MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ロスト・キング 500年越しの運命

2024-03-31 20:08:19 | 洋画
今月のレンタル作品はこういった作品を入れ込むことでなんとか消化する見込みがつきましたが
そういったような員数とか数合わせのために
ってもよっぽど見る気がしないものもあるけど、これは見てもいいかなっていうことでレンタルしてきたんですが
実話だったんですね
 
そういうことで実話の持つ面白さっていうか実に見応えある作品だった
こう言うのってハマるとぜってぇ面白いんだよね
何せ普通の今まで考古学にも触れたことのない普通の主婦が仕事も子どももおっぱらかして
シェイクスピアが悪人として作り上げたリチャード三世
通説では殺されて川に流されてしまったってイギリス人に思われて
さらにシェイクスピアによって悪王っていうレッテル貼られてそのまんま信じられてきてるからこの21世紀まで考古学者も見つけようとはしなかったのかなぁ
 
ってことである夜息子と一緒にシェイクスピアのリチャード三世を見て
彼の容姿とか生き方とかに興味と疑問を持ち
なんと数冊のリチャード三世に関わる本を読み始めて
さらに足で稼いだ末に500年もの間、行方不明となっていた英国王リチャード三世の遺骨をなんとレスターの街中の駐車場のそれも”R“と書かれたコンクリートを剥がしたところから発見される
もちろん場所を特定したのはヒロインのフィリッパですが、ごくごく普通の主婦ですから
 
彼女一人でできるわけがなく、考古学者を一応動かして発掘にまでこぎつけたまではいいけど
大学がこの発掘に関わっており出てきた遺骨は大学のものとなり発掘に関してはフィリッパは完全に蚊帳の外に置かれ、大学の発見ってことに・・・

それでも劇中では宣材にあるように彼女の妄想でリチャード三世と会話したりしてる妄想シーンを挟んできたり
映画の持ってる映画的な表現技法など縦横無尽に駆使してヒロインが遺骨の埋葬されてる場所を見つけて行く様を克明に描きつつ
発見後に学会という権威から弾き出される様を描いて行くとこも実にリアル
白い巨塔なんてそんなもんなんでしょうね
 
でも英王室がなんと彼女の貢献を称賛したってことでフィリッパがこういった形で報われる事になったようですね
ここいらも含めて実話のは持つリアリティがいいよね
普通ならこういった場合個人は権力に埋没されるのが常ですからねぇ
 
2022年製作、イギリス映画
スティーヴン・フリアーズ共同脚本・監督作品 
出演:サリー・ホーキンス スティーヴ・クーガン ハリー・ロイド マーク・アディ
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おまえの罪を自白しろ

2024-03-31 05:05:03 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
日本の総理大臣を巻き込んだ上で国会議員の嘘で固めた利権を暴くように始まった政治家の孫娘誘拐事件
それぞれの利権と政治家の政治生命や各人の思惑が絡み合ったお話として始まったこの作品も
まぁ原作ありきで作られていますが原作未読
ですからねなんとも言えませんが映画的には完全に竜頭蛇尾に終わった作品でしかなかったようで・・・
 
政治家の巨悪を暴くかのような前半のスリリングでサスペンスフルな展開が
後半の種明かし的な誘拐犯の動機が分かってみればなんだこれって言った作品でしかなかったし
あんなちょい役で尾野真千子さんが出演してるわけなんかないですよね
もしそうだったらこれは本来の正しい使い方として尾野真千子さんには役不足の何ものでもないわけで・・・

そういう意味で最初に彼女を認識した時点でなんかあるなって感じてましたが
まさかオチに繋がってこんな小さな原因だった
っても庶民にとってはある意味死活問題ではあるもののほんとにしりすぼみも甚だしい作品でしかなかったかと・・・
まさかの大山鳴動して鼠一匹とは、まさにこの映画をみごとに言い表していたような
 
まぁ実際の地名とか出してリアリティを出していたり
県警の管理官が現政権に阿るような態度を見せたりして、権力者とそれに連なり裏仕事を引き受ける政治家の孫娘をさらって罪を告白させて行こうって言う滑り出しに期待したんですがね
もうそう言う意味で前半は大変面白く見させてもらいましたし
中島健人クンが現政権のこの事件の根源となった河川敷にまつわる変更の秘密を握り
幹事長と取引じみたやりとりするとこなどワクワクさせられたんですが
 
犯人の動機が分かってみれば、庶民としては死活問題から生まれたことではありますが、極々私人の罪の発覚を恐れてとは本当に恐れ入ったお話でして
もう尾野真千子さんでこっちは端から見当付いてしまうと言う
日本映画だとやっぱり役者の格ってものがあるからねぇ決して役不足はありえない
って役者の格で先が見えてしまうんですよね
これは致し方ないことでしてキャスティングした時から、映画が背負わされた宿命でしかない
 
もうアキラ100%さんは役者一筋でいかれるんでしょうね、いい脇役となってますよね
 
散々書いてますがこんな竜頭蛇尾と言いますか大山鳴動して鼠一匹的な作品を
まさかのA級映画として作ってる日本映画はやっぱ・・・・
原作の基本プロットだけをいただいといて、結論をを大きく変えるって言うのも脚本家の力量だよね
 
2023年製作、日本映画、「おまえの罪を自白しろ」製作委員会作品、松竹配給
水田伸生監督作品
出演:中島健人、池田エライザ、中島歩、浅利陽介、佐藤恋和、山崎育三郎、アキラ100%、山崎一、中村歌昇、三浦誠己、尾美としのり、菅原大吉、小林勝也、角野卓造、橋本じゅん、升毅、金田明夫、美波、尾野真千子、柏原収史、平泉成、堤真一
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家庭教師の背徳

2024-03-30 20:08:47 | OV
いつも重宝させて貰っています
チャンネルNECOの市販AVからのR -15用に換骨奪胎させてプロットを崩さずに女優さんのおっぱいだけを見せる30分弱の埋め草番組
そうここのブログでもちょっと忙しい時に30分弱だとチャチャっと見られて感想をブログにこれまたチャチャっていう具合に超ベンリー

この作品自体もかなり前に見てるんですよね2022年1月にに「令和エロス噺~濃厚で密な女たち~」と言う作品のオムニバス作品の一本として見てるんですね
もう完全に忘れてる作品でした
主演のみづなれいさんはエロチックOVの「ゾンビ・ブライド」という作品で彼女の演技に魅せられてっていうか、OVとかピンク作品への出演作も少ないので
本業の方の作品それも米国からリリースされてる無臭作品を4、5本見てるのかな
 
家計の助けと家庭教師に行った先のご主人に犯された挙句生徒の見てる前で調教されて行くみづなれいさんの喘ぎと生徒との関係性といった方向に再編集されていましたが
どうしても家庭教師っていうとメガネが定番となるんですね
 
そういやみづなれいさんのエロチックOVってもコレまたAV本編の本番映像のみカットしてリリースした「メガネっ娘任侠伝」っていう作品もあったなぁ
 
切り口の違う記事はコチラ
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ホビッツベイ

2024-03-30 05:05:08 | 洋画
ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2024>で上映された一本
時代を1978年に設定しているため、今我々が日常使ってる電磁アイテムが一切出てきません
したがって不動産屋の惨殺死体を発見したお父さんはなんと車を走らせて保安官事務所まで知らせに行きます。
そう言った時代ですから海岸ってもかなりな景観を持つプライベートビーチを持つコテージを死んだ母親が何も言わずにいたので
弁護士に知らされるまで相続したことも知らなかったベン夫妻
 
夫婦と子供とわんこ連れでコッテージを泊まりがけで見に行くことに
ってここで要らぬ心配をしてしまうんですが
ベン夫妻実は水槽アリーナの犬猫以外の爬虫類などのペットショップを経営してるんですが
留守にしたら売り物の動物たちの管理はどうなっているのかな
なんて心配性の私は気になっちゃって映画に集中できんがな
 
でもこのペットショップでのヒロインの妻の「両生類は皮膚呼吸だから」っての
一言が後半の伏線になっていたのに使わんかったっていうか使えんかった
ってのが残念至極
そうこの作品はホラーはホラーでもクリーチャーホラー作品で後半まで全くいるにはいるよと音だけで音は出すが姿はまったく見せません
さらにツガイなのか二頭かいやそれ以上か複数頭いるんだよね
 
原題は「the Tank」そうこのコッテージにある水槽のこと
オープニングの1946年このタンクの修理に向かったベンのお父さんはタンクで命を落とすんよ
それを妻であるベンの母が水難事故と隠してさらにコッテージの存在までベンに隠してたのを弁護士がみっけるからお話がややこしやになるんよね
30年ものは間人知れず怪物が生きてたことになり、今まで生きていたこと自体不思議ですが
映画の最後エンドクレジットの半ばで1993年にようやっと取り壊す映像が出てくるんですがなんかまた一騒動ありそうな・・・
 
前半は不気味さを醸した映像で漸層的に恐怖を静かに積み上げて
後半一気にクリーチャーの存在を見せつけて怖さをこっちにも植え付ける正統モンスターパニックホラー映画ですから
そして最終的にクリーチャーと本格対決するのはヒロインのジュールズという
これまた正統クリーチャーホラーの定番を全く崩さないところがまた見事でもありました
けどなんとこのクリーチャーもう80年くらい生きてるんだよね
始まりが1946年だし
ってことなんだけどどこから来てどうやって今まで生きてきて
さらに一体何ものだったのかは一切明かされていないんだよね
これもある意味クリーチャーホラーの王道でもある。
 
はじめTWINさんのロゴが出たもんだからアジア系の映画だと思いましたがアメリカを舞台にしたニュージーランド映画だったのね
 
2022年製作、ニュージーランド映画
スコット・ウォーカー製作・脚本・監督作品
出演:ルシアン・ブキャナン、マット・ウィーラン、ザラ・ナウスバウム
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獣たちの性宴 イクときいっしょ

2024-03-29 20:08:33 | ピンク映画
そう言えばレンタル作品の数量に汲々としていてコレをアップするのを忘れてはいませんでしたヨ
一応今月の日本映画専門チャンネルでの月二本ピンク映画をR -15に再編集して送る企画番組<おとなの桃色シネマ白書>の今月OA分のもう一本


タイトルはかなり扇情的ではあるもののほとんどピンク映画として機能してる作品とは言えなかった
最初に言っちゃいますといまおかしんじ氏の監督デビュー作品になります
って事で1995年製作の国映作品
何故か長曾我部蓉子さんが奈賀愛子名義で、岡田智宏も新井総二郎という名義でのご出演
今岡組常連さんになってしまった林由美香さんもこの作品今岡組初出演されております
でもちゃんと濡れ場はあるもののこの作品全くエロくないんだよね
ピンク映画のお約束だからって言うだけの濡れ場でしかなく
ただ男女がセックスしてる描写が有ればいいだろうって言うような
ある意味どーでもいいかっていうような感じでしかない

丁度日本ではバブルがはじけて不良債権だらけのマイナス志向の経済事情やオームが跋扈して大量殺人を起こした時代の中で
やることとか生きることの目標や先が見えない若者の焦燥感を映像に残したっていうような作品で
焦燥感って書いたけどそこから出たいとかそう言うんじゃなくて
そんな閉塞された社会の中で生きる若者の諦観っていうか厭世観を切り取ってみせた作品だと言ってもいいのかな
だから彼らは数十年に一回見られる彗星を求めてこの現実の世界の中で唯一浮遊する一断面を切り取った作品だったようですね
ってことでDVDは「彗星待ち」っていうタイトルでリリースされてるようですが・・・

絵としては川原で死体を焼くシーンとか朝焼けの川にハダカで飛びこむシーンとか
ラストシーンにファンタジーを感じさせてくれるものの、そこには実に刹那的な生き方があるだけでゆめも希望もなんもない
セックスもまたしかりということで
国映だから作れた作品と言ってもいいんだろうな

切り口の違う記事はコチラ

1995年製作、日本ピンク映画、国映作品
今岡信治脚本・監督作品
出演:奈賀愛子、阿部節子、新井総二郎、伊藤猛、小林節彦、細谷隆宏、林由美香、佐野和宏
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極限境界線 救出までの18日間

2024-03-29 05:05:17 | 韓国映画
2007年、タリバンによって実際に起きた韓国人23名の拉致事件を題材にフィクションとして製作された人質当事国韓国のアクション映画
まぁ実事件ですから実際に表面上でのことはわかっていて人質が解放されるってことが事実としてあるわけですから
韓国人も知らない裏取引の実態を想像で描いてるわけで
 
映画の中でも実際に交渉にあたり人質解放に成功させたファン・ジョンミン演じる韓国外務省の外交官、チョン・ジェホが人質解放に関わる全仕事に関しては
決して公開しない旨の誓約書を書かせられるとこが出てきてますので
こう言ったこの映画で見られる交渉のシーンとか
 
政府関係者の葛藤やヒョンビン演じる韓国情報院の現地工作員、パク・デシクなどはフィクションとしての創作人物なんでしょうね
特にヒョンビンにはアクション担当でかなりな見せ場が数回ありましたし・・・
 
人質となるのはこれも事実かどうかはわかりませんが韓国の渡航禁止を破ってタリバン支配地域に入っていったある教会の信者たちですからね
勝手に何しにいったかもわかんない連中を国を挙げて国家公務員として自分の命までかけて救出せんでもよかろうもん
って私なんか見てましたけど、あくまで自己責任やろと渡航禁止の禁を破ってるわけやし
まぁそれでも人質が全員死ねば政権は潰れるってことですよねどこの国でも数十人となると
そして人命ほど重くてかつ軽いものもないわけで
重さ軽さはそれぞれの国の思惑次第ちゅうのもある意味事実だし
 
だから引き換えに、刑務所に収監されているタリバンの囚人たちの解放を要求し、それが叶わない場合は、人質を全員処刑すると脅しをかけるものだし、命の期限を切って見せるけどそこには双方の駆け引きがあるから交渉の意味もあるし身代金も絡んできたりと脅す方にも脅される方にも分があるわけで
そこいらの駆け引きに命をかける緊張感とかが生まれてくるわけなのね
 
面白かったのは否めない映画ではあるのですが、なんか見てるこっちに緊迫感がなかったのは、人質たちが救出されるって事実が前提にあるからで
交渉の描写には映画としての緊張間はあってもそこは結末知ってるってことがやっぱねぇ一種の弱点でもあったのかな
ってことで最後のソマリア海賊云々のシーンはなくても良かった気もする
 
2023年製作、韓国映画(日本公開作品)
イム・スルレ監督作品
出演:ファン・ジョンミン、ヒョンビン、カン・ギヨン
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きさらぎ駅

2024-03-28 20:08:06 | 邦画
この投稿を明日にすれば良かったのかもしれない
ここのgooblogで交流させてもらってる”銀幕大帝α“の管理人ヒロ之さんに勧められて「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」を見てから食わず嫌いだったってわかってJホラーの変な面白さにハマり、ちょうどリリース中でもあった永江二朗監督の「リゾートバイト」と「真・鮫島事件」を立て続けに見て、さらに永江二朗の才能に惚れ込み魅せられた私でして
これはこの「きさらぎ駅」を見ておかねばってことで、レンタルしようって思っていたらGEOさんでは最新映画「変な家」との関連特集企画で陳列されててレンタルされてて
ようやっと借りられて記事に^_^
っていう日が永江監督の最新作「FPS」の公開日と重なって・・・
奇しくもということでしょうか、この作品も“FPS”の表現が使われております
 
いや完全に「リゾートバイト」の遠大なオチと胸くそ感が類似してるなぁって思っていたらエンドクレジットでなんと脚本家が同じ宮本武史さんだったとわかったのよね
胸くその割に変にこっちを感動納得させるオチの素晴らしさだったなぁ
ただこっちはちょっと捻りを効かせてある意味映画の構造が二重という形になってて
前半はきさらぎ駅に偶然行きついてしまってそこから7年かけてこっちの世界に戻ってきたある女性の体験談をその女性の角膜を通した映像でちょっと前までならPOV風と言えばいいのかまさにFPS手法の映像でして
 
そんな異世界での体験を聞いたヒロイン
なんとよせばいいのに異世界エレベーターなるものを解釈してしまい、先の女性のお話を追体験しようと
自ら異世界に飛び込んで件の女性が助けたかったJKを求めて異世界に行く
ここから追体験ですから客観的普通映像に切り替わっての、ヒロインの追体験ですから先が読めるわけで
少しずつ既知であるために異世界の状況を変化させていきつつ危機回避してJKと自分を異世界から抜け出させようとするだけのお話なんですが
オチにひねりが効いててこのオチありきで作ったとしか思えないのは「リゾートバイト」と同じ発想なんでしょうねぇ
そうオチ自体がホラーの真髄を突いているってわけでして
 
ただこちらには救いとなるのかさらなる悲劇となるのかヒロインと異世界の体験を語る女性の姪がこの叔母の異世界譚を盗み聞いてて、
エンドクレジットの後に異世界に潜り込んで生配信しようっていう魂胆で・・・
 
いやここにもいましたねぇ“おーい線路を歩いたら危ねぇーぞ”っていう爺さん
まさかの野口雅弘さん、任侠Vシネマではなくてはならないバイプレイヤーさんですよね
後、鉄道のトンネルに関してはトンネルの名称は木札に○○トンネルって書かずにきちんと日本語で”○○隧道“ってプレートが埋め込まれているのが常ですが・・・
木札に関しては映画用のアレですがトンネルは“隧道”ですからね
 
2022年製作、日本映画、「きさらぎ駅」製作委員会作品、AEONエンターテインメント配給作品
宮本武史脚本、永江二朗監督作品
出演:恒松祐里、佐藤江梨子、本田望結、莉子、寺坂頼我、木原瑠生、芹澤興人、瀧七海、堰沢結衣、野口雅弘、坪内守
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エリザベート 1878

2024-03-28 05:05:56 | 洋画
今月は思ったよりも邦画のリリースが多くて、4月3日の4月レンタルリリース初日までは
なんとかもちそうなんですよ計算上ではね
しかし私の使わしてもらってるお店がそれら全ての作品を導入してくれるっていうことが前提ですから
まぁ好事魔多しっていう言葉もあるくらいですから
そうならないためにも今のところこう言った作品も見られるなら見ておこうという事で
私の好みには合わない作品であることに間違い無いけどもレンタルしてきましたが
なんと2時間弱全くオチる事なく見ていられた作品だったが・・・

オーストリアの皇妃エリザベート(愛称シシィ)の物語
映画は邦題の示すとおり実年齢であるエリザベート40歳の1878年の一年を描いているのですが
16歳で皇帝に見染められ王妃となって1877年12月のクリスマスの日にに40歳の誕生日を迎えるところから映画は始まって
これは、その後の1年間の彼女の日常に起こる出来事を丁寧に点綴してるだけの作品なんですが
 
なんとこの一年で16歳で王妃になって60歳で暗殺されるまでのシシィの人生の出来事を
映画としてはこの1878年の一年間の出来事に置き換えて
そうたった2時間の映画尺の中にシシィの40年間の王妃人生の全てをぶち込んでいるんですね
そりゃなんでもない日常の描写で綴ってるように見えても40年というある意味濃ゆい彼女の王妃としての人生というか伝記が余すところなくって言っても
流石に暗殺シーンはなく
 
宣材の画像からもわかるように彼女の表には出さぬものの皇室暮らしという狭くて息苦しい皇室の生活の中で鬱屈した内面を見せるという絵面には感心させられる
この彼女が生きた時代に“Fuck you!”はどう考えてありえねぇお話
って事で当時の彼女はこんな気持ちで一生を過ごしてきたんだろうって
これを現代人の女性だったらどう生きる?っていう
問いかけとその答えをマリー・クロイツァーがこの映画で答えてくれてた作品とみるべきなんだろうね
 
だから時代設定は女性が無理にコルセットをきつく締め、常に美貌に気を遣い食うものも食わずに体型と容姿に気を使い続けねばならない格式高い宮廷の生活を忠実に再現していく中で
その慣習に耐え切れない、シシィの息苦しさというものを
あえて現代の歌や音楽のSEというか劇伴の演出で見せるという手法を使ったんでしょうね
宣材は後撮りしたんでしょうね
劇中にタバコふかすシーンはあるもののこんなシーンは皆無です
 
2022年製作、オーストリア・ルクセンブルク・ドイツ・フランス合作映画
マリー・クロイツァー脚本・監督作品
出演:ヴィッキー・クリープス、フロリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ローレンツ、マヌエル・ルバイ、フィネガン・オールドフィールド、コリン・モーガン
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幕が下りたら会いましょう

2024-03-27 20:08:00 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
今時のアイドルには疎いんで、まさかの主演女優さんがってDVDのジャケットにデカデカって出ているのが松井玲奈さんとは知らなかった
ってか初主演映画だそうですが、なんだろうこの静謐というか、役なのか自分を前面に出さないこの演出に
松井玲奈さんのたたずまいが似合ってはいるものの
ある意味映画全体があまりにも退屈すぎて・・・・
 
そういう意味では尺が94分というのは丁度良かった気もするし
ホントなんも起きない作品なのね
田舎の実家の美容室(ってもどこかで借りた美容室なんでしょうがヘアーサロンだし表には床屋さんのあの三色の回転塔まで揃っていたのよね)を手伝いながら売れない劇団を主宰する麻奈美(松井玲奈)そして妹で同じ劇団の作家だった妹尚(筧美和子)が家を出て東京に働きに出るところから映画は始まる
 
そんな麻奈美のもとに、東京で妹が亡くなったとの知らせが入る。妹の突然の死に、心揺さぶられる麻奈美の不器用ながらもまっすぐに生きる姿を延々と追いかけるドラマ
まぁ尚の死(事故死)を探っていくとそこにはパワハラ問題が見えてきてたり
上司役の袴田吉彦のオロオロ演技がこの作品で最高の動きを見せていただけで
後は本当に静かな静かな作品すぎて
 
パワハラを追求するNPOの男から尚の追悼で麻奈美と共に賞を取った作品の再演をはかるものの演出家として煮え切れない麻奈美と主演にアイドルを持ってくることをヨシとしない麻奈美はアイドルのために主役から降ろした早苗とともに
尚の生き様を自ら書いた本で彼女自身の追悼を行うことにする
 
色々と詰め込んでいる作品なんですが
それを松井玲奈さんは内面を表に出せないのか出さないという演出なのか
全く一本調子すぎて判断つかないだけでなく
ヒロイン麻奈美っていう女の主体が見えてこない作品だったのが残念な作品
 
2023年製作、日本映画、avex entertainment作品
前田聖来共同脚本・監督作品
出演:松井玲奈、筧美和子、しゅはまはるみ、日高七海、江野沢愛美、木口健太、大塚萌香、目次立樹、安倍乙、亀田侑樹、山中志歩、田中爽一郎、hibiki、篠原悠伸、大高洋子、里内伽奈、濱田のり子、藤田秀世、出口亜梨沙、丘みどり、袴田吉彦
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デ・ヴィル家への招待状

2024-03-27 05:05:45 | 洋画未公開
SONYピクチャーズからなんと一挙3本能でホラー作品が13日にリリースされまして
一応「ララバイ 悪霊の子守唄」「オンマ/呪縛」と見てきましたが
なんかホラー映画としてあくまでも私見ではあるものの私には刺さらない2作品でしたので
三本一挙にレンタルしてきてはいたもののこの作品を見るのを引き伸ばしていたんですが
ついに返却期限もきて・・・
 
ってことで視聴しましたが、なんと意に反してこいつが一番面白い作品だったとはねぇ・・・
まずはタイトルの邦題が「デ・ヴィル家への招待状」ってことでこれってシャレですよね中黒外せば“デヴィル”ですからね
ってことで劇中でも語られてるようにデヴィルとはノスフェラトゥであり
つまりヴァンパイアなわけでして
ヴァンパイアの決まり事と言ったら対象の家にはその家の人の招待がなければ入れない
っていうかけことばとしてでしょうか原題は「the Invitation」つまりヒロインが旧実家へ招待されるっていうことと
ヴァンパイアを招き入れるっていうことの二つの意味の掛け言葉だったって見るのはうがち過ぎかなぁ
ノスフェラトゥってわかった時に脳裏にこいつが浮かんだんだよね
 
まぁアメリカでは底辺の暮らしをしてるヒロインがひょんなことから自分のルーツであるイングランド旧家での一族の結婚式に招待されて
のこのこ出かけて行ったら
ノスフェラトゥの花嫁として自分がその候補だったっていうことがわかる
後半から映画的に俄然面白くなっていくんですが
そこにいくまでが、これは今回の三本はやはりだ作ばっかりかって思わされていたんですが
後半の怒濤の展開とオチである”吸血鬼にバット“っていうセリフにも粋さを感じさせてもらって
 
この作品が一番面白かったなぁって思ったわけ
でもそこ行くまでがじっと我慢の大五郎ではあったんですがね
まぁイングランドの旧家ですからヒロインにも家政婦がつくし
この旧家を取り仕切ってる執事こいつらのキャラも、また見どころでは有りましたけども
ラストはヒロインと執事とのバトルもあったりして
 
ちょっと言わせてもらうならキャスティングに難有りで、ヒロインがもちょっと美人だとよかったんかなぁなんていう助平心まで持ってみてましたっけ
他の二本が90分以下の尺だったけど今作は104分もあったものの
クライマックスの展開でまぁ尺の長さは帳消しでしたが
このヴァンパイアは昼でも動けるのね、そこは不問にしときましょう
 
2022年製作、アメリカ映画
ジェシカ・M・トンプソン製作総指揮・監督作品
出演者:ナタリー・エマニュエル、トーマス・ドハーティ、ヒュー・スキナー、ショーン・パートウィー、コートニー・テイラー、アラナ・ボーデン、ステファニー・コーネリアウセン、ジェレミー・ウィーラー
コメント (2)
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