「みをつくし料理帖4,5,6巻」まとめての投稿です。時代小説なのですが知らない間に私は現代のこととして読んでいます。人がすること、考えること、感じることは昔も今も変わらないということでしょうか。主人公「澪」と両替商伊勢屋の娘「美緒」、偶然同じ名前の2人の女性の恋のお話が続きます。19歳,20歳、そのあたりの若い女の子、切なくてドキドキして恋しくて・・・。腰の曲がったおばあさん「りう」が「恋はしておきなさい。あんたならどんな恋でもきっと、己の糧にできますよ。」と言いました。報われない恋でも、想い続けられるだけで良いと思う澪でした。恋のゆくへを見守りながらも今回もいろいろなことが起こります。吉原廓とつながりが出来、幼馴染「野江」と面と向かっては出会えませんが、同じ廓の「翁屋」の料理人「又次」を通して、気持ちを伝えあうことはできました。澪は益々精進し美味しい料理を心を込めて作りました。心を込めて一生懸命する人を応援したいと思う人はいるもので、澪の周りには良い人が集まって来ます。恋も成就するのか?と思いきや、はてさて。吉原で料亭を作りそこで腕を振るわないかという話まで持ち上がります。今回は悩みが多くて澪は眠れない日が続きます。大丈夫なのかと読んでいる私もヒヤヒヤしました。周りの人の気持ちを人一倍慮って、なかなか結論を出せず、町医者の永田源斉先生に相談しました。「生きる標となる心星」を探すようにと助言をもらい、揺るぎのない心星を探そうと胸のうちに誓いました。澪がよく行く「化け物稲荷」に駒繋(コマツナギ)の花が咲いていました。それを愛おしんで育てています。花が終わった後も出てきます。花言葉は「希望を叶える」です。嬉しい予感。私も注意して7~8月に咲くという駒繋の花を探そうと思いました。ピンクで葛に似た花です。
今回も面白くてあっという間に読み終えました。
2022-4-6(水) 図書館資料 請求番号:913/B/タカー4,5,6