やっぱりあった久保菜穂子さんの女王蜂シリーズの作品
本家っていうか国際放映がリリースする、“新東宝キネマノスタルジア”からは今年の8月に「女王蜂」、「女王蜂と大学の竜 」、「女王蜂の逆襲」の3本が一挙リリースされたんだけど、「女王蜂」だけが久保菜穂子さんで後の二本の女王蜂には三原葉子さんという布陣だったんで
個人的に女王蜂って久保菜穂子さんっていうイメージだったもんだから・・・
そしたら過去にリリースされていたんですね国際放映から一番最初に久保菜穂子さんの女王蜂第二弾が
もうオープニングからエキストラたくさんのお祭りシーンとダンサーたち
この派手さとデカデカとトップクレジットに製作で大蔵貢って出てきたとこ見ただけで
この作品多分にお正月かお盆映画だって思ってしまうほどのお金のかけ方
製作は1958年と第一弾「女王蜂」と同じですが1959年のお正月映画だったのね
一応キャスティングにしても豪華やろ、キャバレーシーンで歌だけ歌わせる高島忠夫とかを出さんかてなんの問題もない
相変わらずの義理人情に縛られない石井輝男の任侠作品
かなりドライに作られてて特に悪役の天知茂さんが素晴らしい、その代貸には菅原文太さんと
敢えて悪役に強烈な個性を持ってきてる割に久保菜穂子さんに生彩が感じられないっていうか女親分としての貫禄がなく
子分の中山昭二のバシタとなる三原葉子さんがある意味女としてまた堅気ではあるもののその物言いに関してはかなりな筋者的な感じで生き生きとしていた
多分に久保菜穂子さん片膝立てての片肌脱ぎのシーンに嫌気さしていたんだろうか
女王蜂の世代交代もなんとなく理解できるような気がした。
新東宝ですから直接的な表現はないものの女王蜂の神格化から敢えて落とすプロットも入れ込んでいるのね
まぁ敵味方とあっち行ったりこっち行ったりの宇津井健さんの正体がなんとなくわかってしまうんだけども
まさか敵側から喧嘩状がくるとはねぇ
後これは意図してたんでしょうか?クライマックスでの出入りシーンだけ突然モノクロ画面になるんです
そこだけで後またエンディングではカラーに戻ってるんですよね
さてまだ見てない三原葉子さんの「女王蜂の逆襲」を今年中には見ておかなければあかんだろう
1958年製作、日本映画、新東宝作品
大蔵貢製作、石井輝男監督作品
出演:久保菜穂子、宇津井健、国創典、中山昭二、佐々木孝丸、天知茂、高倉みゆき、三原葉子、星輝美、菅原文太、伊達正三郎、吉田昌代、浅見比呂志、浜野佳子、高島忠夫