先に見た「愚か者のブルース」を作った現役RCCアナウンサー横山雄二の“広島市のストリップ劇場第一劇場”を題材にした三部作の第一作目がこの作品
DVDのリリースは2020年なんですが二作目の「彼女は夢で踊る」が評判が良かったのでじゃあ第一作もDVD化するかっていうことだったようです
この作品はRCCでのTVドラマように作られた作品ということで
TVコードには引っかからんようにR指定も受けていないコメディ作品
廃業されてしまった広島第一劇場も立派に営業してるようで恐悦至極です
三部作の第一作っていうことですが↑に書いた通り「彼女は夢で踊る」があってこその三部作ということになったみたいですね
横山氏の監督と脚本の処女作ってことでシノプシスは古今東西の映画が使い古したようなプロットで完全に見てるこっちにオチが見えてしまうという作品でしたし
広島東洋カープのユニフォームがまだ水色の時代に作られていたとは
っていうか劇中のストリップネタが近松ってことでしてこのネタは主演の現役(当時)ストリッパーであった矢沢ようこさんの持ちネタでもあったようですね
さらに楽屋オチっていうことで広島出身の城みちるさんがゲスト出演されてて
この選挙事務所から選挙の裏金1億5000万円が盗まれて
放送局をクビにされた派遣OLとマンネリ気味のやっつけ仕事のアナウンサー
そしてマジックバーを出したもののサラ金地獄で首が回らないマジシャンの三人が
ふとしたことで転がり込んできたこの大金を巡ってヤクザと金の攻防戦を繰り広げるだけのお話
広島第一劇場も「彼女は夢で踊る」にも出てくるということで三部作っていうことになってしまったようですが先に書いたようにこの作品だけは劇場公開されてなくてTVフューチャーという立ち位置なんですね
まだまだ処女作ということで作品自体にもドタバタとした粗が目立ちますが
見てる分には使い古されたプロットの積み重ねでできてるからそれなりに・・・
なんですが作品自体にも哀愁もなんも感じられないし
キャラクターの誰にも自己投影できないのが致命的でしたかな
2015年製作、日本TVムービー、「浮気なストリッパー」製作委員会作品
横山雄二脚本・出演・監督作品
出演:矢沢ようこ、内田貴光、渡辺正行、相島一之、城みちる、HIPPY、南一誠、足袋井直弘、土井よしお