ミレニアム6「死すべき女」上・下ーダヴィド・ラーゲルクランツ作を読みました。ミレニアムはシリーズものとは知らずに図書館に予約したので最新作が届きました。私はこだわりがないので最新作から読みました。舞台は北欧スウェーデンやデンマーク、チェコ、ネパールと広いです。ミレニアムの小説は1~3巻まではスティーグ・ラーソンが書かれて、全10作という構想と第4作第5作に関する遺稿やメモを残して亡くなられたそうです。そこでダヴィド・ラーゲルクランツが引き継がれたそうです。主役のリスベット・サランデルとミカエル・ブルムクヴィストがスティーグ・ラーソンの死を乗り越えたと解説に書いてありました。アフターコロナを生き延びるべきと。
お話があちこちに飛ぶし、私はまだ主人公に馴染んでいなかったので理解に苦しむところが多々ありました。やはりシリーズ1から読むべきだと思いました。それでも所々にハッとすることが書かれていました。
ー社会の品格は弱者をいかに支援するかによって決まるー
今の日本に品格はあるのかなあと思いました。もちろん人によっては品格のある方がたくさんいらっしゃると思いますが、社会としてはどうなのでしょう?弱者を救う法律があっても他の人が利用して本当の弱者は救われなかったり。社会に品格があってほしいと思います。
DNAのことも出てきました。
「ータイプ1の筋線維が普通よりずっと多い血中ヘモグロビン値を調節する遺伝子のおかげで、酸素のうすい環境でもエネルギーやスタミナをあまり失わずにいられたー」
デニソワ人のゲノムと一部の南アジア人のゲノムが一緒だったり、Y染色体はEPASIの変異とか書かれていましたが後天的なY染色体の喪失機構に関連しているみたいです。難しくてわかりませんが、このミステリは化学やインターネットのハッカーとか最新の技術を取り入れたりしているので「社会派推理小説」という分野なのでしょうか?DNAによって酸素のうすい環境でも生きられたり、頭が良いとか癌にかかりやすいとか決まるのですね。この次はミレニアム1を読みたいと思います。
2023-10-8(日) 図書館資料 請求番号:B/949.8/ミー6-1,6-2
できるだけ意図的に小説は読まないようにしているのですが。
生物進化学のことを書いた長谷川さんの本を読んだときにガンか何かの渡り鳥でヒマラヤ山脈を越えて飛んでくる渡り鳥が酸素が少なくても耐えられるように進化していると書いてありました。
生物としてそういう進化をするような突然変異した個体が生き残って進化として認知されるのだとのことでした。
主にはストックホルムが舞台です。
科学捜査や政治がらみの小説なので私にはちょっと難しいかったです。
ヒマラヤを越えてくる鳥がいるのですね。
どうしてそんなに遠くから長旅をするのでしょうね。
酸素が少なくても生存はできるの体なのですね。
不思議です。寒さや暑さのためにちょっと避難するぐらいだったら、過酷な旅は控えたらいいのにと思いますけどね(笑)
クジラやイルカも餌を求めて長旅をします。自然界で生きていくのも大変なのでしょうね。
推理小説はあまり読まないのですが、私も北欧と聞いてから興味が湧きました。