積極的に日本映画を見て行こうって言う企画で見た作品。
直木賞作家の西加奈子さん原作だそうで
表題の“さくら”は主人公一家(両親仁男一女の五人家族)が飼っている12歳になる雌犬の名前
映画見てても、このワンチャン、なんでタイトルになったのかまるっきりわからないくらいの存在感
ただこの犬をもらってきて、買い始めてからの12年間のごくごく普通の日本人の普通の家庭に
起きる普通でない様々と子供達の成長が描かれているんですが
普通でない日常って長男の事故とその結果による自殺とか
お父ちゃんが長男の自殺で家を出てっちゃったり
おとんぼの長女が学校生活ではいつもつるんでる女友達に学校中で告くられものの
彼女自身は長男を愛していたようですけど^_^
そんな家族の12年間、そうなんです子供達の思春期青春期の心模様をきっちりと描いて見せてくれる
お行方をくらませていた父ちゃんから正月には家に帰ってくると手紙が来たので
東京の大学に通っていた次男が実家に帰ってくるとこから映画は始まり
次男のモノローグと12年での節目のこの家に起きた小さな事件とかイベントとかが回想として紡がれてくる
先にこのタイトルは犬の名前って言ったと思いますが
映画は次男のモノローグで語られてきてますが
そうなるとなんでタイトルが犬の名前なのかが分かりづらい
原作読んでないからねぇ、原作は犬の視点で描かれているのかも?
映画は北村匠海演じる次男薫の視点で描かれていたのが
ある意味映像とあいまってよくわかる作品にはなっているんですが
どうなんでしょうか次男の視点だから妹の兄への思慕とか表層しかで見つけることしかできませんでしたが
ってのも彼女の心裡は長女演じてる小松菜奈さんのGTLBのマイノリティー的な付き合いが心裡を隠す行為だったのか違っていたのかをこっち側に委ねてきやがったし
事故で下半身付随になった吉沢亮演じる長男の自殺行為の根本原因をもやっぱ映像を余す事なく提出しといてこっちに委ねてくるんですね
しかし、まぁ家族の内情を覗き見してるような感覚になる映画でして
個人的には日本映画を積極的に見てこうって企画たてなきゃ絶対見てない作品だったけど
案外だったのは、こう言いたい何も起きないような日常を淡々と点綴してる映画って大概がネオチしちゃうのが常なんですが
この作品だけはなぜかオチなかったなぁ
やっぱ寺島しのぶさんは演技巧者やねぇ
2020年製作、日本映画、。「さくら」製作委員会作品
矢崎仁司監督作品
出演:北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、寺島しのぶ、永瀬正敏、小林由依、水谷果穂、山谷花純、加藤雅也、趙珉和
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