運ばれてきました。トマトは甘いしアスパラガスは芳醇。この自家製ドレッシングは大好きな味です。

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挽きたてのコーヒーとともに、エッグスタンドに入ったフルーツが来ました。モモとバナナとパイナップルですね。ヨーグルトに漬け込まれています。これら、実に贅沢な品々。朝においしいものをいただくと、その日一日が幸せな気分になりますね。この日の宿泊は我々二人だけ、この二人のために料理長とムシユーがサービスしてくれるんだから、こんな贅沢な朝食はあり得ません。貴重な体験をさせてもらいました。

Auberge de Bono
昼総合点★★★★ 4.2 <script src="http://tabelog.com/badge/google_badge?rcd=26022433&user_id=100698" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>

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ほのぼの屋@東舞鶴

2013-07-01 22:04:14 | 料理(フレンチ・イタリアン)

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舞鶴の市街から舞鶴湾の東縁を引揚記念公園の方面へ3㎞ほどのところ、日本板硝子の大工場群の手前あたりの丘の上にあるフレンチレストランです。公共交通では東舞鶴駅から京都交通バスの田井・野原線で、さくらどおりマンション前BSで降りることになるのだが、これが1日にたった3本だけの恐ろしく不便な路線なので、ほとんど使えない。結局、相方と二人で暑い中を東舞鶴から歩いてきてお店の方々に呆れられました。特殊な主義主張のない方にはタクシーの利用をお勧めします。

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案内看板に従って丘に登ると住宅街の突き当たりにかなり大きな建物が現れます。中央の通路を入ると右側がレストランで、左側は福祉施設になっている。この通路からはちょうど額縁の中の絵画のような舞鶴湾が現れて雰囲気を高めていますね。

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レストランに入ると、吹き抜けの天井と、海側一面がガラス張りによる解放感の中、品よく配されたモダンアートがアクセント。広々としたホールは、ここで結婚式もできるそうです。案内された窓際の席からは暮れなずむ舞鶴湾と斜張橋の美しい眺めが…

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今回、このレストランが運営するオーベルジュ、「おーべるじゅどぼの(Auberge de Bono)」に宿泊するので、お料理は「シェフおまかせディナーコース」になります。ここのシェフは志摩観光ホテルで副料理長を務められた糸井和夫さんです。

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先ずはオルドーブル、雲丹のチーズ焼きです。雲丹の殻ごとオーブン焼きにしてあります。ティースプーンで掬って口に含むっと、実に濃厚な風味が広がります。手で持っても痛くないように棘の先はきれいにカットしてありますね。

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次はヒラメのフライです。スティック状にカットされたヒラメの身に実に細かいパン粉がコーティングされている。揚げものながら、レモンをたっぷり掛けてさっぱりといただけます。

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手長海老のサラダです。火が入っているサラダはユニークですね。手長海老はフライされています。

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スープは伊勢海老のビスク、かなり大振りな身が沈んでいるが、旨みはスープに沁み出していてこの身自体には抜け殻に近い。それだけにスープは凝縮した旨みの塊、クリーミーで豊潤です。

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ポワソンは…実はこれがために舞鶴までやってきた期待の一品、アワビのステーキです。ナイフを入れると、弾力は感じるもののスッと切れていく。口に含んだらバターの香りが広がるとともに、身はとろけていく。肝にこそ存在する磯の香りと、ハーブの爽やかさ、そして火を入れることによる旨みが三位一体となって、堪らんぐらいの旨さが醸されます。

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メインディッシュは牛フィレ肉のポワレ。柔らかいお肉に押しの強いソースのバランスが素晴らしい。また、クレソンがこんなに美味しいとは…

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本日のデザートは、ココナッツのタルトとレアチーズケーキ、そしてソルベです。いやあ…舞鶴って不思議な場所やなぁ。都会なのか田舎なのかようわからん場所で、こんないかしたフレンチがあるなんて…お料理は美味しいし、ギャルソニエが実に機転が利いてよく勉強されているし…このお店、実は障害を抱えた方がスタッフとして働く社会福祉施設なんですね。それゆえ、この値段で提供できるんでしょうが、単なる福祉だけを追求しているのではなく、ビジネスとして成り立たせているのが凄いところ。

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難波から賢島まで近鉄電車で2時間30分、片や舞鶴までならバスで2時間10分とタクシーで10分ほどです。おそらく賢島の半分の値段でこのお料理が頂けると考えると…自ずと舞鶴に再訪してしまうんでしょうね。

ほのぼの屋
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