人は、ただ一人。
どこまで行っても、ただ一人。
いつまで待っても、ただ一人。
退屈という牢獄の真ん中で、
やることも無く、一人居る。
何もやらねば、何も起こるはずがない。
ならば、ひたすら考えよう。
手足を拘束されようと、考えることなら出来るはず。
それは判っているつもりだが、何を考えたらいいか?
一人、私の行く先は、流れ流れの流れ道。
私の生きるその先は・・・?
酒を食らって、タバコを吸って、何か求めてぶらぶら歩き。
先の見えないこの道を、独りぽっちで彷徨い歩く。
退職以降、何年経つのだろうか?
歳を数えるのを忘れ、何も起こらぬ日々を過ごしている。
自分の生き方が見えない日々を、出たとこ任せでぶらつきまわっているばかり。
ただ一人、これから先を思ってみると、悪いことばかり見えてくる。
ただ一人、昔を思ってみると、良いことばかりが見えてくる。
とは言え、昔は通り過ぎ、これから先しか道はない。
明日もまた、行く先求めて、街を一人彷徨うのだろうか。
この先に、一体何かあるというのだろうか?
この先は、まっさらな空白時間・・・。
もっとも、それは、私が先を読めないだけのことなのだろう。
いつ何が起きるとも判らない、先の見えない人生。
私はどこへ・・・と、又思う。
いつまで経っても同じ事を考えている。
全く、進歩のない奴だ。
志半ばで無念にも、思い残して亡くなった友がいた。()
ともあれ私は今生きている。
それを心に、これからも、お迎え来るまで生きるのみ。
生きている。
それはこの先何が起こるか分からない、定まらぬ時の中にあるということだ。
もう、後、それ程長くはないだろう。
その上、何が起きても不思議はない。
未来を創っていくのは誰でもない、お前自身の生き方次第。
無駄に生きていくのじゃないぞ!! (誰かの声・・・)
・・・とは言うものの、なぁ・・・!!
寒い!!
曇り空。
ウィスキーを飲むピッチが速くなっている。
飲んでも、飲んでも、暖まらない。
喉の渇きが止まらない。
財布の中身が寒くなるばかりだ。
そう、財布と体の為には、もっと注意せねばいけない。
今、私はただの家主に過ぎない。
部屋にいて、ひたすら、一人酒を飲む。
飲んでも飲んでも、現実は、これっぽっちも変わりはしない。
日ごと夜ごとに酒飲んで、見失ったものを探しもせずに、思い出しては涙を流す。
何の進歩も、進展もない・・・。
何という生活だろうか。
遠ざかる (・・・遠去かると書くのは過ちだそうだ!!) 過去を追いかけて、そのまま置き去りにされ、私は夢を見失った。
しかし、いずれにせよ、今、ここにある存在、これこそが、良くも悪しくも私自身なのだ。
今、何をやるか、また何をやらないか、それを決定するのは、この私自身でしかない。
ふと思う。
モンテ・クリスト伯。
エドモン・ダンテス、牢獄にあって、ファリア司祭に付いて、ひたすら学ぶ。
彼はここで、この時、人生の土台を再構築する。
永遠に忘れ得ぬ人・・・師匠。
私のファリア司祭は、今どこに居らっしゃるのか?
私は一人・・・、私の目は曇り抜いている。
今からでもいい。
誰か、私がこれから生きていく術を教えて欲しい。
どこまで行っても、ただ一人。
いつまで待っても、ただ一人。
退屈という牢獄の真ん中で、
やることも無く、一人居る。
何もやらねば、何も起こるはずがない。
ならば、ひたすら考えよう。
手足を拘束されようと、考えることなら出来るはず。
それは判っているつもりだが、何を考えたらいいか?
一人、私の行く先は、流れ流れの流れ道。
私の生きるその先は・・・?
酒を食らって、タバコを吸って、何か求めてぶらぶら歩き。
先の見えないこの道を、独りぽっちで彷徨い歩く。
退職以降、何年経つのだろうか?
歳を数えるのを忘れ、何も起こらぬ日々を過ごしている。
自分の生き方が見えない日々を、出たとこ任せでぶらつきまわっているばかり。
ただ一人、これから先を思ってみると、悪いことばかり見えてくる。
ただ一人、昔を思ってみると、良いことばかりが見えてくる。
とは言え、昔は通り過ぎ、これから先しか道はない。
明日もまた、行く先求めて、街を一人彷徨うのだろうか。
この先に、一体何かあるというのだろうか?
この先は、まっさらな空白時間・・・。
もっとも、それは、私が先を読めないだけのことなのだろう。
いつ何が起きるとも判らない、先の見えない人生。
私はどこへ・・・と、又思う。
いつまで経っても同じ事を考えている。
全く、進歩のない奴だ。
志半ばで無念にも、思い残して亡くなった友がいた。()
ともあれ私は今生きている。
それを心に、これからも、お迎え来るまで生きるのみ。
生きている。
それはこの先何が起こるか分からない、定まらぬ時の中にあるということだ。
もう、後、それ程長くはないだろう。
その上、何が起きても不思議はない。
未来を創っていくのは誰でもない、お前自身の生き方次第。
無駄に生きていくのじゃないぞ!! (誰かの声・・・)
・・・とは言うものの、なぁ・・・!!
寒い!!
曇り空。
ウィスキーを飲むピッチが速くなっている。
飲んでも、飲んでも、暖まらない。
喉の渇きが止まらない。
財布の中身が寒くなるばかりだ。
そう、財布と体の為には、もっと注意せねばいけない。
今、私はただの家主に過ぎない。
部屋にいて、ひたすら、一人酒を飲む。
飲んでも飲んでも、現実は、これっぽっちも変わりはしない。
日ごと夜ごとに酒飲んで、見失ったものを探しもせずに、思い出しては涙を流す。
何の進歩も、進展もない・・・。
何という生活だろうか。
遠ざかる (・・・遠去かると書くのは過ちだそうだ!!) 過去を追いかけて、そのまま置き去りにされ、私は夢を見失った。
しかし、いずれにせよ、今、ここにある存在、これこそが、良くも悪しくも私自身なのだ。
今、何をやるか、また何をやらないか、それを決定するのは、この私自身でしかない。
ふと思う。
モンテ・クリスト伯。
エドモン・ダンテス、牢獄にあって、ファリア司祭に付いて、ひたすら学ぶ。
彼はここで、この時、人生の土台を再構築する。
永遠に忘れ得ぬ人・・・師匠。
私のファリア司祭は、今どこに居らっしゃるのか?
私は一人・・・、私の目は曇り抜いている。
今からでもいい。
誰か、私がこれから生きていく術を教えて欲しい。