80歳に向けて・「新風来記」・・・今これから

風来居士、そのうち80歳、再出発です。

母と石斧

2017年08月11日 09時34分59秒 | 考える
母が亡くなって、すでに丸 1年と 2か月が過ぎた。 

言い古された言葉だが、人生とは、長いようでいて、案外、短いものらしい。
その時、その時にやるべきことをやっておかぬと、後々後悔することになる。 

小学生のころ、道端で拾った石 (多分、古代の石斧だったと思っている) を、
ずっと保管していた。

私が、一人、東京暮らしを始める時、母に頼んで、預かってもらった。

それから40年以上になる。

ふと思い出して、尋ねてみたら、預けたときのまま、菓子箱に入って、ちゃんと
保管しておいてくれた。

後で引き取るからと、結局、預けっぱなしになってしまった。

私には、思い出深い、大切なものだが、他人にとってみれば、ただの石ころ、
どこにでも転がっている石屑の一つに過ぎない。
  
母の遺品整理をしている時にもちゃんとあったのだが、うっかり後回しに
してしまった。

気が付いて、探してみたが、どこかに紛れ込んでしまって見つからない。 
おそらく、ごみと一緒に捨てられてしまったのだろう。
 

物の価値とは、当人にしか分からないものだ。
今さら、やむを得ないこととはいえ、返す返すも残念なことをしてしまった。
どうやら、私は、母の40年間を 「台無し」 にしてしまったらしい。 

今更言ってみても仕方がないが、これが 「後悔先に立たず」 ということなのだろう。


ところで、今日、8/11(金)は 「山の日」 だとか。
    ・・・ふ~~ん・・・?!