マグダラのマリアは聖書に出てきます。よく見ると本の題名には「まぐだら屋のマリア」と書いてあります。きっと聖書のマグダラのマリアから題名を付けられていると思って読むことにしました。登場人物有馬リア「ありまりあ」がまぐだら屋食堂の雇われ店長。そこへ転がりこんだ紫紋「シモン」。またそこへ丸弧「マルコ」が登場とことごとく聖書に出てくる名前です。シリアスなお話。原田マハさんの今まで読んだ本の中では異色作だと思いました。題名からして何か思わせぶりなのでやはりそうだったのかと思いました。最近「事実は小説より奇なり」と実感するようなお話を聞いたばかりなので、この小説もあり得るなと思いました。読んでいると面白くてどんどん読めました。原田マハさんは頭脳明晰な優秀な方だと思いました。
お気に入り度:★★★★★ 図書館資料 請求番号:913/ハラ