今年の夏の甲子園のTV中継の時にアナウンサーから市立船橋高等学校(i市船)の応援団の応援曲として今は亡きって言うか、若くして癌で死んだブラスバンド部部員だった『市船ソウル』の作曲者である浅野大義クンの話を聞いた記憶があり、
個人的にはその曲ができる過程を描いたって言うか、その『市船ソウル』誕生の物語だろうって
映画の情報何にも入れないですから、そんなお話だって思って軽〜い気持ちで
このブログの個人企画である積極的に日本映画を見ていこうっていう企画の一本としてレンタルしてるきたら
とんでもな重たい作品だった
何時も書いてることですが観客を泣かせられる作品がいい映画だっていう見本みたいな作品
後半のこれでもか、これでもかって泣かせるようなエピソードで畳み掛けてきて
クライマックスは葬儀会場の狭いセレモニーホールに
なんと故人となった浅野大義クンの同期ブラバン部員とか164人がそれぞれ楽器を持ち寄って演奏して送るっていうケレンの凄さに圧倒はされましたが
カレの遺体を市船に運びさらに葬儀場っていう霊柩車の道順とか
これってノンフィクションですよね原作は
その原作者が脚本家としてこの部分を映画的な虚構として盛り込んでも問題は全くないのですが
もう私にしてみればこれを虚構として入れ込んでいたなら完全に泣かせようって言う意図だし、実録だったらある意味やりすぎだろうし
病魔に侵されて今にもっていう体で20Kgの大漁旗は振ったらその場で昇天やろって見てましたし
ナイツ塙宣之の消防士さんと佐藤浩市さんとのやりとりなんかは映画的虚構の世界だって思えるところもあるので
まぁ映画としてはそれなりに作り込んできてるなって思うものの2時間17分はやっぱ長げえし
高一でブラバンに入部してよさこいソーランから急に高3に飛んじゃって
野球部の友のためと『市船ソウル』を作曲するトコなどの割愛が凄すぎて見てて完全腰砕け
そうなんですねこの映画『市船ソウル』誕生秘話みたいな作品ではなく
その市船に語り継がれた『市船ソウル』を作った浅野大義という青年が市船に入学し卒業し癌に侵され20歳の若さでこの世を去るまでの5年を
彼を取り巻く人びととか家族との人間としての葛藤を描いた作品だったんですね
しかし先にも書いたけど、観客を泣かせようって意図で漸層的に泣かせのエピソードで畳み掛けて来る後半部はぜってぇずるいし、尺もその用途で使いすぎだな
2022年製作、日本映画、「20歳のソウル」製作委員会作品、日活配給
中井由梨子原作・脚本、秋山純監督作品
出演:神尾楓珠、佐野晶哉、尾野真千子、佐藤浩市、福本莉子、前田航基、若林時英、佐藤美咲、宮部のぞみ、松大航也、池田朱那、石崎なつみ、菅原永二、平泉成、塙宣之、石黒賢、高橋克典
中井由梨子原作・脚本、秋山純監督作品
出演:神尾楓珠、佐野晶哉、尾野真千子、佐藤浩市、福本莉子、前田航基、若林時英、佐藤美咲、宮部のぞみ、松大航也、池田朱那、石崎なつみ、菅原永二、平泉成、塙宣之、石黒賢、高橋克典