Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

第100回記念二科展IN京都

2015-12-02 19:52:12 | 展覧会

第100回記念二科展が京都市美術館で開催されているので行って来ました。ティンホイッスルの島崎愛子先生のお嬢さん、島崎紗椰さんの絵を拝見してきました。「真の夢」という絵でオレンジが基調の絵でした。大きな絵の真ん中に動物が集まってきて愛をはぐくんでいるような優しい絵です。上三分の一はとても動きがあり広々としてキャンバスから夢が羽ばたいていくような感じを受けました。いつも通り優しい温かい絵だなと思って拝見していたら、急に「あっ!」とひらめきました。紗椰さんの研究の一環で書かれた文章を思い出したのです。「人のオリ」では北海道の「のぼりべつクマ牧場」に行かれた時のことが書かれています。「クマのオリ」を見ながら「人のオリ」で人間を見せつけられた紗椰さん。また「中へとゆく山」では熊野古道へ行かれたときのことが書かれています。内と外。こちらの文章を読ませて頂いたときに宇宙を感じました。無限に広がる宇宙とより中に入ったミクロやマクロの世界。視点が変わるとこんなにも無限に広がったり無限に小さな世界も広がります。そして『「より人間らしい」を超えて』ではヤマハが開発したVOCALOIDについて書かれています。「人間らしさの追求と同時に、機械らしさへの回帰をも求められているのである。」と結ばれています。このようにいろいろな視点から、対極から物事を見られている紗椰さんです。今回の二科展の絵で「あっ!文章と同じだ!」と感じたのです。絵の中心では静かに優しく愛をはぐくみ、上三分の一では大きく羽ばたく。東京芸大生、若いお嬢さんがすごいなぁ~と思いました。私の感じ方は間違っているのかもしれませんが、いろいろな思いに浸りながら鑑賞できたのでとても楽しかったです。これで私の感性も鍛えられたらいいのになぁ・・・とちょっと期待してしまいました(;^_^A アセアセ・・・皆さんも面白いですので紗椰さんの文章をお読みください。

「より人間らしい」を超えて 

「中へとゆく山」 

「人のオリ」

そしてこちらは同級生の小林みどりちゃんの作品です。「モデル、レイナの想い」です。

みどりちゃんの作品で初めて色のついた作品を見ました。

何と美しい女性でしょう。内面が出ているように思います。きっとみどりちゃんもこのように颯爽と生きてこられたのでしょうね。

2015-12-2(水)  撮影

コメント (4)
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